●SUMMER VACATION 18●
「……ん…っ…」
塔矢を家に帰さないで、成田からそのままオレの部屋に直行した。
玄関のドアを閉めた途端に再び抱き着いて、キスして、我慢出来ないように服を脱がせていく――
「ちょっ…進藤、こんなとこで…」
「ベッドまで待てねーもん…」
「ひゃっ…」
ブラをめくり上げて早速先端を吸いながら…柔らかい乳房を揉んでいった。
「…ぁ…ん…」
徐々に唇をずらしていき、お腹に臍…スカートもめくりあげ…下着の隙間から彼女の大切な場所にも舌をはわした。
「や…、汚い…よ」
「美味しいぜ?」
「そんな…こと……ぁ」
秘部に指も挿入し、ぐちゃぐちゃと掻き回していく。
次第に広がっていったソコに、チャックを下ろして取り出したオレのものを押し当てた。
「挿れるな?も…限界」
「早い…よ」
「ん…すぐ出すから、そしたらベッド行ってゆっくりしようぜ」
「う…ん、…あぁ…っ―」
押し込んだ肉棒を一心不乱に出し入れして、激しく腰を振った。
すぐに達したオレは当然彼女の中に溢れさせ、素早く引き抜いた。
下着は脱がしてないので、溢れ出る精液は垂れる代わりに下着に染みを作る。
「もう…また」
「いいじゃん、結婚するんだし。早く子供作って、親を安心させてやろうぜ」
「…うん」
塔矢の肩を抱いて、寝室に連れていった。
「キミの部屋…久しぶり」
「そうだっけ?」
オレが18の時から住んでるこのマンション。
8階の1LDK。
引越しした直後に、塔矢も一回来たことがあったよな。
リビングで一緒に打った記憶がある。
あの時も…オマエはオレのこと好きだった?
そんな気持ち、オレ全然気付かないで…他の女と遊んでばっかり。
告られるまで、コイツのこと…女だって意識したこともなかった。
いや、わざと意識しないようにしてたのかも。
大事なライバルだったし。
その関係を壊したくなかった。
あっさり……壊れたけど――
「…な、いつ復帰してくれるんだよ?明日?明後日?」
「そんなすぐには無理だよ。会社にも棋院にも手続きしなくちゃならないし…」
「そうだよな…面倒くせぇ。でも!オレと打つのは何の手続きもいらないぜ?打とう、塔矢。今すぐ」
「今すぐ?」
「…っと、もう一回だけエッチした後。へへ」
くすっ…と笑った塔矢をベッドに引っ張って、再びセックスを再開した。
体中で愛して愛して愛しまくったら、今度は碁盤と碁石を使って愛しあおう。
恋人同士になって初めての対局。
一年ぶりの対局。
どんな棋譜が出来上がるんだろう―――
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