●SLAVE 2●







「あんなオッサンのどこがいいわけ?」

「……」



あれから一週間経ったけど、オレは塔矢に会う度に奉仕してもらっていた。

今日みたいなオフの日も家に呼び出したら大人しくやってきた。


にしてもどうやら塔矢は本気で会長のことが好きらしい。

愛してるから、会長の家庭は壊したくない。

関係をばらされたくないから、オレの言うことを素直に聞いてくれる。


「会長とはセックス禁止な」

「……ああ」


頬張りながら返事をされるとまたもや射精感が襲ってきて、オレはコイツの喉奥に吐き出した。

まずそうに飲んでる。


「飲むの、嫌?」

「苦いから…」

「ふーん…じゃあそろそろフェラも飽きてきたし、そんなに嫌なら口を交代させてやるよ」

「え…?」

「次は下の口で飲んでよ」


ドサッと彼女の体をベッド倒し、そのまま跨がった。


「ちょ…っ」


ブラウスのボタンを外し、露になった胸を揉みながらしゃぶりついた。


「あ……進藤…」


下半身にも手を伸ばすと―――既に洪水。

さっきのフェラでコイツも興奮してたのかな?

指もスルスル入る。


「…ぁ…んっ、あ……は…――」

「挿れるな。きっとオッサンのよりイイぜ」

「あ……そのまま挿れるのか?」

「言っただろ?飲めって」

「子供が…出来る」

「ふーん…いいじゃん?オレとオマエの子供なら、きっと可愛いぜ」


一気に奥まで突っ込んだ。


「やっ…、ぁ…あ…っ」


突きまくるオレに、塔矢はただ涙を零しながら喘いでる。


「ん……」


再び襲ってきた射精感。

思いっきり奥で……ドクドクと出してやった。



「はぁ…口もいいけどやっぱり中が一番だな…」

「酷い…」


悔しそうに歯を噛み締めてる。

そんな塔矢の頬にキスをした。


「オレのこと好きだって言ったら…避妊してやるよ。その代わり付き合ってもらうけどな」

「誰が…キミなんかと」

「あっそ。じゃあずっと生でするから」

「………」

「言っておくけど、オレはオッサンと違って若いから。二回出したぐらいじゃ満足しないからな」


再び動き出した――











「あー…なにやってんだろオレ」


塔矢を帰した後、オレは酷い罪悪感に悩まされた。

フェラどころかセックスまでしてしまった。

オレってSの才能あるのかも。

塔矢が面白いぐらい従順だから、つい調子に乗ってしまう。

中出しなんてヤベーよなホントは。

マジで出来たらどうしよう。

いや、オレは別にいいんだけど、あの様子だとアイツはおろしかねない。

いやいや、塔矢は命を粗末に扱う人間じゃない?

大丈夫?


頭の中がグルグルしながらも、今回のことで一つだけ分かったことがあった。



オレ……塔矢のことが好きなんだ……



その証拠に、マジで付き合いたいと思う。

どうやったら会長のことを忘れさせることが出来るんだろう。

会長とセックスするの禁止だけじゃなくて、会うの禁止にすればよかったかな。

でも一応アイツの後援会のボスだしな…。

プライベートで二人きりで会うの禁止とか?

なんか違うな…。

会長がどうこうより、オレを好きになってほしいんだよな。

どうやったら好きになってくれるんだろう。

今の関係を続けて、果たして好きになってくれるんだろうか。














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