●MY VIRGIN 3●
風呂場の中で、続きを想像しながら…慰めてみる。
何してんだろオレ…。
アイツを中途半端に犯しときながら…結局は…。
…でもあのまま続けてたらきっと罪悪感だけが残る…。
ごめん塔矢…。
ごめん―。
ガラッ
戸の音に驚いて振り返ると、すごい形相で睨んでる塔矢が立っていた―。
もちろん素っ裸で。
慌てて目を逸らす―。
「キミは…何を考えてるんだ?!」
ヅカヅカと中に入ってきて、オレに詰め寄ってくる―。
「人を煽っておきながら、勝手に途中でやめて…ふざけるなっ」
「だって…オマエ嫌そうな顔してたじゃん」
「嫌だったに決まってるだろっ!僕は結婚まで処女を貫くつもりだったのに!」
「…ごめん」
「謝るぐらいなら入れる前にやめてくれればよかったんだ!それなのに…」
塔矢が涙を滲ませてきた―。
「…もう僕は処女じゃない」
「……ごめん」
「なのに…達してもいない」
オレの方をギロっと睨みつけてくる。
「するならするで最後まで責任持ってしてくれっ!途中でやめられたら……僕はどうすればいいんだ?!」
「……」
…確かに。
女にだって性欲はあるもんな…。
オレがしたのって……これじゃあただの放置プレイか…?
「わ、悪かったよ。ごめん…今から続きしてもいい…?」
「してくれないと困る」
真っ赤になってる塔矢を抱き締めて、もう一度押し倒した―。
「下がタイルだと痛くねぇ…?」
「うん…大丈夫」
そして再び中へと押し入れた―。
「…ぁ…」
また甘い声が響き渡り始め、オレも安心したように一番奥まで押し込んだ―。
「あっ…、やぁ… ―」
「塔っ…矢―」
頬を掴み、荒れた息のまま何度も唇を合わせていく―。
「んっ…ぁ…、は…ぁ…はぁ…―」
「塔矢…好きだよ。愛してる…」
「ん…僕も…―」
何度も塔矢に愛を囁きながら、徐々に体を動かすスピードを早めていった。
「やっ…あっ、ぁ…っ―」
「塔っ…矢―」
内部が動いた衝動の締め付けでオレの方も達し、思わず中に溢れさせてしまった―。
やべ…。
「付けるの忘れてた…」
「もう…。キミって…嘘…ばかり…」
荒い呼吸をしながら、呆れたように塔矢が苦笑した。
「でも!オマエを好きな気持ちだけは嘘じゃねーからな!」
「うん…。僕もだよ」
お互い顔を見合わせて笑ってしまった。
あー…すげぇ幸せ。
大好きだぜ、塔矢――
そしてまたY談付きの和谷の研究会が始まった。
急に態度を変えるのも怪しいので、相変わらずオレは部屋の隅で雑誌を読みふけっている。
でももうオレは童貞じゃないもんね。
塔矢があんなに押しに弱い…というかおねだりに弱いって知ってたら、もっと早く迫ればよかったかもしれない。
しかもあれ以来塔矢は吹っ切れたようにオレが触れるのを許してくれる。
一度だけの約束だったのにな。
でもオレ的にはすげー嬉しい!
ようやく現代のカップルらしくなった気がするぜ。
「…進藤、何ニヤけてんだ?」
「何でもな〜い♪」
―END―
以上、放置プレイ話第2弾でした〜。(1回目はFEMALEシリーズで…)
でも本当はヒカルがちょっとだけ、ちょっとだけ〜ってどんどんアキラを犯していく話が書きたかったんです!(痛)
アキラは本当に押しに弱いですよねー。というかヒカルに弱い?
とにかくもうヒカルのされるがままです(笑)
ちなみにアキラみたいな性格の子は絶対結婚まで貞操を守り抜く主義だと思う!絶対!
ただヒカルと付き合い出したばかりに……その主義は断念せざるをえないんですが…。
うちのヒカルがそんな何年も我慢出来るとは思えませんしねー。
もう付き合う前から隙さえあればやっちゃうような子ですからねー(笑)
にしても若い男の子達のY談話を書くのがすごく最近楽しいです(笑)
女の子達の会話と違ってすごく下世話で現実味のあるところが面白い。
でも女の子達の夢溢れる体より心が重要なのよ!みたいな会話(どんなんやねん…)も好きなので、次はそれをぜひ書いてみたい…。
アキラに修学旅行にでも行ってもらおうかしら…。
やっぱり仕事の遠征だと周りが年上ばかりになるからつまらないんですよね…。
海王のクラスメートの会話とかだと、好きなだけキャピキャピした会話が繰り広げれるので楽しいです…vv