●NEW FIRST-STAGE SERIES 13●
ピンポーン
放課後、僕は精菜の家を約束通り訪れた。
「佐為、いらっしゃい」
「お邪魔します…」
「先に私の部屋行っててくれる?コーヒー煎れてくる」
「うん」
3階の精菜の部屋に一人で向かう。
カチャ…
いつも通りの女の子らしい可愛い部屋。
宿題をしていたらしく、算数のプリントと教科書が机の上に広げられていた。
「分数か…」
学年トップの精菜にとっては屁でもない問題だろう。
残り2問だったので、僕は精菜の字に似せて、答えを書き込んでみた。
「お待たせ〜」
精菜がコーヒーを二つお盆に乗せて入ってきた。
「先に宿題やっちゃっていい?」
「もうやった」
「え?」
プリントを覗いて「も〜佐為がやったら意味ないでしょ?」と可愛く怒ってくる。
「佐為は宿題ないの?」
「休み時間に終わらせたんだ」
「え?そうなの?」
近付いて、前から精菜をぎゅっと抱き締める。
耳元で「放課後宿題する時間なんてないと思ったから…」と囁く。
途端に精菜の顔は真っ赤になる。
「佐為…」
「精菜…」
お互いゆっくり目を閉じて…唇を合わせた――
「…ん……」
キスをするのは2日ぶり、精菜の新初段シリーズ以来だ。
皆の集まってる棋院では出来なかったから、僕の部屋に移動してから、ゆっくり堪能させてもらった。
もちろんその時も、キス以上のことをしてもおかしくないくらい、いい雰囲気だった。
でも――
「お兄ちゃん!今日の私の対局見て!」
とバーンッと彩がまたノックもせずにドアを開けてきた。
当然まだ抱き締め合ったままの僕らは固まる。
「はいはい離れて離れて。ほら、碁盤挟んで座って座って。並べていくから二人とも見ててね」
強引に彩が間に入ってきて、引き離され、碁盤の前に押しやられる。
「彩…緒方先生にお小遣い貰ったんだろ」
「ほほほ〜これで欲しかったゲームが買えるわ。ありがとうお兄ちゃん」
今度から絶対部屋にカギをかけよう……僕はそう心に誓ったのだった。
「――…は…ぁ……佐…為……」
「精菜、こっち…」
「うん……」
ベッドに移動した僕ら。
僕は自分の制服を脱いでから、精菜の服に手をかけた。
今日の彼女の服は紺のニットのワンピース。
脱がせる前に少しだけ服の上から胸を揉んでみる。
「……ん……」
柔らかい……
しばらく揉み続けるとだんだん直に触りたくなって、直ぐ様彼女の頭を通してそのワンピースを脱がせた。
「寒くない?」
「うん…平気」
もう一度口付けしながら身体をベッドに倒す。
「――…ん…っ、ん……」
何度も啄んで、舌を絡め合う大人のキス。
こんなキスをしたことのある小5が、この日本に一体何人いるんだろう。
中1ですらあんまりいないんじゃないだろうか。
西条も…金森女流二段とこんな風にキスしたのだろうか。
付き合い始めてたったの10日で。
デートだっておそらく初か、二回目か。
まだよく知りもしない彼女と、こんないやらしいキスを――
「……は…ぁ…佐…為…」
口へのキスを解いた後、今度は首筋に吸い付いて…キスをする。
その次は鎖骨…そして胸に唇を移動させる。
「……ぁ……」
先端を弄る僕の頭に、優しく精菜が手を添えてくる。
「ん……佐為、おいしい…?」
「うん……」
「ほんとに…?」
精菜にくすりと笑われる。
その余裕を無くしたくて、僕は下半身に手を移動させた。
「あ……待って」
「待てない…」
下着の上から彼女の一番大事な部分を擦る。
何度も擦って、クルクル弄って。
少し湿ってきたところで、隙間から指を入れて、直にアソコに触る。
「ぁ……ん…」
濡れている。
触れば触るほどどんどん溢れてくる。
僕を受け入れる準備が出来ていく。
もちろん今日も挿れるつもりはない。
じゃあ…どうしようかな、と悩む。
この前は彼女の太ももを借りたけど。
今日はどうやって出そう…。
「ぁ……佐…っ」
「え?」
ビクンと精菜の身体がはねる。
「はぁ‥はぁ…」と息が荒くなっている。
考えながら弄っているうちに、彼女がイってしまったらしかった。
「や…恥ずかしい…」
精菜が手で顔を隠した。
もちろんすぐに解いて、頬にキスして…耳元で囁く。
「恥ずかしくないよ。僕は嬉しいよ?指で精菜が感じてくれて…」
「…じゃ、私も触ってもいい?」
「え?」
身体を起こした精菜が、僕の下半身に手を伸ばしてきた。
下着から取り出して、直に触れてくる。
「硬いね…」
「そりゃ、彼女とこんなことしてて反応しない方がおかしいし…」
遠慮気味に揉んだり…擦ったりしてくる。
……やばい……
僕は慌ててベッドサイドのティッシュ箱から何枚か取って、出るギリギリに抑えた。
「はぁ……は…ぁ…」
精菜にじっと見つめられている。
確かに…恥ずかしい。
「お返し。私も見ちゃった…」
「見るなって…」
「気持ちよかった?」
「そりゃ…まぁ」
「セックスはもっと気持ちいいのかなぁ…?」
「どうなんだろうね…」
「4年後が楽しみだね…」
「うっかり挿れちゃわないよう気を付けるよ…」
「その時はその時だよ」
精菜がクスリと笑った。
そんな彼女ともう一度、今度はとびきり甘いキスをした――
NEXT
ナンダコレ…