●SLAVE U 5●





男って嫌だ。

男ってこれだから困る。


横で寝てるのは何とも思ってない奴なのに。

むしろ大っ嫌いな奴のはずなのに!





「進藤…?」

「…あのな、寝ろって言われても寝れるわけねぇだろ」


オレの意思とは関係なく勝手に大きくなってくる下半身。

耐えられなくなって、再び塔矢の上に覆いかぶさった。



「―……ん……」


キスをしながら、彼女の体に再び手を出した。

ちょっとした刺激にも敏感に反応してくる青い体。

まだ弄られ慣れてない乳首は、色がものすごく綺麗だ。

それは下半身も同じ。

きっと塔矢のことだから、自分で触ったこともなかったんだろう。

結構男にモテてるコイツが、今日オレが触れるまで決して誰にも許さなかった聖域なんだと思うと、ちょっとだけ優越感を覚えた。


「あ…ん…っ、進…ど…?」

「オレら付き合ってんだろ?じゃあシてから寝るのが普通だって」

「………」


そう言うと、体の力を抜いて…大人しくオレのされるがままに体を預けてきた。

素直じゃん。



「は……ぅ…」

「気持ちいい?」

挿れた後、塔矢の耳元で聞いてみた。

「う…ん…、キミ…は?」

「いいよ…すごく」


締め付け具合が最高で、すぐにでも出てしまいそうなぐらい、本当に気持ちよかった。

もちろんゴムは付けてない。

はぁ…、出来たらマジでどうしようかなー…なんて考えながら腰を動かし続けた。




『僕に甘えてくれてもいいよ』


ふと、さっきの塔矢の言葉が頭を過ぎる。

そういやオレ…同い年の奴と寝るのは初めてな気がする。

今までずっと10歳も20歳も上の人と付き合ってきたから。

あの人達にとって…オレってどういう存在だったんだろう。

どう思われてたんだろう。

オレは真剣に愛してたつもりだけど、恋愛経験が豊富なお姉様達からすれば……やっぱオレって単なる遊びだったのかな…。

遊びっていうか…息抜き?現実逃避?

皆本気じゃなかったのかもしれない。

その証拠に、オレと結婚を考えて真面目に付き合ってくれてる人は…一人もいなかった。

オレはそれなりに考えてたのに、全く相手にされてなかった。

なんでだろう。

23ってそんなにガキに見えるのか…?




「……進藤?どうかしたのか…?」

「…え……?」


過去を振り返ってると無性に辛くて、勝手に目が滲んできた。

塔矢に見られたことが恥ずかしくて、慌てて拭う。


「……なぁ、オレってガキだと思う?」

「…うん」

「即答かよ。ひでぇ女…」

「でも僕もガキだよ。…キミを手に入れるのに、こういう方法しか思い付かなかった」

「………」

「でもキミが好きだから…。絶対に諦めたくないから…」


塔矢の目は真剣だった。

まっすぐオレに向けられてるコイツの瞳。

何だか嬉しくて…恥ずかしくて、直視出来なかった。


視線をずらして、改めて体を動かしてみた――











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