●3rd FEMALE+β 8●


「―ん…っ」

塔矢にキスをしながら、暴かれた体に触れていった―。

「…ぁ…―」

顔を真っ赤にして、オレの手の動きに感じてくれてるコイツはすげー可愛い…。

やべぇ…。

止まらない…―。

揉みながら舌も這わして胸を弄った後……下半身にも触れた。

手探りで女のアソコがどうなっているのか、調べていってみる―。

もう既にかなり感じてるらしく、ヌルッとしていた。

その溢れている部分が一番重要な箇所だ。

オレが挿れる場所であり、子供が生まれてくる場所―。

指を入れて、その中を感触で確かめてみる。

…すげー熱い…。

でも狭過ぎ。

今のままだととてもじゃないけど入らないだろう。

自慢じゃねーけど…オレのはそれなりにデカいんだ。


「…ぁ…、ん…っ―」

念入りに広げていくうちに、塔矢の方もますます感じてきたらしく、息が乱れてる。

その色っぽい声がまた堪らなくて、オレの方もますます興奮して高ぶってきた。

そろそろ限界かも…―。

かなり緩くはなったと思うけど……もういいかな?


「塔矢…挿れるから―」

「……うん」

お互い覚悟を決めて、その体勢に入る―。

ゆっくり先を押し当てて中に挿れてみた。

「―…ん…っ…」

先だけでもかなり痛いらしく、塔矢は眉間にシワを寄せてる。

キツくてなかなか入らない。

無理に押し込もうとすると更に悲鳴が上がって――

「痛い…?」

「…かなり。でも死ぬほどじゃないから……大丈夫」

涙を浮かべながらそう言われて、すごく申し訳なくなる。

ごめんな…。

次からは痛さも弱まるらしいから、初回だけは我慢してくれ…。

何度も出し入れして徐々に深く埋めていってみる。

だけど一線を超えるとあんがいすんなり奥まで入って…、塔矢の方も強張りを解いて目を開けてきた―。

「塔矢…―」

コイツの頬や額にキスをした―。

するとオレの背中に手を回して、ぎゅっとしがみついてきた。

「何か…不思議な感じ…。進藤とこんなことしてるなんて―」

「そう…?オレはずっと前からしたかった…」

塔矢を好きだと自覚した時から、同時に芽生えた感情だ―。

ずっとずっとオマエと交わりたかった―。

今はちょっと目的が変わってるけど…その気持ちはこの2年間変わらない―。

「…動いてもいいか?」

「…うん―」

再び目を瞑ったコイツの頬にもう一度キスをして、オレはゆっくり体を動き始めた。

「…あ…っ…―」

何度も出し入れしながら、奥へ奥へと突いていく―。

擦れ合う中がすごく気持ちよくて、このまま達してしまうのが勿体ないぐらいだ…。

「…ぁ…っん―」

この喘ぎ声も堪らなくて、ずっと聞いていたいと思う…。


でも――

「…あぁ…っ―」

更に激しく突き上げて、一気に仕上げにかかった―。

そしてその動きで上りつめたのか、内部が異様に締め付け…動いた―。

同時にオレの方も達して、中にアレを放った―。

「…は…ぁ―」

礼儀がなってないのは重々承知。

普通は付けるべきだ。

だけどオレはコイツを孕ませたいから……わざとしない。

決して面倒だからとかそういうのが理由じゃないからな。

塔矢もオレが付けてないことに気付いたのか、少し焦ってるような目でオレを見つめてきた。

ごめんな不安にさせて…。

だけどオレはあの合宿の時からこうすることを決めてたんだ。

オマエへの気持ちは本気だから。

責任取らしてくれ―。


「…あっ…、やだ…っ進…―」

「塔矢、もう一回ヤらせて…」

再び動き始めたオレを、塔矢は機械的に受け止めながら熱をもどしていった―。

一回じゃまだ全部出しきれてないから、もう少しだけ付き合ってくれな―。

「―あ…っ、やぁっ…ん…―」






「塔矢?生きてる…?」

「死んでる…」

結局チェックアウト間際まで頑張ってしまい、塔矢はグッタリと横たわってしまっていた。

「キミって…信じられない…。一体何回すれば気がすむんだ…?」

「…ごめん。ちょっと嬉しくて張り切り過ぎたかも…」

「……」

「怒った…?」

「別に!これじゃあムードのかけらもあったもんじゃないとか、全然怒ってないよ!フンッ」

かなりご立腹の様子で、ドカドカとバスルームに入って行った。

やっぱ初回からこれはマズかったかな…。

もっとラブラブな感じのを期待してた…?

そりゃそうだよな…。


ベッドに腰掛けて反省してると、シャワーを浴び終わった塔矢が今度はバスローブを着て出てきた。

その姿もなんか異様にそそる…。

「進藤、出たよ」

「あ…うん。じゃあオレも浴びてくる―」

慌ててオレもバスルームに入った。


やっべー。

また気持ちがグラつきかけたし。

今日これ以上手出したらたぶん殺されるな…。

つか、もう時間ないか。

あーあ…泊まれたらいいのに…。

何で塔矢ん家って門限があるわけ?


シャワーを浴び終わって出ていくと、塔矢は既に元の服に着替えていた。

オレと目を合わせた途端、なぜかまた頬を赤めている。

意味わかんねぇけど、それが異様に可愛い…。

もうヤバいって…。


「…塔矢、オマエの排卵日っていつ?」

「は?排卵日…?」

「うん…」

出来たらこんなムチャするのは、その時だけにしてやりたい。

あとの日は…ちゃんとムード?とかも考えるからさ…。


「さぁ…?分からない」

「え?なんで?生理と生理の間がいつなのか計算したらいいだけじゃん」

「そんなこと言われても…僕崩れやすいから…。この前来たの11月だし…」

「はぁ??今1月終わりかけてるんだぜ?!」

「だから崩れやすいって言っただろ?!ストレスがすぐそれに影響するんだ!排卵日なんて分かんない!」

「……」


…これは予定外だ。

どうする?

病院で調べるわけにはいかねーし…。

こうなったら手当たり次第でいくか?

アレの寿命はせいぜい二日…。

ということは二日に一回してたら、いつ排卵しても大丈夫だってことだよな。


「…塔矢、明日か明後日…空いてる?」



――この日からオレ達の無茶な性生活は始まったんだ――



あの

「別れてくれないかな」

と言われるその日まで―。











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