「あ…っ、ぁ…ぅ…っん」
次の日も塔矢に棋院で会ったので、滅多に使われない階のトイレでバックから入れてやった。
狭い個室で彼女の声といやらしい音だけが響く。
「…オレの彼女になる気になった?」
ブンブンと首を横に振ってくる。
「……あっそ」
そのまま中で溢れさせた。
引き抜くと白い精液がアソコから垂れてきたので、トイレットペーパーで拭ってやる。
「…オマエ今日指導碁だけだろ?」
「そうだけど…」
「オレも取材だけだからさ、終わったら玄関で待っててよ」
「……まだ…するのか?」
「オマエがオレの彼女になるって言うまでな。それともガキが出来る方が早いかな?」
小さな溜め息をはいた塔矢はトイレから出て行こうと手をかけた。
「……進藤、どうやったら許してもらえるのだろうか」
「だから、彼女になったら」
「そうじゃなくて…いつになったら僕は会長と元に…」
「オマエを会長に戻すわけないだろ。だいたいオマエのやってることは浮気だぜ?いい加減目を覚ませよ」
「………」
「今のままでいいなんてホントはオマエも思ってないんだろ?幸せになりたくねーのかよ。先生や明子さんが知ったら泣くぞ」
「キミなら……僕を幸せに出来るとでも?」
「ああ」
「……」
自信たっぷりに返事をすると、塔矢は一筋の涙を零した。
そのままトイレを出ていった。
取材が終わってロビーでしばらく待ってると、塔矢がエレベーターから降りてきた。
横には……白碕会長の姿。
ぎょっとした。
二人でオレの前を素通りして、塔矢は玄関で深々と会長に頭を下げている。
そのまま会長は迎えの車に乗って行ってしまった。
「塔矢…今日の指導碁って、もしかして会長…?」
「ああ…。僕がしばらく会いに行かなかったから…心配で来てくれたらしい」
「………」
「行こうか。キミの家?」
「あ……うん。車取ってくる」
助手席に乗り込んだ途端―――塔矢はまた涙を流した。
「別れた…」
「え?!」
「会長に言ったよ。もう…プライベートでは会えません…って」
「ど、どしたんだ?オマエ急に…」
「僕も…ずっと思ってたんだ。今のままじゃいけない…会長の奥さんにも申し訳ないし……両親にだって――」
「………」
「でも、優しい会長の傍から離れたくなくて……ずっとずるずる…」
「優しい男なんていくらでもいるぜ?オレだって…」
「うん…だから………キミが幸せにしてくれるって言ったから……僕は…」
「するよ!幸せにする!会長なんかより!オレの方が絶対オマエに似合ってるしキスもセックスも上手いと思う!」
「キス……したことないね」
「あ…」
車を路肩に寄せたオレは、街中だってことも忘れて―――塔矢に口付けした。
「……ん……っ…――」
優しく、甘く、深く、とろけるようなキス。
口を離した途端に恥ずかしそうに笑ってきた彼女に我慢出来なくなったオレは、再び車を発車させ家に急いだ。
「塔矢…」
「あ……進…藤…」
想いの通じた後のセックスは、今朝までとは丸っきり違う流れと雰囲気で、塔矢の感じ方も全く違った。
オレがゴムを付けてることに気付いた彼女。
嬉しそうにソレに触れてくる。
「付き合ったら…付けてくれるって本当だったんだ」
「当たり前だろ。彼女は大事にするもん、オレ」
「でも昨日も今朝もいっぱい出されたから……意味なかったらどうする?」
「じゃあ塔矢先生に挨拶に行かなきゃな」
「キミなら父も母も歓迎すると思うよ」
「だろ〜?」
一週間前とは大違いのオレら。
自分でもビックリするぐらいラブラブ。
な?周りに祝福される恋愛っていいだろ?
幸せ!って?
もっともっと幸せにしてやるからな―――
―END―
以上、性奴隷話でした〜。
脅されるアキラさんが書きたくて書きたくて…書き始めた話。
途中までノリノリでエロを書いてたんですが、果たしてどうやってハッピーエンドに持っていくか、かなり悩みました。
こんな感じで…いいかな?(笑)
幸せにしてもらって下さい。アキラさん。