●My BROTHER, My SISTER 11●
緊張する。
少し手が震えてる気がする。
恐い。
でも、興味もあるし、嬉しい。
色んな想いを胸に、僕は進藤の腕で抱きしめられていた――
「…オマエって好みのタイプも母親似なんだな」
「え…?」
「だって明子さんは父さんのこと好きなんだろ?オレと父さん、顔も性格も結構似てるもん」
「…似てるとか似てないとか関係ないよ。僕は進藤ヒカルが…キミだけが好きなんだ」
「アキラ……」
すっげぇ嬉しい!と更にぎゅっと抱き着かれた。
その勢いで僕の体はベッドに倒される。
下から進藤を見上げる…初めての態勢。
信じられないほど重みが心地いい。
あ……またキス。
一体今日一日だけで僕らは何回キスをするのだろう。
数えてみようかな…なんて余裕ぶってると、また胸に手が伸びてきて、すぐにそんな考えはどこかにいってしまった。
「――……ん…っ、…ぁ……やだ…」
先を口に含まれた。
吸われて、舐められて、弄られて。
こそばゆいような、痛いような、気持ち悪いような…いいような……
「……は…ぁ……進…藤…」
自然と彼の背中に手が回る。
パジャマ代わりの彼のTシャツを掴んでみた。
あ…少し汗ばんでる。
「暑い…?エアコン何度…?」
「27。省エネだろ?」
「う…ん」
「もうちょっと下げるか?」
「ううん…暑いくらいがいい」
「だよなー。ポリネシアンセックスで行こうぜ♪」
「無理なくせに…」
進藤もTシャツを脱いだ。
再び背中に回した手が直に彼の肌に触れると、何だか本当に恥ずかしくなってきた。
男の人の体…初めてこんな風に触る。
「―…んっ、ちょっ…、や…っ、そんなとこ…っ!」
彼の唇が胸から徐々に下に移動していった。
おへそ…お腹…にキス。
下のパジャマも脱がされて、太股にも…キス。
脚を触られれば触られるほど、まだ放置されてる僕の下半身の中心が熱くなっていく気がした。
まだ触られてもないのに、きっともうすごく濡れてる。
「は……進…藤…」
「これも脱がしていい?」
下着に手をかけてきた。
「…う…ん」
「オレも脱ぐから」
「………」
僕を丸裸にした後、進藤の方も全部脱いでいた。
無意識に目を逸らす。
でも、やっぱり気になって視線を戻してしまう。
思ったより大きい…な。
「アキラのエッチ。どこ見てんだよ?」
「だっ…て」
「嘘。もっと見ていいぜ。オレも見るし」
彼の手が、僕の下半身を触ってきた。
始めは周りだけ、優しく。
でも徐々にピンポイントで、深く。
いやらしい音だけが部屋に鳴り響いて、いたたまれない羞恥心が僕を襲った。
あと、恐怖と…好奇心と……快楽?
わざと?って思うぐらい、気持ちのいい場所ばかり責めてくる。
「……ぁ…ん…」
中に指が入ってきた。
でも…全然痛くないのは僕が濡れてるから?
進藤が上手いから?
出し入れされて、掻き回されて、だんだん何も考えられなくなってきた……
「…ホントだ。オレにはポリネシアンとか絶対無理だし」
「ぁ……進…ど…」
脚を広げられる。
でもって、入口に彼のアレを当てられる。
いよいよ…なんだ。
僕は息を飲んで、目を閉じた―――
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