背中に手を回して…ブラジャーのホックを解いてみた。
「進藤…っ」
「だって邪魔だし」
「だからって…」
塔矢の言葉なんかお構いなしに緩くなったブラを捲って、直に胸に触れた―。
「…ぁ…―」
揉んでると少し甘い声が漏れるのもたまんない…。
あー…どうしよ。
ここまでしておいて、最後までしないでいられる男っているのか…？
オレは無理！
絶対無理っ！
しかもよりによってコイツ今日スカートだし…。
少しでもずらせば太股丸見えじゃん…。
「…塔矢―」
取りあえず体を畳に倒し、捲りあげて露わになった胸へ顔を近付けた―。
「やっ…ちょっ…、…ぁ…―」
舐められて…先を吸われたことに驚いて、塔矢がオレの髪を引っ張ってくる―。
「進藤っ！いいかげんに…―んっ…」
反抗の言葉を投げ付けてくる口をキスで塞いだ―。
「…ごめん塔矢。もう無理…ストップ効かないと思う…」
「え…？」
茫然と見つめてきたので、オレの髪を掴んでた手を引っ張り――自分の股間に当てさせた。
たちまち塔矢の顔が真っ赤になる。
「進藤…、これって…えっと…」
「…うん。ごめん…もう今日は抑えれねぇかも…」
「……」
「挿れても…いい？」
塔矢が思いっきり首を横に振ってくる―。
「駄目…それだけは駄目だっ」
「ちゃんと避妊するから…」
「そういう意味じゃなくて……僕は結婚するまでしないって決めてるから―」
「オレにはそれが理解出来ねぇよ…。何で結婚後じゃねぇとダメなわけ？オマエ、本当は他の男と結婚するつもりだとか？」
「それは…ないと思う。キミがこのままずっと僕のことを思ってくれるなら……僕はキミと結婚すると思う」
「じゃあ一回ぐらいいいじゃん！」
「……」
困っている塔矢の頬にもう一度キスをして、上から抱き締めた―。
「塔矢…頼む。一度だけでいいんだ…。そしたらもう結婚まで我慢するから―」
「…進藤―」
塔矢の目をジッと見つめ、そして塔矢もオレの目を見つめてきた―。
「体の上でも…オマエと繋がりをもちたいんだよ―」
「……」
塔矢が溜め息を吐いて、ゆっくりとオレの頬に手を伸ばしてくる―。
「一回…だけだからな」
「塔矢…マジで？いいの？」
「本当に一度だけだからなっ！その後はもう絶対結婚するまでしないからっ！」
「うん！分かってる！ありがとう塔矢！」
直ぐさまもう一度抱き締めて、首筋にキスを落とした―。
再び胸を弄った後、スカートの中にも手を忍ばせる―。
「…ぁ…―」
指の動きに敏感に反応して、またしても甘い声を出してくる塔矢に…更に気持ちが高ぶってくる―。
何度も擦って、始めは指を入れながら徐々に広げていく―。
ずっと眉間にシワを寄せながら耐えてくれてる塔矢に、少しでも負担を与えないよう完全に緩くなるまで――。
「…じゃ、挿れるけど…」
「…うん―」
「背中痛くねぇ…？」
「平気…」
足を更に開かせて――中へ入れにかかった―。
「…っ…進藤…―」
オレの腕に爪をたててぎゅっと握り締め、荒い息をして受け止めてくれてる。
「やっ…、あ…っ…―」
徐々に深く埋めていって…オレの方もその感触を感じ取った―。
うわ…っ、…すげぇ―。
熱くて、柔らかくて…、でもキツくて―。
「あっ…、ん…ぁ―」
動かす度に聞こえてくるコイツの声も堪んねぇ…。
「塔矢…―」
全部入ったところで、体を下ろし――キスをした。
「オマエん中…すげぇ気持ちいい…―」
「……そう」
うつろな涙目でオレを見つめてくる…。
「…ごめん。やっぱ嫌だった…？」
「何を今さら…。いいから早く…終わらせて…」
「……」
そう言われると胸が痛む…。
塔矢はやっぱりしたくなかったんだな…。
コイツの顔見てると、無理してるの一目瞭然だし…。
あーあ…失敗したぜ…。
こんなの…望んでた雰囲気じゃない。
これじゃあ半分強姦と変わらねぇし―。
そう思うと一気に萎えて――塔矢の中から引き抜いた。
「え…進藤…？」
「塔矢……ごめん」
「……」
「シャワー借りるな…」
体を離し、そのまま部屋を後にした―。
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