●TIME LIMIT〜17才編〜 3●
これでもこの一年、新しい恋をしようとオレは結構頑張った。
叶わない塔矢への想いに終止符を打ちたかった。
前に進みたかった。
でも……駄目だった。
無理だったんだ。
どんな子と付き合っても、絶対に塔矢と比べてしまって。
どんな子と寝ても、一年前の塔矢との一夜が忘れられなくて。
結局…またオレの誕生日になってしまった―――
「塔矢……好きだ…」
彼女の上に乗って、勝手に口から出てくる言葉に反吐が出る。
本当の気持ちだから困る。
好きだ。
今だに好きで好きで堪らない。
でも…こんなの間違ってる。
『恋人』なんてプレゼント……ふざけてるって本当はちゃんと分かってる…。
頭では分かってるんだけど……気持ちがついていかない。
結局今年も塔矢の慈悲に縋ってしまった自分が情けない。
好きだ好きだ好きだ……
何でこんなに好きなんだろう―――
「……ぁ…っ、あ……ん…」
胸を弄ると、塔矢の口から可愛い喘ぎ声が漏れた。
一年ぶりに聞くこの声に夢中になる。
もっともっと聞きたい。
もっともっと気持ち良くしてやりたい。
「塔矢……」
「ん……」
塔矢の体を俯せにして、今度は背中を舐めてみた。
上から下に…背骨にそってゆっくり舌をはわしていく――
「…ひゃ……」
次第に腰に…尻に下りていくと、嫌がるように彼女が体をくねらせた。
仕方ないので口は離して、次は手で触る。
お尻の割れ目から…女の一番大事な部分にかけて――
「…ぁ……ぅ、…進…っ…」
「濡れてる…。気持ちいい?」
「…恥ずか…しい………ぁ」
指を入れてやると次第に恥ずかしがる余裕もなくなったのか、ひたすら泣き声のような鳴き声のような…いつもの塔矢からは絶対に聞けない高い声で喘ぎまくっていた。
顔が超エロい。
すぐにでも入りたい…けど、まだ我慢。
「―…や…っ…」
口で秘部を愛撫し始めると、オレの髪を引っ張って抵抗してきた。
「やだ……いや…っ」
引っ張ってる手が震えてる。
両足もバタバタ抵抗してきて…ちょっと痛い。
「進…ど…」
「分かったよ、やめるって…。オマエこれ嫌いだもんな」
「好きな人なんかいるもんか…」
「残念でした。せがまれるくらい普通皆好きなの」
「…キミは経験豊富なお姉様とばかり…してるから」
「うん、お姉様達は皆オレのも咥えてくれるぜ。塔矢もしてよ」
「え……?」
意味が分からないみたいでポカンと頭を傾けてきた。
でも、オレのものを口に近づけてやると――ぎょっと直ぐさま顔を背けた。
「分かった?」
「……信じられない…」
「セックスはギブアンドテイクだぜ。してもらったら、やってやらないと」
「………」
「ま…無理にとは言わないけどな」
「……触るだけ…なら」
遠慮気味に伸びてきた指が――オレのものに触れた。
細くて冷たい手に…ますます硬さが増すのが分かった。
塔矢が触ってくれてる。
それだけでもう出てしまいそうだった。
嬉しすぎる。
「……ぅ…」
「痛かった?ごめん…」
「ん…違うって。もう限界なだけ…」
彼女の足元に戻ったオレは、両足を掴んで再び大きく拡げた。
「あ…進藤…」
「挿れるな…」
「………うん」
一年ぶりに塔矢と繋がる。
この感触をしっかり体に覚えさせておこうと思った。
きっと…それでまた一年を乗り切らないといけないような、そんな予感がしたから―――
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