●SLAVE 1●
あれは幼なじみの買い物に付き合わされた夜だった―――
「…あれ?」
「ん?どうした?あかり」
「あれ……塔矢さんじゃない?」
「え…?」
あかりの視線の先には本当に塔矢がいた。
しかも男と一緒。
んん?
どこかで見たことあるな…あの男。
ああ、思い出した白碕会長だ。
塔矢の後援会会長を務める財界の大物。
「後援会で集まりでもあったのかな…」
「えー、違うよ絶対。だって腕組んでるよ?デートだよ」
「はあ?んなわけねーじゃん。白碕会長って若く見えるけど50歳手前だぜ?だいたい既婚者…」
「ほらほら塔矢さん頭を肩に凭れさせてるよ。絶対付き合ってるよ」
「………不倫か?」
まさか塔矢に限って、んなこと……
でも塔矢のあんなプライベートな笑顔、久々に見た。
安心してる感じ?
何だか気になって後をつけてみた。
「にしてもこんな時間にどこに行くんだ…?」
「やだ、ヒカルってば。ホテルに決まってるじゃない」
「…ありえねー」
あんなオッサンと塔矢がセックスしてる所なんて、想像するだけで気持ち悪い。
なんか援交っぽいし。
「きゃー!ほらほら、ラブホの前で何か話してるよ!」
「……写メっとこ」
塔矢と会長がホテルに入る所を何枚か撮ってみた。
明日、塔矢に見せてやろう。
どんな顔するか楽しみだぜ。
「塔矢〜、話あるんだけど」
「なに?」
次の日―――オレは塔矢を誰もいない検討室に呼び出した。
「昨日面白いもの見てさ」
携帯の写真を塔矢に見せた。
途端に真っ青になる彼女。
うわぁ……マジですか。
ホントにあんなオッサンとデキてんのかよ。
「面白くね?」
「見てた…のか…?」
「たまたまね。どうしようかな〜、面白いから出版部に持ってっちゃおうかな。週刊誌とかに売った方が儲かるかな?」
「頼む…!それだけは…っ」
「はは、そうだよな〜白碕会長って結婚してるもんな。いいじゃん、家庭が壊れて会長がオマエのものになるかもよ?」
「進…藤…」
こんなに動揺してるコイツ初めてみた。
本当はそんなつもり全然ないんだけど、反応が面白過ぎるからこのまま脅してみよう。
「何が…望みなんだ…?」
「望み?んー…そうだな、じゃあ…」
ここはいち男として、エロいネタでいっておくべきだよな。
塔矢の耳元で囁いた。
――しゃぶってよ――
目を見開く彼女。
オレを一瞬睨んだ後、大人しくしゃがんだ。
ズボンに手をかけ…チャックを下ろしてくる。
う…わ。
ホントにフェラってくれるんだ。
下着ごしに何度も擦られて、どんどんオレの分身が大きくなっていくのが分かった。
「…ん……」
下着が下ろされ、その綺麗で気高い口に含まれる。
しかも結構……上手い。
「…会長にもいつもしてやってんのか?」
「……」
少しだけコクンと頷いてきた。
けっ…気持ち悪りぃ。
なんであんなオッサンなんだ?
オマエモテるんだし、年相応の男と付き合えばいいのに。
例えば、オレとかオレとかオレとか。
「ん……出そう…」
そう言うと塔矢が口を離した。
「なに…やめてんだよ。飲めよ」
「………」
再び口に含まれた途端に出た精液に、ゴホゴホと噎せてる。
「あースッキリした。今日はこれでいいや。また溜まったらよろしくな」
「………」
この日以来、塔矢はオレの性奴隷と化する――
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