●LITTLE GIRL FRIEND 37●





「先生方お疲れ様でした」

「お疲れ様でしたー」

「お疲れ様〜」



6月――アキラちゃんと初めて仕事が一緒になった。

小中学生を対象にした囲碁体験イベントでの指導碁。

アキラちゃんと一緒だと気持ちが浮かれてるから、仕事がいつもより二倍も三倍も楽しい気がした。



「アキラちゃんもお疲れ。送っていくよ」

「…ありがとうございます」

「どうした?元気ないじゃん。嫌な客でもいたか?」

「……」


黙ってしまった。

怒ってる…というか、むくれてる。

拗ねてる?

えー…っと、もしかしてオレが原因なのかな…?

何かしたかなぁ?



「お腹空いてない?コンビニでも寄ろうか」

「…大丈夫です」

「そう?」


じゃあ、取りあえずドライブにして、発進。

取りあえずアキラちゃんの家の方角に向かってみる。



「…進藤さん、倉田さん達と何話してたんですか?」

「倉田さん?」

「僕のクラスメートの子です。打たずにずっと話してたでしょう?」

「ああ…あの海王囲碁部の子達ね。もうすぐ大会があるらしくてさ、懐かしいな〜と思って」

「懐かしい?」

「オレも囲碁部だったから。海王に負けた痛い思い出とか色々あるわけよ」

「進藤さんが囲碁部…?だって院生だったんでしょう?」

「院生は途中から。最初はオレも部活からスタートしたんだよ。…言ってなかったっけ?」

「聞いてません…」

「あ。だから拗ねてたの?」

「…違います。だって…進藤さんがあの子達と…楽しそうに話してたから…」


アキラちゃんが口を尖らした。


はっはーん、つまりヤキモチね。

相変わらず可愛いな〜オレのアキラちゃんは。



「…進藤さん?」


信号で停まった時にそっと口を合わせてみた。

2、3秒しか触れない軽いキス。

もちろんオレもアキラちゃんも、そんなキスじゃ物足りない。

すぐに車を大通りから一本中に入った、人気のない暗い道に移動させてみた。

両脇に違法駐車がいっぱい。

オレも同じように止めて、改めて…アキラちゃんを抱きしめた――


「アキラ…」

「進藤…さん」

「オレはオマエだけのものだから…安心して…」

「…はい」

「おいで」

「え…?」


彼女を運転席に招いた。

もちろん狭いので、シートを一番後ろまでずらして、更に倒してみる。

オレの上に乗ったアキラちゃんを、下からぎゅっと抱きしめて…もう一度キスしてした――


「―……ん…っ、ん……っ」


今度は貪りあうような…深いキス。

でも、こんなキス…久しぶりだったから止まらなくて、息するのも忘れて夢中で絡めあった。

抱きしめていたはずの手が…勝手に彼女の胸を揉み始める。


「――…は、…進藤…さん…」

「アキラ……」

「……ぁ……」


彼女のシャツのボタンを2、3個外して、隙間から手を入れて…下着の上から更に揉んで。

次第に下着の隙間にも入れて…直に触れてみた。

相変わらず発達途中の小さな胸だけど、初めて触った去年の10月よりかは…少し大きくなってる?

あの日以来…オレらは触れ合ってない。

もちろん今日も…これ以上先に進むつもりはない。

でも、彼女の大人っぽい視線…官能的で色っぽくい表情がオレの決意を惑わす…。



「…進藤さん…抱いて下さい…」

「………」










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