●7 DAYS LOVERS 19●
「何をすれば…」
もう直球で聞いてみた。
進藤の顔が少し笑う。
顔から火が出そうだ…。
「入れてよ…、オマエん中に…」
え…
それは…えっと…、やっぱり僕が下ってこと…だよね?
それはまぁ…いいんだけど…。
入れてよ…ってことは―
「僕が…自分で入れなくちゃいけない…の?」
「うん…」
軽くキスをしてきて、続ける。
「昨日…自分で動いただろ…?あれの応用…」
「……」
何となくやり方は分かった…。
―でも
「…僕、全然慣らしてないんだけど…」
いきなり入るとは思えない―。
「…じゃ、ちょっと腰上げて…?」
「うん―」
脚に座りっぱなしだった体を、膝が着いたままの状態で少し持ち上げた。
進藤の手が後ろからゆっくり僕の奥の部分に触れてくる―。
腕を進藤の首に回してしがみついた。
「―…あ…っ…」
掻き回されて、徐々に慣らされていくこの行為が、すごく気持ちがいい―。
良かった…これまで自分でやれなんて言われたらどうしようかと思った…。
そんな羞恥耐えられない―。
「んっ…」
すぐに指の数が増やされた。
そんなに硬くはいないみたいだ…。
「塔矢…」
左手で僕の前の部分にも触れてきた―。
「―あ…っ、ん…」
両方で刺激されて、体がおかしくなりそうだ…。
「…はぁ…、あ…―」
もうそろそろいいかな…、と進藤が後ろから指を抜いた。
とたんに力が抜けて、進藤の脚の上に座りこんだ。
「…はぁ…」
意識が朦朧としてる…。
「塔矢…」
首にキスをして、進藤が促してくる。
「う…ん…」
もう一度体を起こして、ゆっくりその場所にまで体を移動させた。
先を当てて、ちょっとためらいながらも―一気に体を降ろした。
「―…っ…」
痛…っ。
途中で痛さに耐えられず何度も体を持ち上げながらも、徐々に深く埋めて交わっていく―。
「―…あ…」
全部入った…かな…。
進藤の背中に手を回して、ぎゅっと胸に顔を埋めた―。
「塔矢…」
「待って…もう少し…」
この瞬間がとても心地いい―。
もう痛さがなくなって、感覚が分からないまま…今度は体が疼いてくる―。
「―…はぁ…」
背中から手を離し、肩の上に置いて一呼吸した。
「進…藤…」
目を合わすと、にっこり笑われて口にキスをされる。
そのままの状態でゆっくり動きだした―。
「―…あ…っ、ん…」
振動で直ぐさま唇が離れて、口から声が漏れる。
念入りに徐々に早く体を動かしていって、気持ち良さで倒れそうな体を進藤が支えてくれている―。
「あ…っ、あ…ん―」
「とう…や…、もう少し…」
「ん…」
進藤の方も絶頂に近いことを教えられて、更に激しく体を動かす。
「…や…、あ…あ…っ」
もう頭がどうにかなりそうだと思った瞬間に、中で溢れるものを感じて―同じくらいに僕の方も進藤との間で放った―。
「―は…ぁ…はぁ…」
進藤の息が耳にかかって熱い―。
ぎゅっとまた背中に手を回した。
「…進藤…、好きだよ…」
「オレも…」
何度も唇を押しつけあって、お互いの気持ちを確認する―。
嬉しい―。
ゆっくりと体を持ち上げて、繋がっているそこから引き抜こうとしたら―進藤に抱き締められた―。
「進藤…?離して…ちょっと抜くから…」
更にぎゅっとキツく抱き締めてくる。
「進藤…っ!」
「…ダメだ。もう一回してから…な」
え…
「あっ…、ちょっ…」
首筋にキスマークを付けられて、そのまま布団に押しつけられた―。
「進っ…、あ…っ―」
胸に唇を押し当ててきて、舌で弄び始めた。
「…ん…っ」
抜けたばかりの熱がまた徐々に戻り始めたのが分かる―。
手がまた脚の間に伸びて、前を刺激される―。
「や…っ、あ…」
「とう…や…」
手と舌の動きだけでももう耐えられないのに、繋がっているそこからまた疼きも始まって―。
もうおかしくなってしまいそうだ…。
進藤が両手で僕の腕を掴んで、頭の横に押さえつけた。
「…塔矢…動くぜ…?」
そう言われてぎゅっと眼を閉じた。
「うん…―」
一気に激しく動き始められて、体がひきつく―。
「―あ…あ…ぁっ」
でも一度目で慣れている分、快感だけがすぐ訪れて…もっと、もっと早くてもいいと思ってしまう―。
「―塔矢…、好き…だ」
「うん―」
進藤の体の動きでさえ堪らないのに、口から甘い言葉を放たれて、ますます幸せを噛み締める―。
このまま―ずっとキミと一緒に居られたらいいのに―。
このまま時が止まってしまえば…いいのに―
「―…あ…あ、ん…っ」
「―…く…っ」
再びお互い熱が外に出た―。
「はぁ…はぁ…」
荒い呼吸のままぐったりとなり、進藤も今度はすぐに抜いてくれて―僕の横に倒れこんだ―。
「―は…ぁ、塔矢…」
顔をこっちに向けて頬を撫でてきた…。
汗ばんでる顔が嬉しそうに少し微笑んでいて―僕もその手を握りしめて微笑み返した。
「ヤバいな…また日が変わっちまった」
「そう…」
いいよもう…どうでも…。
今から寝れば…6時間は寝れるし…。
特に問題はない―。
呼吸が落ち着いてきて、このまま眠ろうかなと眼を閉じかけた時、進藤が上半身を起こした―。
「進藤…?」
「…シャワー浴びに行こっか」
「え…?」
「お前ん中でいっぱい出しちゃったし…洗ってやるよ…」
「う…ん…」
そんなこと言われたのは初めてで…ちょっと戸惑う…。
進藤に手を引っ張られて浴室に向かった―。
やっぱり明るい所は恥ずかしいな…。
でも進藤の方は意外と真面目な顔をして、シャワーで汗とか体中の汚れを流してくれた。
「ん…っ」
指を下の所に入れられ、中のものを掻き出される。
「―ごめんな…明日からは付けようか…?」
「え…?」
「ゴム…」
いきなりそんなことを言われて顔が赤面する。
進藤は持ってるんだろうか…?
そりゃ持ってるなら付けてくれた方が…。
「でも絶対生の方が気持ちいいもんなー」
そ、そうなんだ。
ぎゅっと体をまた抱き締められて…幸せな気分になる。
「オマエのこと…大事にするから―」
耳元でそう囁かれて、首にキスされた―。
「―うん」
NEXT