●LOST LOVE 3●
ピンポーン
「塔矢…」
「進…ど…」
ドアを開けると、我慢してたものが一気に溢れるように、再び彼女は涙を流してきた。
自然と手が出て―――抱きしめた。
「もうやだ……めでたくなんかないのに…皆が…」
「塔矢…」
「進藤…ごめん。忘れるって言ったのに…僕…」
「…いいよ。そんな簡単に忘れられる気持ちじゃないんだろ?本当に忘れるまで…付き合ってやる」
「緒方さんなんて…大嫌い…大嫌い……」
「………」
寝室まで導いた後、ベッドに腰掛け―――髪に頬に…口に優しく口付けた。
昨日とは違い、ゆっくりで甘い…まるで恋人同士のキスに、塔矢の涙が止まって笑みが出る。
「進藤…」
「緒方さんなんかやめてオレにしろよ。オレの方が絶対オマエを幸せに出来る」
「それ…本気?」
「口説き文句」
「ふふ」
自分の脚の間に座らせた塔矢を後ろから抱きしめて、首筋に舐めるようなキスをした。
服の隙間から忍び込んだ手がブラもめくり上げて直に胸を揉む――
「――…ぁ…っ…」
弄れば弄るほど固くなってくる乳首が吸いたくなって、彼女の体をこっちに向かせた。
「あ…ん…っ…は…」
先を舌で転がしながら、手をどんどん下に滑らせていき――服越しに下半身に触れた。
侵して下さいと言わんばかりのスカートは簡単に侵入を許して、下着越しに…そして直に触れた。
「……は…、…ぁ…ん」
「すげ…濡れてる」
「体が…欲しがってるのかも…」
「何を?指?」
びしょびしょの秘部にぐいっと指を一本奥まで押し込んだ。
「あんっ…」
掻き回しながら出し入れをし、徐々に緩く広げていく。
本数を増やして更に続けると、もう耐えられないように体をオレに凭れさせてきた。
「も……きて…進藤」
「もう?」
「ん…」
「オマエって結構淫乱?それとも緒方先生に開発されたの?」
「……」
ベッドに倒した塔矢の脚を限界まで開き、オレのものを当てがった。
彼女の愛液を絡めながら耳元で囁く――
「それとも今日…排卵日か?」
「え…?」
「付ける?作る?」
「……」
「作ってみるか」
「……うん」
その返事を合図に一気に中に押し込んだ。
「あぁ…、あ…っ、や…」
激しく出し入れする度に溢れてくる声と音に夢中になった。
昨日まで、コイツのこんな姿…見れるなんて思ってもいなかった。
一生ないと思ってた。
今、誰よりも一番近くにいる。
このまま一生…ずっと近くにいたいと思ってしまった夜だった―――
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