TIME LIMIT〜学歴編〜 4〜愛視点〜





「美味しかったねー♪お腹いっぱい」

「ねー」



2時間のアフタヌーンティーを終えて、ラウンジを後にした私達4人。

明菜ちゃんが

「今からどうする?どこか行く?」

と聞いてきた。


「そうだね…、どうしようか」

「悪いけど、もうここで解散でもいいかな?」

慎一さんが私の肩をぐいっと自分の方に引き寄せてくる。

「あとは二人でデートするんで」と。


「そうだね、私達も二人でデート行こっか大樹さん」

「そうだな。じゃ、また」


明菜ちゃんと須本先生が駐車場のエレベーターの方に行ってしまって、慎一さんと二人きりになる。


「じゃあオレらも行こうか」


私の手を取って、駐車場とは逆方向へ向かう彼。

着いた先は宿泊者専用のエレベーターで、ドキッとなる。


(え?もしかしてホテルの客室に行くの?)


そのままエレベーターに乗り込んで、28階のボタンを押す彼。

ボタンを押す為に一度センサーにかざしたカードキー。


(カードキーを持ってるということは…、そういうことなんだろう…)


「さっきトイレ行った時に、ついでにチェックインして来たんだ」

「そ、そうなんだ…」

「いいかな…?」

今更ながら私の了承を得ようとしてくる。

「う、うん…」





28階にはあっという間に着いてしまって、手を引かれて目的の部屋に連れて行かれる。


カチャ…


客室の奥には非日常の世界が広がっていた。

高層階の開けた景色に……大きなベッド。

ふとクリスマスを思い出して頬が赤くなる。


(あの時もこんな感じの部屋だったよね…)


生まれて初めて経験したセックスは、想像以上に生々しくて……でもとてつもなく愛に溢れた行為だった。

初めての私を気遣って優しく抱いてくれて、たくさん愛を囁いてくれた彼を、もっともっと好きになってしまった私がいた。


あれから3ヶ月。

もちろん毎回ではないけれど、デートでちょくちょく体を合わせてきた私達。

でもまだ10回もしてないと思うから、完全に慣れてるわけではない。

それにいつもは彼の部屋でしてるから、こんな風にホテルでするのはクリスマス以来だ。


「愛…」


さっき呼び始めたばかりのファーストネームを耳元で囁やきながら、ぎゅっと抱き締められる。

身長が181cmだという慎一さん。

158cmしかない私の体は、彼の胸にすっぽりと収まってしまう。


「好きだ…」

と耳にキスされる。

キュンと私の胸の中が弾けた。

ドキドキ高鳴る。


「私も好き…」


慎一さんのことが大好き。

初めて出来た彼氏だけど、最後の彼氏になればいいのにと……密かに思ってしまってる。


『一生一緒にいるから』


彼が医者だと打ち明けてくれた時に、私に言ってくれた言葉が、ずっと私の耳に残ってる。

本当に一生一緒にいてくれたらいいのに。

最初で最後の彼氏になってくれたらいいのに。

いつか結婚出来たらいいのに……


「…ん……」


唇が重なって、優しくて甘いキスを落とされる。

慎一さんはキスがとっても上手で、私はいつもこれだけで骨抜きにされる。

今日はホテルでアフタヌーンティーということで、綺麗めのワンピースを着てきた私。

キスを続けながらも、彼の手は背中のファスナーへと移動いった。

ゆっくりと下ろされて、脱がされて……ワンピースを床に落とされる

慎一さん自身もジャケットを脱ぎ捨てていた。


「…は…、愛…」

「ん…」


ベッドへと誘導される。

体を倒されて、彼に跨がられる。

今度は首筋にキスされて…、同時に胸を揉み始めてきた。


(……気持ちいい……)


好きな人に欲情されて、触られるという行為がこんなにも心地良いものだったなんて……彼と付き合い始めてから初めて知った。

恥ずかしくて恥ずかしくてたまらないのに、もっともっとと求めてしまう矛盾。

今では彼が下半身に触れ始めると、勝手に足を広げていってしまう自分がいた。

彼が触りやすいように、もっと奥まで触ってほしいと懇願するように……



「愛…、愛してる」

「私も…」


避妊具を付けた彼が、ゆっくりと私の中に入ってくる。

初めての時はやっぱり少し痛かったけど…、回数を重ねるごとに快楽の方が勝ってくるようになった。

徐々に激しく動いてくる彼の様子を、今ではこっそり盗み見るくらいに余裕も出てきた私。


(カッコいい……)


