「いつまで寝てるんだ!起きろっ!」
結婚して早一ヶ月。
今日も僕は朝から怒鳴っていた。
「ムリ〜…体が布団から出たくないってー…」
「甘えるな!」
布団を剥がしてヒカルを引っ張り起こした。
「うー…もうちょっと寝かしてくれよー…。寝たの朝の3時だぜ…?」
「キミがいつまでも僕に触ってるからだろう」
「だってオマエの体気持ち良すぎるんだもん。…つーかオマエは眠くないわけ?」
「僕は昼寝をしてるから平気だ」
「あ、ずるい」
「いいから早く朝食食べてくれ」
「はーい」
返事はいいものの、ふと振り返るとまた横になっていた。
はぁ…とため息が出る。
「ヒカル、いい加減にしないと今夜触るの禁止だからな」
パチッと目を開けてきた。
睡眠欲を取るか、性欲を取るか。
ヒカルなら100%後者だろう。
案の定、直ぐさまベッドから下りて着替え出した。
「アキラってホント卑怯だよな。意地悪」
とブツブツ言いながら。
「今夜覚えとけよ」
「ああ。そのかわり朝に仕返ししてあげる」
いつもこんな感じで一日が始まる。
でも、不思議と夜は仲良くなって何時間も愛を確かめあってしまうんだよね。
「アキラなんて嫌いだ」
と朝は言ってるが、夜になると
「好き」
に変わってる。
今日も寝かせてくれないのかな?
じゃあ今日もお昼寝をしておこうと思う僕だった―――
―END―
仕事途中、あい間をみてお昼寝するアキラさん。
新婚だからね〜ほほほ〜と周りは放っておいてくれるのです。