TIME LIMIT〜新婚編〜おまけ

※小児科の看護師視点です





「おはようございます。朝礼始めます」



8
30分、いつもの朝カンファが始まった。

その日の業務内容や患者さんの状態、申し送り事項などを共有する、朝の大事なミーティング時間だ。


………なのだけど


今日は頭に全く内容が入ってこなかった。

朝礼の進行を担当してくれている須本先生の左手薬指に、信じられないものがハマっていたからだ。

恐らく私を含め看護師、栄養士、言語聴覚士、その他諸々ここにいるスタッフ全員が同じ状況だと思う。

全員の視線がそこ一点に向かっていた。


「何か他に伝達や質問のある方は?」

「はーい」

4
月からこの小児科に配属になった新人看護師、吉見さん(ちょっと天然系)が手を挙げた。


「須本先生、その指輪どうしたんですか〜?」

と、どストレートに尋ねてくれた。


「ああ…、昨日入籍したので」


須本先生が少し照れながら全員が知りたかった回答をくれる。

いや、知りたくなかった回答かもしれない。


「ええー!!」

「きゃー!!」

「いやー!!」

「マジで?!」

「嘘でしょ?!」

「おめでとうございます!!」


医局から歓喜と悲鳴が同時に上がり、その後病院中が一日大騒ぎになったのは言うまでもない――

 

 



END

 

 

 

以上、須本さんの同僚看護師視点でした〜。
現在朝礼の進行を担当している須本君です。
左手薬指が気になって誰も聞いていないというw
病院の同僚どころか、午前中は外来の診察でも大変だったみたいよ。(患者の母親がショックを受けて)