裸な彼が快楽に酔ってる表情がたまらない。

苦しそうで切なそうな…、彼のこの性的な表情を見れるのが、私だけという優越感。


「愛…、何か余裕そうだな」

「え?!そ、そんなことないよ?」

「ふぅん…」


すると一度抜かれて、体をうつ伏せにされる。


「――あぁ…ん…っ」


今度は後ろから入れられて、さっきより奥にあたって更に気持ちよくさせられる。

ホテルの上質なしっかりとしたベッドなのに、激しく動かれてギシギシ鳴り響いて。

その音が更に私の脳を刺激する。


「…ぁっ、も…っ、だめ…っ」


頭が真っ白になって、グッタリとベッドに体を預けた。

慎一さんもそんな私の体を覆うように体重をかけてきた。

もちろん

「愛…」

とキスするのを忘れずに。


お互いが上り詰めた後、まだ繋がった状態でするこのキスは……最高に愛に溢れていて心地良い。

大好きな慎一さんを、更にもっともっと好きになってしまう瞬間だ

もちろん、口でも伝えてみる。


「慎一さん…大好き」

「オレもだよ…」

「ちょっと休憩したら…、もう一回しよう?」

「いいよ…、一回でも二回でも」



 

 

 




帰り際。

お互い着替えながら、そういえばと思い出したように私は彼に尋ねた。


「さっき話聞いてて思ったんだけど…、つまり慎一さんって東大出てるってこと?」

「一応…」

「そ、そうなんだ……全然知らなかった」


交際始めて4ヶ月も経つのに、恋人の出身大学も知らなかったなんて情けない。

というか…、彼の恋人が本当に私でいいのかますます不安になってしまう。

慎一さんがよくても、彼のご両親とかは、こんな若さしか取り柄のない19歳の小娘が相手で反対しないのだろうか?


「愛…?」


それとも慎一さんは本気で私との結婚を考えてないから、別に関係ないとか?

だから私はご両親に紹介されないの?

(ガーン…)


「愛…!」

慎一さんが私を抱き締めてくる。

「出身大学なんて本当どうでもいいって思ってたから…話すの忘れてた。そこはゴメン」

「…うん」

「愛が何を考えてるのか何となく分かるけど、オレは真剣に愛との将来を考えてるからな」

「…そうなの?私でいいの…?」

「当たり前だろ…、出来ることなら今すぐ結婚したいくらいだよ」

「…そうなんだ」


よかった…、と私も抱き締め返した。


「近いうちに…、オレの親にも会ってくれる?」




――え?




「も、もちろん…」

「ありがとう。予定聞いておくよ」

「うん…!」


私の手を取って…、指にキスしてくる彼。


「あと、今度一緒に指輪買いに行こうか」

「指輪?」

「うん、ペアリング。将来の約束の意味も込めて…、お互い異性避けにもなるし」

「……」



……すごく嬉しい……



私の『恋人が出来たらしてみたかったことリスト』の中には、もちろん『ペアリング』もある。

だからものすごく嬉しかった。


「一緒に指輪した写真もアップしてもいい…?」

そうこっそり問うと、彼はクスッと笑ってくれて、

「もちろん」

OKしてくれた。


もちろん今回買うのは恋人用の指輪だろうけど。

実はこのリストの最後100目は『結婚』だ。


いつか結婚指輪もアップ出来ますように――


 

 


END



 

 


以上、『学歴編』でした〜!
とりあえず明菜と愛ちゃんの呼び方と、愛ちゃんと櫻井君の呼び方を変えたかっただけのお話です(笑)
『呼び方編』にすればよかったかな。それか『ヌン活編』(笑)

なぜか途中学歴の話に。東大出てる櫻井君はすごいね!
でも櫻井君自身は中学の時のことがあるので、須本君の方が自分より上だと思ってるのです。
実際須本君が真面目に高校も受験勉強に励んでたら間違いなく東大くらい受かってたと思うので、上かもしれませんね〜。
櫻井君は秀才タイプ、須本君は天才タイプって感じかな。

そして愛ちゃんの『恋人が出来たらしてみたかったことリスト』のアップに付き合ってあげる優しい櫻井君です。
1『手繋ぎデート』から始まって、最後100『結婚』までいつかコンプリートするんでしょうな!
ニマニマ愛ちゃんのSNS更新を見て、いいのがあったら「私たちもしよ♪」と須本君を誘う明菜がいそうですね(笑)