●ROOM SHARE 10●






「…ん……」




目が覚めると進藤の部屋だった。

すぐ横でまだ眠ってる彼。

本当にしてしまったんだ……と改めて実感する。

恥ずかしい。

でも、嬉しい。

進藤に付き合ってほしいって言われた。

僕ら……本当に恋人同士になれたんだ――




「ん……塔矢…?」

「あ…おはよう進藤」

「おはよ…」


進藤の方も照れ臭いのか、へへっと笑ってきた。


「今何時…?」

「9時過ぎかな…」

「そっかぁ…」

「起きる?朝ご飯作るよ」

「んー…まだいいかな。もう少し…」

「え?」


僕の体に抱き着いてきて、あっという間に上に乗られてしまった。


「……ん……っん…ん」


朝から濃厚なキス。

体中が密着してるから、彼の下半身の硬さにもすぐ気付いた。


「は…、塔矢…もう一回したいな」

「今から…?」

「ダメ?」

「伊角さん達…帰ってこない?社も…」

「まだ朝の9時だろ?伊角さんだって彼女とラブラブしてる頃だって〜。社は来ても昼だろ」

「なら……いいけど」


承諾する前から既に揉まれてる胸。

ボタンを外して……直に触れてくる。


「明るいから恥ずかしいな…」

「オレはよく見れて嬉しいけどな〜」


ペロペロッと犬みたいに乳首を舐めてきた。

器用に片手でパジャマも下着も脱がされて再び裸にされる。

こんなに明るいのに僕だけ裸は嫌だ。

彼の服にも手をかけた。


「キミの胸…ペッタンコだね」

「当たり前だろー」

「乳首もあるのかないのか分からないぐらい」

「男の乳首は飾りだからな。女のは吸う為にあるけど」

「赤ちゃんがね。キミの為じゃない」

「いやいやいや、半分は旦那や彼氏用だって。いつかの為に慣らしておかないとな〜」

「………」


いつかって…いつだろう。

僕にもそんな日が来るのだろうか。

誰の子供?

進藤の?

想像すると何だか恥ずかしくなった。



「―あん…っ」


すぐに下半身にも手を伸ばしてきた。

気持ちよくてもっと触ってほしいような…早く終わって止めてほしいような……二つの思いが同時に湧いてくる。


「キレイだよな…オマエのここ」

「や…見ないでっ」

「オレのも見ていいよ?」

「そういう問題じゃ…、あ…ん」


指で中を探られ、気持ちよさに体が勝手に反り上がる。

すごいクチュクチュいやらしい音が聞こえる…。

こんな朝っぱらから何をやってるんだろう…僕ら――



「…ん」


我慢出来なくなったのか、進藤が僕から一度体を離し、準備にとりかかった。

すごく手際がいい彼。

ほんの数秒で僕の下半身にアレを押し付けてきた。


「挿れるな」

「うん…」

「…うお、すげ…」


昨日とは違い、全く抵抗なくスルッと奥まで入ったことに驚きを通りこしてお互い感動した。

二回目ってすごい…



「ひゃ…っ」


脹脛を掴まれ、極限まで脚を折り曲げられる。

深く、奥まで差し込まれて信じられないぐらいの快楽が僕を襲った――


「…ぁ…う、…はぁ…んっ」

「ど…?塔…矢」

「ん…いいよ、すご…く」

「オレ…も」


激しく出し入れされ、僕の身体も頭もどうにかなりそう。


「あぁ…――」

「ん…っ」


ほぼ同時に達した僕らは、ぐったりとベッドに倒れこんだ。


「はー…塔矢、すげ…よかった」

「ん…僕も」


軽くキスを交わした―――その時だった





ピンポーン




と玄関のチャイムが鳴ったのは―――

















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