TIME LIMIT〜進路編 おまけ〜〜一ノ瀬視点〜





「は?またフラれた?」


オレの大学時代からの親友・須本はどうも女運が悪い。

顔よし、頭よし、性格も問題ないし、身長も高い、おまけに医者という高収入のくせに、付き合う女性にことごとく浮気をされてフラれているのだ。


「もう女はいい…俺もう明菜ちゃんが大人になるまで大人しく待ってる…」

「オマエなぁ…」


千明に妹がいると知った20歳の時から密かに明菜ちゃんを狙っている須本。

もちろんオレも千明も本気にしてなかったのだが、最近それが段々現実味を帯びてきていて……ちょっと怖い。

何故なら同じようにことごとく男運の悪かった千明の親友・美鈴ちゃんが、明人君と年の差を乗り越えてゴールインしたからだ。


(コイツの女運の悪さはまさか本当に明菜ちゃんと出会う為だったりして…)


「でも明菜ちゃんももう高校生だし、好きな男の1人くらいいると思うぜ…?」

「じゃ、明菜ちゃんが同級生の男どもより俺に一目惚れするくらいいい男になってやる」

「はは…」

「だから、18歳になったら絶対紹介してくれよな!」

「……千明と相談しておくよ」

 


これは運命なんだろうか。

3
31日に無事女の子を出産した千明。

まだ入院中の42日になんと明菜ちゃんは18歳の誕生日を迎えたのだ。

あくまで偶然を装って「初めまして」とお見舞いに来た明菜ちゃんに挨拶する須本は、確かに女なら誰もが惚れてしまうくらいいい男になっていた。

当然明菜ちゃんの頬も赤くなっていた。

そして今、須本の助言通り、明菜ちゃんはうちの大学の看護学科合格を目指して受験勉強を頑張っているらしい。

 


「やっぱ結婚は大学卒業するまで待った方がいいかな?」

とまだ付き合ってもないのにそんな心配をしてる親友と一緒に、オレは今日も当直の仕事をこなすのだった――

 

 

 


END