TIME LIMIT〜学歴編〜 おまけ

※愛視点





「また一緒に参加して欲しい結婚式があるんだ」

「いいよ。誰の結婚式?」

「大学の時の……先輩かな」


慎一さんの表情から、私はピーンとくる。


(絶対元カノだな…)


現在32歳の慎一さん。

もちろん過去に恋愛の一つや二つ、経験してるだろう。

受け止める覚悟は出来ている。


 

 

 



(わぁ…、綺麗な人…)



挙式前に新郎新婦の控室に顔を出した私達。

そこで、私は新婦さんから思いもよらないハグを受ける。

そして耳元で囁かれる。



『慎一を好きになってくれてありがとう』

『ずっと傍にいてあげてね』

『そしていつか家族を与えてあげて――』



ああ…、やっぱり絶対この人は元カノだと確信した。

そしてきっとこの人は家族を与えてあげれない……つまり、子供を持てない人なんだと悟った。

きっとそれが原因で別れたんだろう。



でも、そんなの私だってどうなるか分からない。


 

 

 

 

 

 



「慎一さん、もし私が子供を授かれなかったらどうする?」


結婚式の帰り、車に乗り込んだ瞬間に彼に尋ねた。

慎一さんは私を直ぐ様ぎゅっと抱き締めてくれた。


「その時は二人で生きていこう…」

「…いいの?」

「もちろん。愛がいない人生なんてもう考えられないよ…」

「…私も」


涙が滲んだ。

弟さんの結婚式の時は、私を家まで送ってくれた彼。

でもこの日は彼の部屋に直行した。

愛をたくさん確かめあった私達がいた――

 

 

 

END

 

 

元々春華さんとも二人で生きていく覚悟が出来てた櫻井君。
別れ話をされた時、もちろんいくらでも受け入れない方法はあったのです。
でも受け入れたのは、自分の未来の為ではなくて、春華さんが別れを望んでいたから。
なので愛ちゃんに子供が出来なくても、もちろん二人で生きていくつもりの櫻井君なのでした!
櫻井君は不妊治療の専門医でもあるので、色んな授かれない夫婦のあり方を見てきてるし、現実も分かってるのです。