●LITTLE GIRL FRIEND 15●
「進藤君とホテル来るの久しぶりね」
「……」
イベントの手伝いが終わった後、一緒に食事に行ったオレら。
彼女に導かれるがまま…なぜかこんな所まで来てしまった。
ダブルベッドの上から手招きしてくる。
「…やっぱオレ…帰るよ」
「どうして?進藤君今フリーなんでしょ?」
「そうだけど…好きな奴いるし」
「え?そうなの?」
どんな子?と斎藤さんが興味津々に聞いてくる。
私に似てる?…って、自惚れもいいとこだよな。
「告白しないの?」
「どっちみちまだ付き合えないから」
「どうして?」
「年下…だから」
は?って顔された。
そりゃあ…年下は年下でも1コや2コ。
ううん、高校生ぐらいまでならオレの歳なら問題ないと思う。
でも…小学生なんだ。
しかも名人の一人娘。
絶対に18歳になるまでは手出し出来ないんだ。
て、キスはしちゃったけど……
「ふーん…よく分からないけど、とにかくしばらくお預けってことなんだ?可哀そ〜」
「…うるせーよ」
「でも、そんなに我慢出来るの?あの進藤君が」
「……」
斎藤さんが、オレらが付き合ってた頃の思い出話を勝手に語り始めた。
ああ…そうですね。
会う度にヤってましたね。
朝も昼も関係なく盛ってましたね。
おかげでずいぶんエッチが上達しましたよ。
「…仕方ねーだろ?若かったんだから…」
「今はもう若くないんだ?性欲落ちた?」
「…前よりは」
「ふぅん…」
結局ベッドに座らされたオレに抱き着いてきて……チュッとキスされた。
次第に深く…絡めてくる……
「…我慢は体に毒だと思うけどなぁ」
「…んなこと言われても、アイツに手出せないし…」
「真面目なんだね。じゃあ大事なその子を傷付けない為に…それまで他で処理しなくちゃね」
「……」
そういうのって…アリ?
意外にアリ…かも?
別に付き合うとかじゃないし。
アキラちゃんが18歳になるまで6年もあるわけだし。
さすがに6年も禁欲は無理だもん。
欲求不満が溜まってアキラちゃんを傷付けるよりかはいいかも……
「――…ん……」
今度はオレの方からキスをして――そのまま彼女をベッドに押し付けた――
3年振りに触れる元カノの肌は…オレを当時に引き戻す。
「唯…」
「ふふ…やっと名前で呼んでくれた」
「お前も呼んでよ…」
「いいよ…ヒカル」
本当はアキラちゃんと過ごしたかったクリスマス。
なぜか、昔の彼女と朝を迎えてしまった―――
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