●SUMMER VACATION 〜SOUL〜 5●






「な、風呂一緒に入ろうぜ」

「え…」


部屋に戻って来るなり、またとんでもないことを言い出した彼は、有無を言わさず僕をバスルームに引っ張っていった。

お湯を溜めてる間…ゆっくりと服を脱がされる……


「白い肌…」

「キミだって白いじゃないか」

「男にしてはな。でもオマエの肌の色は格別…」

チュッと暴かれたばかりの胸元に唇を落としてきた。

ブラもはずされ…続いて胸全体を口で愛撫してくる――


「…キミの服も…脱がしてもいい?」

「いいよ。勝手にどうぞ」

「……」

僕の胸に夢中な彼の服を、頑張って脱がせていった。

やっぱり…キミも色が白い。

じゃあ僕らの子供も白くなるんだろうか…とか、ふと考えてしまった自分に赤面した。

な、何を考えてるんだ僕は!


「…塔矢?どした?顔赤いぜ?」

「べ、別に赤くなんか…!」

「オレの体見て興奮した?」

「キミじゃあるまいしそんなわけ…!」

「そ。オレすっげー興奮してきた♪」


残りの僕の服を一気に脱がし、自分も脱いだ彼は、まだ半分しか溜まってないバスタブに僕を押し込んだ。

そして直ぐさま抱きしめられたと思ったら…熱いキスを落としてきて、舌を絡められる――


「ん…っ、ん…ん…、ん…――」


お湯の熱で体がほてってきたせいか…徐々にその気になってきたせいか…この激しいキスがすごく気持ちいい。

ずっとしていたいようなキスだ…。

でも、キスだけじゃ彼は満足しない。

僕を抱きしめていたはずの手がどんどん下に移動してきて……右手は胸に、左手はお尻に触れて…揉まれた。


「…は……ん…」

「お風呂場って音響くからイイよな…。もっと声出していいぜ?」

「…変態。出して欲しいなら…出るような触り方すれば?」

「ふーん…していいんだ?」

「……いいよ」


OKすると、彼はいきなり僕の背後に回って、後ろから抱きしめてきた――

後ろから首筋にキスしてきて…舐めてくる。

左胸を弄ってくる左手。

指で先を弄んで、少し痛めの愛撫をしてくる。


「―…ぁ……ん…」


そして僕の下半身に手を伸ばしてきた右手。

お湯の中で触られるのって何か変な感じ…。

指と一緒に水が中に入ってきそう…。

というかもう入ってきてて、僕の愛液と交ざってる気がする。



「はー…やばい。もう入りたくなってきた」

確かに、腰の辺りに当たってる彼のものはかなり固い。

「な、挿れていい?」

「…ここで?」

「ダメ?」

「…少しだけなら」

「少しってどういう意味?先っぽだけ?それとも短時間ってこと?」

「…両方」

「はは」

無理に決まってんじゃん、と耳元で囁いてきた彼は、一気に奥まで押し込んできた。

しかも、後ろから――


「やっ…、ぁ…あ…っ、ぁ…っ」


必死にバスタブを掴んでバランスを持ちこたえる。

進藤が打ち付けてくる度にお湯がバシャバシャ揺れて、いくらか外に流れていた。

床に落とした服…濡れてるかも…とか、余裕がないのに変に気になって。

シャワーカーテンぐらいあればいいのに…とか、ホテルにムカついて。


というか…というか……すごく気持ちいい……



「…は、塔…矢…」

「ん…?」

「やばい…もう出そう…」

「ん…いいよ…?」

「中に出しても…?」

「嫌って言っても…出す気だろう…?」

「はは…当たり」


最後にぐいっと奥の奥まで押し込まれた後――僕の中の彼のものが痙攣するのが分かった。

進藤が気持ち良さそうに…僕の肩で息を吐いた…。


「…塔矢、好きだ…」

「…うん」

「嘘じゃないからな…」

「…うん。分かってる…」

「早く結婚しような…」

「……うん」



その後ベッドに移動した僕らは、再び朝まで愛を確かめ合っていた―――











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