●My BROTHER, My SISTER 14●
「おめでとう、進藤」
「ヒカルさん、おめでとう」
「おめでとう、ヒカル」
「……ありがとう」
9月20日―――オレは21歳になった。
去年は父さんだけが祝ってくれた誕生日。
今年はアキラと明子さんも一緒。
二人でご馳走を作ってくれたみたいで、テーブルを囲って4人でワイワイとその夕食を楽しんだ。
「ヒカルももう21か…早いな」
「何だよ、父さん」
「もう彼女とかいるのか?」
「は?!」
突然そんなことを聞かれて、思わず声が裏返る。
ちょっと冷や汗も出た。
「一度家に連れて来たらどうだ?なぁ?明子」
「ええ。ヒカルさんの恋人ってどんな方かしら」
どんな方ってどんな方って……今目の前にいますけど、何か?
チラッとアキラに視線を送ると、真っ赤になって下を向いていた。
オレとアキラが付き合い始めてもう一ヶ月半。
とりあえずバレないように隠れていちゃいちゃしてきたけど……一体いつカミングアウトすればいいんだろう?
何て言われるかなぁ…。
でも!オレがアキラを好きになったのは、父さんが明子さんと出会う前なんだからな!
オレの方が先なんだからな!
文句は言わせない!
(言わないと思うけど)
「アキラ♪」
その晩――オレはこっそりアキラに夜這いをかけに行った。
もちろん
「両親がいる時は駄目だ」
と拒否される。
「今日ぐらいいいじゃん。誕生日なんだからプレゼントくれよ」
「さっき時計あげただろう?」
「オレが一番欲しいのはオマエだもん」
「ちょ…っ、本当にだめ…っ」
アキラをベッドに押し倒した。
「鍵かけてあるからさ、声さえ出さなきゃ大丈夫だって」
「出るに決まってるから、駄目だって言ってるんだ!」
「手で口を塞いでおけばいいじゃん。それとも、何か他のもので塞いでみよっか♪」
「………もう」
口を縛っておくプレイはさすがに嫌みたいで、アキラは諦めて両手を口にあてていた。
…て、早から?
キス出来ないじゃん!
アキラの手を剥いで……そっと口付けた―――
「――…ん……」
優しく、徐々に深く混ざりあっていく。
「ん……ん…っ、ん……」
そっと胸にも手を伸ばした。
パジャマのボタンを少し外して、隙間から手を忍ばせる。
「ん……っ、ふ…ぁ……っ…」
「アキラ……」
「や……っ」
柔らかいおっぱい。
揉んでると我慢出来なくなって、パジャマを捲り上げた。
「あ……、ぁ…っ、ひゃ…っ」
激しく揉み始めると、アキラの口から次々と甘い声が出てきた。
慌てて彼女の手を口に戻す。
「ん……んん……」
いつものように唇と舌で弄りまくって攻め立てて。
次第に親がいるのも忘れてアキラの肌に夢中になっていった。
唇をずらして…下のパジャマも下着も全部脱がして……
「ん…っ!んーんーっ!!」
下半身の大事な部分にも舌をはわすと、アキラの脚がバタバタと抵抗をし始めた。
無理矢理押さえつけて、溢れてくる秘部を執拗に舐めてみる。
「ん…っ、んー…っ」
アキラの目から涙が零れていた。
気持ち悪いのかな?
恥ずかしいのかな?
でも、今日はオレの誕生日だから、オレのしたいようにする。
「ん……っ」
口を離した後、今度は手で弄って……指を挿入してみた。
もう既にぐちゃぐちゃだから、2本は余裕、3本も頑張れば入る。
オレも下だけ脱いで、すぐに彼女の秘部に自分のものをあてた。
「進…藤…?」
「へへ♪」
「へへ…じゃないっ!」
「いいじゃん一回ぐらい。誕生日なんだから多めにみてよ」
「だ…め…ぇっ」
アキラが拒否するのも聞かず、押し入れた―――生で。
彼女と初めて隔たりなく繋がって、その気持ち良さに我を忘れていった。
でも、アキラも同じだったみたい?
「ん…っ、ん…ん…っ」
再び声を殺してしまってあんまり聞こえないけど、明らかにいつもより感じてるみたいだった。
アキラの愛液が直に絡みついてきて、音も凄いことになってる。
声じゃなくて、この音が親に聞こえちまうんじゃないかってヒヤヒヤするぐらい。
「は……気持ちい…」
「ん……僕…も…」
「このまま…中で出してもいい…?」
「駄目に決まってる…だろ…」
「でもアキラのここ…絶対欲しがってる」
「………もう…知らない。勝手に…すれば」
「アキラ大好き」
「……ぁ…」
もう我慢の限界だったオレは、許しが出た途端に溢れさせていた。
自分の中に注がれるのってどんな気分?
心配するなって。
喜んで責任取るからな♪
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