●VIEW 2●


「―…ん…っ、ん…」

唇を塞がれて、着ていた服を丁寧に剥されていく―

「塔…矢…」

唇を少し離されて、そう名前を呼ばれるのが僕はすごく好きだ…。


―今まで何回くらい進藤と寝たかな…。

付き合い出した頃は毎日―。

僕の家でしたり…進藤の部屋でしたり―親の目を盗んで交わりあってた。

ホテルに行くこともあったし、遠征で同じ所に泊まった時も必ず…。

誰もいなくなった碁会所でしたこともあったっけ…。

―でも今日のようなデートで、朝から次の日の朝までずっと一緒にいるのは久しぶりだ…。

今年に入ってからはこれが初めて…かな。

もう4月なのに―。

そう思うと一層今の状況が嬉しくなる―。

明日からはまたしばらく会えないかと思うと更に―。


「―…あ…っ…」

進藤の唇が首筋から舐めるように胸へと下りて行った。

指先で乳首も弄られて、どんどん快感が煽られていくのが分かる…。

「ん…っ―」

腕に、手に、お腹に―体中にキスをされて、進藤の手が僕の脚の間のものに触れてきた…。

「あ…、は…ぁ―」

丹念に擦り上げられて、息がますます荒くなってしまい―手で口を押さえた。

「ん…んっ…」

声を殺しているのに気付いた進藤が、僕の手を無理やり剥いだ。

「塔矢ずりぃ…。オマエの声…もっと聞かせてよ…」

そう耳元で囁いて、更に擦り上げるスピードを上げていった。

「や…っ、あ…―」

更に舌でも舐め回して刺激を与えて来る。

「…あ、…ん」

視界が涙で滲んでよく分からなくなってきた。

口にも含まれて、微妙な温かさが纏わりついてきて―唇と手の動きでますます煽られていく―

「し…んどうっ…もう―」

限界が近付いて、急いで進藤を離そうと髪を引っ張った。

「ちょ…、や…っ」

それなのにますます動きが念入りになって追い詰められる―

「やっ、あぁっ…、ん」

もう絶え切れなくなって、進藤の口内に放ってしまった―

唇を離した進藤がそれをゴクリと飲む音が聞こえた。

「ちょっ…、進藤!そんなもの吐き出してくれ!」

「なんで?美味しいぜ…?」

「……っ」

恥ずかしさで一気に顔が真っ赤になり、更に涙が溢れてきた―

「冗…談…っ」

その目から零れた涙も進藤が舌ですくってきた。

「…オマエすげぇ可愛い―」

首筋にキスをしてきて―手が今度は脚の間のもっと奥の局部に触れた―

「あ…っ―」

少し体を震わせた僕を見て、進藤の目が笑った。

「今出したばっかなのに、もう起ってるぜ…?」

前の方にもまた触れてくる。

「結構溜ってた…?」

「そんなこと…」

手で弄りながら進藤が意地悪く聞いてくる。

「何日ぶりだっけ…するの」

「知ら…ない…、っん―」

首を横に傾けて、目を逸らした。

「本当に…知らない?」

「覚えて、ない…よ、あっ…」

中に指を入れて掻き回し始める。

「数えてみろよ…」

「ん…っ―」

進藤が唇の横に優しくキスをして、唇を重ね…間から舌を入れてきた―

口内中を舐め回されて、僕の舌にも触れて…貪られる。

「ん、…んっ―」


「8日ぶり…なんだぜ…?」

少し唇を離して告げられる。

「…そう」

そんなになるんだ…。

一昨日までは進藤の方が遠征していて…その前は僕が―

ずっとすれ違いで会うどころか見かけることもなかった。

「次…いつ会えるかオマエ…知ってる?」

「…ん、3日後…?」

僕が名古屋から帰ってきたら…かな…?

「違う…入れ替わりで次はオレが長野で対局なんだ」

「え…」

進藤と目を合わすと、寂しそうな顔で僕を見つめていた―。

「また一週間…会えねぇんだ…」

「そう…なんだ」

知らなかった…。

また―


「―入れるぜ?」

「え…?…あっ」

脚を左右に更に大きく分けて、進藤が体を押し入れてきた―。

「あっ…、ん、あっ」

「塔…矢―」

体を揺らして徐々に深く埋めていかれる。

「ん…―」

奥まで入った所でまた唇を塞がれた。

「…塔矢、オレに会えなくて寂しい…?」

「ん…」

少し離してそう聞かれたので、返事を言う代わりに今度は僕の方から進藤の唇に触れた。

「ん…っ、んっ…」

この何度もついばんでくる温かな感触がたまらない―。

「は…ぁ―」

「はぁ…」

唇を離すとお互いの息があがった。

「あ…っ―」

進藤がまた激しく動き始めた。

「あ…ぁ、ん」

念入りに擦り上げられて、煽られて、突き上げられる―。

「進、藤っ…もう―」

「オレ…も」

何度も上下されるうちに、あっという間にお互い達してしまった―。

「は…ぁ…はぁ…」

「塔…矢…」

一度抜いて、進藤が僕の頬を優しく包んだ。

「好き…だ―」

「僕…も…」

そしてまた唇を深く重ねた―。



今日はもっともっと進藤と触れていたい―


そう思ってた―




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