「あんなオッサンのどこがいいわけ?」
「……」
あれから一週間経ったけど、オレは塔矢に会う度に奉仕してもらっていた。
今日みたいなオフの日も家に呼び出したら大人しくやってきた。
にしてもどうやら塔矢は本気で会長のことが好きらしい。
愛してるから、会長の家庭は壊したくない。
関係をばらされたくないから、オレの言うことを素直に聞いてくれる。
「会長とはセックス禁止な」
「……ああ」
頬張りながら返事をされるとまたもや射精感が襲ってきて、オレはコイツの喉奥に吐き出した。
まずそうに飲んでる。
「飲むの、嫌?」
「苦いから…」
「ふーん…じゃあそろそろフェラも飽きてきたし、そんなに嫌なら口を交代させてやるよ」
「え…?」
「次は下の口で飲んでよ」
ドサッと彼女の体をベッド倒し、そのまま跨がった。
「ちょ…っ」
ブラウスのボタンを外し、露になった胸を揉みながらしゃぶりついた。
「あ……進藤…」
下半身にも手を伸ばすと―――既に洪水。
さっきのフェラでコイツも興奮してたのかな?
指もスルスル入る。
「…ぁ…んっ、あ……は…――」
「挿れるな。きっとオッサンのよりイイぜ」
「あ……そのまま挿れるのか?」
「言っただろ?飲めって」
「子供が…出来る」
「ふーん…いいじゃん?オレとオマエの子供なら、きっと可愛いぜ」
一気に奥まで突っ込んだ。
「やっ…、ぁ…あ…っ」
突きまくるオレに、塔矢はただ涙を零しながら喘いでる。
「ん……」
再び襲ってきた射精感。
思いっきり奥で……ドクドクと出してやった。
「はぁ…口もいいけどやっぱり中が一番だな…」
「酷い…」
悔しそうに歯を噛み締めてる。
そんな塔矢の頬にキスをした。
「オレのこと好きだって言ったら…避妊してやるよ。その代わり付き合ってもらうけどな」
「誰が…キミなんかと」
「あっそ。じゃあずっと生でするから」
「………」
「言っておくけど、オレはオッサンと違って若いから。二回出したぐらいじゃ満足しないからな」
再び動き出した――
「あー…なにやってんだろオレ」
塔矢を帰した後、オレは酷い罪悪感に悩まされた。
フェラどころかセックスまでしてしまった。
オレってSの才能あるのかも。
塔矢が面白いぐらい従順だから、つい調子に乗ってしまう。
中出しなんてヤベーよなホントは。
マジで出来たらどうしよう。
いや、オレは別にいいんだけど、あの様子だとアイツはおろしかねない。
いやいや、塔矢は命を粗末に扱う人間じゃない?
大丈夫?
頭の中がグルグルしながらも、今回のことで一つだけ分かったことがあった。
オレ……塔矢のことが好きなんだ……
その証拠に、マジで付き合いたいと思う。
どうやったら会長のことを忘れさせることが出来るんだろう。
会長とセックスするの禁止だけじゃなくて、会うの禁止にすればよかったかな。
でも一応アイツの後援会のボスだしな…。
プライベートで二人きりで会うの禁止とか?
なんか違うな…。
会長がどうこうより、オレを好きになってほしいんだよな。
どうやったら好きになってくれるんだろう。
今の関係を続けて、果たして好きになってくれるんだろうか。
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