●WAKE UP+ 5●
塔矢と結婚、塔矢と夫婦だなんて最初は一体どうなることかと思ったけど、意外といい感じだった。
何より碁。
わざわざ時間作って打つ必要がなくなったどころか、塔矢と毎日でも打てる最高の環境だ。
ずっと実家暮らしな割にはめちゃくちゃ料理上手いし。
綺麗好きな奥さんのお陰で部屋も隅々までピカピカだし。
いい結婚したよな〜って思う。
これであと夜の生活も加われば文句なしだ!
「アキラ〜、今夜エッチしねぇ?」
子供が生まれて一ヶ月ぐらい経った頃、オレはついに話を切り出した。
「エッチ…?」
「そ。もう出来る頃だろ?オレそろそろ我慢の限界でさ〜」
そう言うと、途端に顔を赤く染めてきた。
オレが勝手にいじくった時は意識がなかったので、一応まだ未経験なオレの奥さん。
でも嫌ではないようで、恥ずかしがりながらも首を縦にコクンと頷いてくれた。
オレもアキラも明日はオフ。
一年ぶりのエッチだし、満足するまで付き合ってもらおうっと♪
「緊張してる?」
「うん…少し」
「一応初めてだもんな。大丈夫、出産に比べたら全然楽勝だと思うから」
「うん…」
お互い風呂に入った後、ベッドに上がって――そのままアキラの上に乗った。
カチコチに緊張して固まってる彼女の唇に、最初は優しく…徐々に貪るように激しいキスをした――
今までセックスは出来なくても、こんな感じのキスは何十回とした。
アキラもオレに負けないよう頑張って返してくれる――
「――…んっ、…ん…ぁ……ふ…―」
…やばい。
すげぇ心臓がドキドキ鳴ってるのが分かる。
アキラを初めて抱いた時の感触を思い出して――胸が熱くなった。
子供を産んでも丸っきり崩れてないコイツのプロポーション。
胸は更に大きくなって…色っぽくなって…ますます魅力的になった容姿に正直焦る。
「アキラ……」
「………」
「…どうした?」
「いや…その、キミにアキラって呼ばれるのまだ慣れなくて…」
「オマエもヒカルって呼ぶ約束だろ?呼んでよ…」
「……ヒカル」
何だか嬉しくて、顔中にキスを落として喜びを表現した――
オレとアキラは子供が生まれたのをきっかけに、ついにお互いのことを名前で呼ぶことにした。
たまに間違うけど、オレの方はアキラって呼ぶことにだいぶ慣れてきた。
が、アキラは恥ずかしがってなかなか呼んでくれない。
今夜ぐらいいっぱい呼んで欲しいな〜なんて。
「アキラ…――」
「…や…っ、ぁ…ん―」
胸を揉みながら先端に吸い付くと、可愛い喘ぎ声がコイツの口から出た。
こんな声出すんだ…。
もっともっと聞きたくなって更に攻めてみた。
「ひゃ…ぁ…っ、ん…ぁ…、やっ…ん―」
当たり前だけど、今のアキラの胸からは母乳が出る。
初めての味に感動しながら、じっくりと味も声も表情も堪能した。
「ヒカ…ル……も…う…」
「ん…待って。もうちょっとだけ…」
「ぁ…ぅ、…っん」
胸を弄りながら下半身にも手を伸ばし――彼女の体の中の温かさを直に確かめた。
思った以上に感じてくれてるのか、既にぐっしょり濡れていて出し入れがしやすい。
聞こえてくる秘部のいやらしい音にもう我慢が出来ず、直ぐさま脚を広げて――勃ち上がってる自分のものを入口に押し付けた。
「…やっ、ヒカっ…!」
「痛くないから」
「怖…い」
「大丈夫。オレだから」
「……うん」
「好きだよ…アキラ」
「…うん」
「普通の夫婦になろう…?」
「うん…――」
ゆっくりと押し込んで―――アキラと一つになった
「…やっぱり全然違うな。オマエが起きてる方がいいや」
「そうなの?」
「うん。ある意味共同作業だからさ、片方だけで盛り上がっても気持ちがあんまり満たされないし…出した快楽はあるけど」
「今は満たされてるのか?」
「うん、すっごく」
「そう……僕もだよ。今…すごく心地好い」
「だろ?」
ウトウトと、アキラはそのまま眠りに落ちた。
子育てで出産以来あんまり熟睡出来てないせいもあるんだろう。
今夜は抱きしめたまま、オレも眠ることにした。
もう一度だけ…キスをして。
芽生えてきた愛情を伝えるように―――
―END―
以上、逆バージョン起きないと悪戯しちゃうぞ話でした〜。
もう悪戯どころのレベルじゃありませんが…。
立派な婦女暴行ですよ、ヒカル君…。
今回は寝てる間にヒカルに襲われて、知らない間に妊娠してるって話がとにかく書きたかったのです(笑)
ありえないお話ですが、少しでも楽しんでいただけたのなら嬉しいですv