●LITTLE GIRL FRIEND 24●





悔しい。

どうしてもっと早く生まれてこなかったんだろう。

どうしてもっと進藤さんと歳が近くないんだろう。

もしもっと早く出会ってたら、絶対に斎藤さんなんか近付けさせなかったのに――







「…ん…っ…」


僕の制服も下着も脱がせた進藤さんが、唇で胸に触れてきた。

舐められて…吸われて、初めてのことに体が強張った。

もちろん、これくらいのこと予習済み。

どのサイトの映像でも必ずしてたし、小説でもそれらしきことを書いていた。

でも、実際に経験したことがないから……戸惑いが隠せない。

いちいちびくびく反応してしまって情けない。


「大丈夫?」

「平気…です」

「顔、真っ赤だけど?」

「あ…明るいから恥ずかしいんです!」

「電気消す?」

「だ、大丈夫…たぶん」

「ふぅん…」


本当は消してほしい。

でも、動きが見えない方がもっと恐い気がするし……


「オレも脱ご」

と進藤さんも脱ぎだした。

プールとかで見た同級生の上半身とまるで違う、思わず見入ってしまう大人の男性の体。

程よく筋肉が付いてて引き締まってて…綺麗。

こんな体に直に抱きしめられたら…きっとドキドキが止まらなくておかしくなってしまいそうな気がする。

とか思ってたら、まるで読まれたかのように抱きしめてきた―――


「…進藤…さん…」

「温かいな…アキラの体」

「進藤さん…こそ」

「心臓の音聞こえる。すげー早い」

「し、進藤さんだって…」

「うん…意外とオレも緊張してるのかも」

「………」

「…もう一度聞くぞ?本当にいいんだな?」

「…はい」

「今ならまだオレ…やめられる。でもこれ以上進むとマジで無理だからな?」

「…大丈夫です」

「大丈夫そうに見えないから聞いてるんだけど?」

「ちょっと緊張してるだけです…初めてだから。すぐ慣れます」

「…そっか」


少し溜め息をついた進藤さんが…抱きしめたまま僕に体重をかけてきて、ベッドに再び倒された―――



「―…ん…っ、んん…っ……」


もう一度激しいキスを落としてきて、同時に胸も揉まれて。

唇が口から離れたかと思ったら、続いて頬やら耳にキスしてきて…徐々に首に…胸にずれていった。

舌で舐めて吸われて甘噛みされて…弄られる。

かと思ったら片手が僕のお腹を撫で…太股…内股にまで滑ってきた。


「…ひゃ…っ」


一瞬…僕の一番大事な場所に手が触れた。

ううん…一瞬じゃない。

もうターゲットを絞ったかのように…次はソコばかりを弄ってきた。

最初は前の方…。

そしてどんどん下に移動していく――



「…濡れてる。感じてる?」

「……ん…、…ぁ…っ…」

「足…自分で広げて?そう…いい子だね。でももっと」

「きゃっ…」


膝を折り曲げて思いっきり広げられた。

な、なにこれ…。

すごい…無防備で恐い。

丸見えだし…。


「えーと?一人で勉強したって言ってたよな?ちゃんとココも自分で触ってみた?」

「……少しは」

「指、入れてみた?」

ふるふると首を横に振った。

「全然ダメじゃん。それじゃあ勉強したって言えないって」

「…だっ…て」


入口を何度も擦られた後……進藤さんの指が…少しずつ入ってきた。

恐怖でぎゅっと…枕の端を握る。


「……ぁ…っ、…いや…ぁ…」

「大丈夫。オレ処女抱くの初めてじゃないから。任せて」

「………」


それって斎藤さん??

一気に怒りがこみ上げてきた。


「…アキラ?顔が恐いぜ?」

「だって…」

「心配しなくても、アキラのことが一番好きだから。今までの…誰よりも」

「…本当ですか?」

「うん。そのアキラを抱けるなんて…すげー幸せ。嬉しい。…ただ、12歳じゃなかったらもっと嬉しいけど…」

「…もし、僕が進藤さんと同い年だったら……迷わず抱いてくれましたか?」

「アキラが同い年だったら?うん…そうだな、もう避妊もしないかも」


避妊…?

進藤さんがニッと笑ってきた。


「もうすぐにでも結婚したいからな♪」

「結婚…ですか」

「アキラはイヤ?」

またしても、首を横にふるふると振った。

「よかった」



でも……それは所詮、夢物語。

僕は進藤さんと同い年じゃない。

9つも下の…12歳だ。


それは一生変わらない―――













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