●TIME LIMIT〜学歴編〜 おまけ●
※初めての婦人科(愛視点)
生理が遅れている。
妊娠検査薬で調べてみても陰性だったので、何か病気だったらどう
(でもどこの病院行こう…)
携帯で調べると、とある病院で指が止まる。
『桜レディースクリニック』
慎一さんの実家病院だ。
一体どんな所か興味があった私は、ここを予約してみることにした
予約当日。
ドキドキしながら病院に入ると、まずはものすごく広いロビーが目
順番待ちをしてる患者さんはもちろん女性ばかりだけど、年齢層は
もちろんお腹の大きな妊婦さんもたくさんいた。
「こちらの記入をお願いします」
受付を済ますと問診票を渡された。
名前、生年月日、住所など基本情報を記入した後、今日どうして来
(えーと…、生理不順になるのかな)
その下は月経についての質問だった。
初経は…、えっと、11歳かな。
最終月経はえーっと……いつだ?確か先月の中頃…。
結婚はしてますか、未婚…と。
性交経験はありますか??
ええー…これもチェックしなくちゃいけないの??
ドキドキしながら「はい」にチェックした。
その後は既往歴や飲んでる薬、喫煙飲酒の有無、アレルギーとかを
受付に提出すると、紙コップを渡された。
尿検査があるらしい。
(しまった、もっと水分取ってくればよかった)
何とかそれも終えて待つこと30分。
私の番号札が表示されて、指定された診察室前に行くと、
「どうぞー」
と看護師さんに中に招き入れられた……
のだけど……
担当医師の顔を見て、私は固まった。
もちろん向こうも固まっている。
(し、慎一さん?!何でここに?!)
そう――私を診察してくれる医師は紛れもなく、私の恋人、櫻井慎一さんだったのだ。
もちろん看護師さん達が数人近くにいる手前、声には出さなかった
慎一さんも少し目が泳ぎながらもゴホンと咳払いして、真顔に戻り
「今日はどうされましたか?」
と医師っぽく聞いてくる。
(というか医者だ)
「えっと…、生理が来なくて」
「えっ?!」
慎一さんが一気に素に戻る。
「あ、でも検査薬で調べたら陰性で…」
「調べたの?!オレに黙って?!」
さすがにすぐ横に控えていた看護師さんに「櫻井先生…?」と眉
我に返った彼が、もう一度咳払いをする。
そしてさっきの尿検査の結果を見て、
「確かに陰性みたいだね…」
と少し残念そうに肩を落としていた。
(いやいやそこはホッとするとこでしょ慎一さん…)
思わずくすりと笑ってしまった。
彼の態度に、私の中で安心感が広がる。
私との未来を、慎一さんが本気で考えてくれてる証拠だからだ。
もし万が一私が妊娠しても、絶対に彼は受け入れてくれるだろう。
(ふふ…、慎一さんの白衣姿初めて見ちゃった)
まさかこんな感じで見ることになるとは思わなかったけど。
カッコいいな〜とうっとりしてると、
「内診しましょうか」
と彼に告げられて、私の顔が一気に固まる。
「は、はい…」
内診――もちろん私はそれがどういうものなのか知識はある。
産婦人科に来たのが初めてな私は、もちろん初体験だけど。
でもそれを彼氏にされるって、一体どういう心境で受ければいいの
知らない男性医師にされるよりマシだと受け入れるべき?!
慎一さんにはエッチの度にもちろん触られてるから、むしろいつも
と台に上がりながらグルグル一瞬で色々考えてしまった。
診察中はもうずっと
(ひーーーーっっ)
状態だった。
器具を入れられて、子宮内膜の厚さを確認され、排卵の有無のチェ
もちろん腫瘍や炎症がないかもチェックするらしい。
「だいぶ厚いから、あと1週間もすれば生理が来そうだね」
「そ、そうですか…」
やっぱりちょっと遅れてるだけみたいだった。
他の病気も特に見当たらないらしい。
よかった。
内診が終わり、フラフラとまた診察室に帰って来た私。
ピルを使って生理周期を安定させることももちろん出来るらしいけ
とりあえず「様子をみましょうか」ということで落ち着く。
3ヶ月以上生理が来てない場合は危険だけど、私の場合はまだ数週
それにあと1週間もすれば生理は来るとのことで様子見となる。
「ありがとうございました」
帰り際、ペコリとお辞儀をすると
「お大事に」
と返された。
一瞬だけ視線を合わせて、見つめ合った。
今は医師と患者の私達。
ちなみに明日、私達はデートの約束をしている。
生理が来るのが1週間後ということは、明日はイチャイチャ出来る
(楽しみ♪)
診察室を出てロビーに戻ると、すぐにまた次の患者さんが慎一さん
(忙しそう…)
でも診察室は1〜5まであるのに、ピンポイントで慎一さんの診察
やっぱり運命なのかも♪
明日のデートを楽しみに、病院を後にする私がいた――
―END―
以上、愛ちゃんの婦人科初体験話でした〜。
前回のおまけ6で、櫻井君の白衣姿を愛ちゃんがまだ見たことないとか言ってたので、見せてあげました(笑)
まさかこんな風に見ることになるとは思ってなかったでしょうけど〜。
〜翌日のデート中〜
櫻井「昨日は驚いたよ」
愛「えへへ、ごめんね。陰性なのに何で生理来ないんだろって不安に
櫻「今度からは婦人科行く前に一度オレに相談してほしいかな。一応婦
愛「だよね、分かった。でもどうして昨日はご実家病院にいたの?」
櫻「たまに非常勤で手伝ってるんだよ。昨日はリフレッシュ休暇中の医
愛「リフレッシュ休暇?」
櫻「うちの病院、福利厚生で5年に1回、有休とは別に1週間の休みが
愛「へー!」
櫻「もちろん医師に限らず、看護師も助産師も医療事務も皆ね」
愛「へー!いいね!でも慎一さんは…ご実家病院手伝うだけだから無給?」
櫻「まさか。ちゃんと非常勤医師としてバイト代は貰ってるよ。日当10万くらいかな」
愛「10万?!すごい割のいいバイトだね…」
櫻「そう?医師のバイトはどこもそんなものだよ」
愛「へー!」
ご実家病院のヘルプだけで年間400万くらいの収入がある櫻井君なのでした〜。
愛ちゃん、福利厚生が良すぎる桜レディースクリニックに将来就職したい〜って素で思ってそうですな(笑)
一次面接は櫻井君担当よv