●SEINA U 5●





「ん……」



一眠りした後、目覚めたのは朝の1時過ぎ。


「起きた?おはよう」

と横で本を読んでた佐為に挨拶される。


「……何読んでるの?」

覗きこむと、詰め碁の本だった。

ちょっと呆れる。


「佐為って本当囲碁が好きなんだね…」

「うん、二番目に好きかな」

「二番目?じゃあ一番は?」

「もちろん、精菜だよ」


にこっと笑われる。

頬が赤くなるのが分かった。


「……もう」


本をサイドデスクに置いた佐為が、まだ裸なままの私の体をぎゅっと抱き締めてくる。

もちろん彼もまだ裸だ。

お互い素っ裸。

まだ高校生な私達の性欲は、きっと底知れない。

こんな風に抱き締めあってると、またおかしな気分になってくる。

彼も同じなのか、少し固くなって大きくなったアレがお腹にあたっている。


「精菜……もう一回してもいい?」

と既に熱を持った声で囁かれる。


「……いいよ」


OKすると、途端に上に移動してきた。

そしてまたキスされる。


「――……ん……」



私は佐為しか知らないけど、彼はまぁまぁ性欲が強い方な気がする。

小5の時一度触らせて以来、私の両親の不在の時必ずと言っていいほど彼はやってきた。

どこから仕入れてくるのか、お父さんのスケジュールを完璧に把握していた。

でも、あの時は遅くとも夜18時には帰って行った。

だから複数回したことはない。

でも、今夜みたいな朝まで一緒にいる場合は、一体どんな感じになるんだろうとちょっとドキドキする。


既に二回目をスタートさせて、私の体を触っている彼。

一回目より余裕があるのか、じっくりゆっくり触られ弄られ煽られる。



「……ぁ……」


俯せにされて背中にもキスされて、舐められていく。

一回目の触り残した場所を隈無く。

脚もお尻も、そして――


「ぁ…っ、や…っ、佐…っ――」


下半身の一番大事な場所にまで舌を這わされ、舐められる。

羞恥に堪えられないのに、あり得ないくらい気持ちよくて、本気で嫌がれない。

私はあっという間に達してしまった。


「……は…ぁ……は…ぁ…」

「精菜、気持ちよかった?」

と意地悪く聞いてくる。


「もう……」

「な、挿れてもいい?」

「……いいけど」


例のものを付けた後、直ぐ様彼が押し入ってきた。



「あ…っ、ん…っ、ぁ…っ…」


最初から容赦なく突かれて、勝手に口から出てくる喘ぎ声が止まらない。

一回目と違って痛みは全然なくて、快楽だけが私を襲ってくる。

さっきイったばかりなのに、またあっという間にイかされる。


「――あ…ぁ…っ」

「精…菜…っ…」


彼も達したんだろう……巧みに動いていた体をが止まる。

脱力して私に体重をかけてくる。

佐為の重み……すごく心地いい。

ぎゅっと、私は彼の背中に手を回した。


「好きだよ……佐為」

「うん……僕も好きだよ精菜……」

「ずっと好き……」

「僕も……」

「大好き……」

「うん……」



お互い愛を囁きながら、私達は眠りについた――











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