●ROOM SHARE 9●
初めて直に触れた女の体。
こんなにも柔らかくて、すべすべしてて、少しでも強引にすると壊れてしまいそうだった。
風呂場で一度抜いたのが丸っきり無意味なぐらい、大きくなってくるのが分かる。
すぐにでも挿れたいけど、塔矢も初めて。
じっくりと……慣らしていった。
…あれ?
ちょっと慣らしすぎたか?
オレの手で絶頂を迎える彼女。
ええ!?
待って!
ずるいぞオマエ!
オレが我慢してるのに一人でイクなんてずるい!
でも、おかげで本数増やしても痛がらなくなった。
そろそろいい感じ?
「挿れてもいい…?」
緊張気味に尋ねると、うんとは言わないけど首を縦に振ってくれた。
やった!と思いながら、枕の下を探る。
あらかじめ隠しておいたゴム。
でもそこそこ目は慣れてきたとはいえ、裏表まで分からなくて焦ってしまった。
逆だったらちゃんと避妊出来ないしな…。
かといって電気点けたら塔矢怒るだろな…。
つか、オレも付けてるとこなんて見られたくない。
一か八かで付けてみたら、上手く上までいってくれて、ちょっと安心した。
よし、準備万端。
再び彼女の下半身に手を伸ばし……挿れる場所を確認した。
さっきよりも脚を広げて――乗るようにその場所にあてた。
「――…んっ…」
怖いのか、オレの腕をぎゅっと掴んでくる。
「…痛……っ…」
「大丈夫か…?」
「ん……なん…とか」
予想以上に狭い。
きつくて、なかなか入らない。
戻しては進めて……の繰り返し。
でも、徐々に深くなっていって……塔矢と一つになれた喜びを体で感じた。
「――…ん…」
ある程度入った所でキスもして、彼女の口内も無我夢中で貪っていく――
「ん…っ、ん…ん…っ―」
唇を離すと見たこともないぐらいエロくて魅力的な彼女の視線が、オレに向けられてきた。
「…は…ぁ…進…ど…」
「…塔…矢…」
「好…き…」
「ん……オレも」
「……ぁ」
動き出すと、再び目を閉じてしまった。
目尻から流れる涙を舌ですくって…、動きに同じて揺れる胸も再び揉んで……
余裕がなくなった後はひたすら突くことだけに集中した。
「―…ぁっ、…あ…んっ…ぁ…」
明らかに痛がってない喘ぎ声。
気持ちよくなってきたのかな?
オレ…も、死ぬほど気持ちいい。
この熱さと狭さと締め付けでおかしくなりそうだ。
「ぁ……もう――」
「オレ…も…」
塔矢も達したのかな?
急に更に狭くなった締め付けで、オレもあっさりと撃沈してしまった――
「はぁ…は…ぁ」
「…はぁ…は」
荒れた呼吸を整えないうちに再びキスをして――続いて頬にも耳にも額にも優しく口付けした。
次第に正気に戻ってきた頭。
すると急に恥ずかしくなってきて、慌てて彼女の中から引き抜いた。
「い、痛くないか?」
「へ…平気。この位…」
「そ…そっか」
お互い照れて目も合わせれない。
「あの…僕、自分の部屋で寝よう…かな」
「え?」
「恥ずかしい…し」
ベッドから降りようとした彼女を慌てて抱きしめて引き止める――
「今夜は…一緒に寝ようぜ」
「でも…恥ずかしい」
「今更だろ?オレ、もっとオマエと一緒にいたい…」
「進藤…」
朝まで一緒にいたい。
一緒に朝を迎えたい。
本心だった。
塔矢とエッチして、更に彼女を好きになってる自分に気付いた。
離れたくない。
塔矢はもうオレのものだ―――
NEXT