●LITTLE GIRL FRIEND 47●






斎藤さんと付き合っていた頃はオレもまだ実家暮らしだったから、よく同じ手を使ったよな。

オレの場合、協力者は専ら和谷だった。


でも、アキラちゃんのお母さんが許してくれるなんて驚きだ。

だって、外泊だぜ?

娘の貞操の危機なのに?

まだ13歳だってこと忘れてないよな?

おまけに相手はオレだぞ?

普通反対するだろ!!





「僕の両親も一回り離れてるんです。だから僕の気持ちが分かるんだと思います」

「一回り…」

「お母さんが初めてお父さんに会った時はまだ高校生だったって言ってました。お父さんは三十路でしょ?僕から見ればそっちの方が犯罪です」

「18と30かぁ…。うーん…それもすごいな…」


13と22も十分すごいけど。

というか、ヤバい。

バレたらヤバい。

オレ、刑務所行き?











「お邪魔します…」


オレの部屋に来るのは久しぶりなアキラちゃん。

少し緊張気味にソファーに腰掛けていた。


「アキラはもうシャワー浴びてるんだっけ?」

「あ…はい」

「じゃあオレも浴びてくる」

「…はい」

「それとも、一緒に風呂でも入る?」

「え……」


途端にボッっとアキラちゃんの顔が赤くなる。

「冗談だよ」

くすっと笑ったオレは、一人シャワーを浴びにバスルームに入って行った。



はぁ……それにしてもヤバい。

ヤバすぎるよなぁ…。

一度覚悟は決めたけど、時間が経てば経つほど理性とか常識の方が勝ってきてて。

出来ればしたくない。

前みたいに触りあうだけで終わらせたい。


でも……アキラちゃんのことだから、今日やっぱ抱かないってことになったら、また他で大人になろうとするのかも……

それは絶対に嫌だ!困る!

大人になれるなら、相手は誰でもいいのかよ??って感じもするけど、でもそれはきっとアキラちゃんの本心じゃないんだ。

オレに危機感を持たせようと必死なんだと思う。

オレだって今日みたいなヒヤヒヤはもう御免だ。

一回抱いて大人しくなるなら…そっちの方がいいのかも…。

幸い先生の奥さんはオレらの味方みたいだし…。

(先生にバレたら絶対殺されるけど…)







「…アキラ?」


どうせすぐ脱ぐんだしってことで、タオルだけ腰に巻いて部屋に戻ると、アキラちゃんはベッドに移動していた。

下着だけになって、自分の胸を凝視している。


「…小さい…」

とボソリ。


「これからこれから。焦らない焦らない」

と後ろから抱きしめてやった。


「あ…進藤さん。もう出たんですか…」

「早くアキラが抱きたくて」

チュッと頬にキスをした。


…もう引き返せない、どうせ抱かなくちゃいけないのなら―――今夜は思いっ切り甘い夜にしたいと思う。

年の差なんて忘れて。

彼女を初めて抱ける喜びを純粋に味わいたい。



「アキラ…好きだ」

「進藤さん…」

「好きだよ…誰よりも」

「………」

「大好きだ…」


耳元で囁き続けながら、オレもベッドに上がって…更に体を密着させた。

柔らかくてスベスベで綺麗な女の子の肌。

優しく包み込んで…彼女にオレの存在を感じさせる。


「僕も…好きです。誰よりも…」

「アキラ…――」


彼女の体をオレの方に向かせて、向き合ったオレら。

改めて彼女の唇にオレは丁寧なキスをした―――











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