●TIME LIMIT〜有休編〜 5●〜千明視点〜
「……ん、…ん…っ」
長い長い、とろけるようなキスを繰り返した後、私達はベッドの中
首筋にもキスが落とされて、啄んで、痕を惜しみなくつけてくる
「…ぁ…っ」
帯を解かれて、顕になった胸元に舌を這わされる。
先端も弄られて……口に含まれる。
(気持ちいい…)
彼は私を悦ばせようと、いつも愛撫に時間をかけてくれる。
疲れてる時は正直この時間が苦痛だった。
さっさと挿れてさっさと出して終わってほしかった。
最低だ。
夫が怒るのも、離婚を考えるのも無理はないと思う。
仕事で協議離婚も調停離婚も数多く取り扱ってきた私。
性の不一致が原因の夫婦も数多く見てきたのに、どうして自分は許
「ぁ…っ、ぁん…っ」
下半身を弄られて、勝手に声が漏れる。
今日は格別濡れてる気がする。
温泉だからだろうか。
ううん、きっと凌を今は綾の父ではなく、夫として……一人の男性
私が大好きだった……ううん、今でも大好きな「一ノ瀬凌」として
高校時代、男子の中で一番仲が良かった凌。
次第に会う度、話す度に胸がドキドキして、でも凌が他の女子と話
この気持ちが恋だと気付くのに時間はかからなかった。
卒業式前、そんな凌から告白されて死ぬほど嬉しかったのを今でも
卒業しても進藤とは終わりにしたくない。
ずっと好きだったんだ。
オレと付き合ってほしい――そう告げられて涙が出そうなくらい嬉
あの時と私の気持ちは全く変わってない。
一ノ瀬が好き。
凌が好き。
世界で一番大好き。
絶対に離れたくない。
離婚なんて死んでも嫌だ。
「凌…大好き…」
愛撫を続けてくれてる彼の背中にぎゅっと手を回して……私は気持
「千明…」
オレもだよ。
ずっと大好きだと直ぐ様返してくれる。
「愛してる…」
「私も…」
「…ちょっと待ってて」
避妊具を付けに一旦私から離れようとしてくる彼の腕を、私は掴ん
「いい…、今日は付けなくて」
「え?でも…」
「そのままの凌を感じたいの…」
「千明…っ」
彼がすぐに覆い被さってくる。
そして直ぐさま私の中に自分の欲望を押し込んできた。
「――ぁ…っ、あぁ…ん…っ」
「…は…、千明…」
お正月にしたセックスとは全然違う。
もちろん生でしてるので気持ちよさもいつもと全然違うのだけど……これはそれ以前の心の問題なのだ。
大好きな人と繋がる……求めて貰ってるという嬉しさが体中から溢
「ぁ…、気持ちい…凌…」
「ん…、オレも…」
体を巧みに動かしてる彼の表情も、いつもより断然気持ちよさそ
「ごめんね…、疲れてるからって…、今まで冷たい態度取っちゃっ
「本当だよ…、マジで離婚考えてたんだからな…」
「ごめんね…」
「ん…」
突き上げながらも…、彼が熱いキスを落としてくる。
舌を挿入してきて絡め合ってくる。
「んん…、ん…っ」
上からも下からも攻められて……気持ちが絶頂に向かって高ぶって
(あ…、もうダメかも…)
ビクビクッとなって、頭も真っ白になって……ぐったりとなる。
その直後に彼の動きも止まって……下肢に温かいモノを感じた
(ぁ…、気持ちい…)
奥で久しぶりに彼の精が広がるのを感じて……とてつもなく背徳感
同時に満足感も……
妊娠したらどうしようと思うのに…、それならそれでいいかとも思
彼がこれからも私の傍にいてくれるなら――
「は……めっちゃ気持ちよかった…、千明…」
「ふふ…私も」
あとでもう一回しようね…と彼の耳元で囁いて、チュッとキスをす
「あ、やば…夕飯」
「もうとっくに時間過ぎてるねぇ…」
他のメンバーはとっくに食べ始めてることだろう。
再び浴衣を着た