●TIME LIMIT〜再会編〜 6●
この9年間…何度夢見たか分からない。
何度想像したか分からない。
それが今…現実のものになってる――
「塔矢…―」
「…ぁ…、進…藤…―」
最愛の人を再び抱ける喜び。
しかも今度は偽りじゃない。
本当の本当にオレらは恋人同士になったんだ…。
あの塔矢がオレのことを好きって言ってくれた。
本当に?
マジで?
夢じゃない?
これが現実なのが信じられないぐらい嬉しい…―
塔矢…オレもオマエが好きだよ…。
聞き飽きたかもしれないけど、何度言っても言い足りないぐらいオマエが好きだ…。
もう絶対に離さないからな。
もう二度と離れないから。
覚悟しておけよ…―
「…っ…、あ…―」
9年経っても丸っきり衰えのない塔矢の体。
オレ以外に許したことのない体。
少し優越感に浸りながら何度も唇を押しつけて…痕をつけていった―。
同時に胸も弄っていく。
相変わらずの綺麗な形…。
「―…あ…、ん…っ…」
そして相変わらずの敏感さ。
感じ易さ。
声も表情も何もかもが堪らない…―
「…塔矢、オレもこの9年間…誰も抱いてないんだぜ」
「本当…?」
「うん…。ずっとオマエのこと想像して抜いてた…」
「………」
たちまち更に彼女の頬が赤くなる。
「む、虚しい男だな!」
嬉しいくせに強がってるところも可愛い…。
「…そうだな、確かにすげぇ虚しかったかも…。でも…な、他の女を抱いてオマエの感触を忘れたくなかったんだ…」
「僕も…たまにキミの温もりを思い出してたよ…。その度に胸が熱くなった…」
「マジ?すげぇ嬉しい…」
「僕も…」
お互い見つめ合って…少し笑ってしまった―。
「…じゃあ今夜はさ、9年間の想いをぶつけるから…覚悟しとけよな」
「はは。いいよ…不眠不休は臨むところだ」
オレの体力は昔より落ちたのかな…?
でも塔矢に対する想いだけは全くもって変わってないから、9年前と同じくらい頑張れそうな気がする。
オマエ今日は安全日?
危険日?
どっちにしろしばらく寝かすつもりはないから。
またすぐに出来ちゃうかもな。
でも今度は……一緒に育てようぜ。
もちろん千明もな。
これからは一緒に…――
「…あ…ぅ…、ぁ…―」
下も指と舌で弄っていった―。
オレの手が触れた時点で既に濡れてた局部。
弄れば弄るほどどんどん溢れてきて…オレを受け止める準備が出来ていく―。
「ひゃ…、あっ…――…ん」
「塔矢…もう挿れてもいい?」
「ん…、いい…よ。早く…―」
最後にもう一度指で確かめながら秘部にあてて――中に押し入れた―。
「あぁ…っ、ん…―」
「…ぁ…塔矢…―」
「ん…っ―」
何度も腰で揺さぶりながら一番奥へと突いていく―。
目をぎゅっと閉じてオレを感じながら受け止めてくれてる塔矢。
終いにはオレの背中に手を回してぎゅっと引き寄せて来た―。
塔矢と繋がってる…一つになってる…オレが最も嬉しい時間。
幸せな時間。
9年前は一年にたった一日しか与えられなかった時間。
でもこれからは違う。
ずっとずっと一緒にいようぜ…。
一生…――
「塔矢、結婚…しような」
ヤってる最中に何プロポーズしてんだろうな…オレ。
でも更に抱き付いてきた塔矢は、オレの肩に顔を隠して……小さく返事をしてくれた。
「…うん」
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