TIME LIMIT〜明菜編〜 おまけ〜明菜視点〜





「ずっと好きでした!オレと付き合って下さい!」

「……うーん、ゴメンナサイ」



昼休みに2年の先輩に呼び出されて告白された。

もちろん即断って、教室に戻ると、百合子が

「アンタまた告白されたの?今月で何回目?」

と聞いてくる。

「うーん…今月はまだ2回目かな」

「アンタおバカなのにモテるわよね〜。ま、顔も可愛いし、性格も可愛いもんね〜」


貶されてるのか褒められてるのかよく分からないけど、とにかく私は困っていた。

興味のない男子に告白されても迷惑なだけだからだ。


「でも今好きな男いないんでしょ?とりあえず付き合ってみればいいのに」

「えー…やだ。やっぱり付き合うなら好きな人がいいもん」

「じゃあアンタ、どういう人が好みなのよ?」

「うーん……イケメン」

「そりゃ誰でもそうでしょうよ…」

「あ、この前すっごいイケメンがいたんだよ!お姉ちゃんの結婚式で!」

「千明さんの結婚式?」

「うん!」



先週の日曜に行われた姉と兄の合同結婚式。

家族以外もチラホラ参列してたんだけど、そこでものすごい好みのタイプのイケメンがいたのだ。

一ノ瀬お義兄ちゃんと話してたから、きっと義兄の友達なんだと思う。

姉と義兄がその人と写真を撮ろうとしてたから、私も明良子を引き連れて強引に一緒に写っちゃったくらい。


(私だってあれくらいのイケメンに告白されたら瞬殺ノックダウンだと思う…)

(でもあの写真…誰のカメラで撮ったんだろう。姉から回ってきた写真データの中にはあの写真無かったんだよね…)



「また会えないかな〜」

「千明さんの旦那さんの友達なら医者なんじゃない?無理無理、アンタがそんなイケメンな医者に選ばれるわけないから」

「分かってます〜ちょっと言ってみただけだし!」

 





***************

 

 



「―――あ。思い出した」



2
年も前の話だからすっかり忘れていた。

チェスト上に飾られていたこの写真が、私が探していた写真だったことに。

ということは、私が結婚式で見たイケメンって………


「何を思い出したの?」

すぐ隣で、パソコンで会議資料を作っていた須本さんが聞いてくる

「…お姉ちゃんの結婚式で、私好みの人がいたなぁって」

「え…っ?!」


まさか自分のことだとは思っていない須本さん。

ちょっとだけ声が裏返って焦ってる彼に、例の写真立てを見せた。


「ほら、この人。すっごい私のタイプだったから思わず一緒に写真写っちゃったんだよね〜」

「…そうなんだ///

自分だと気付いた彼の頬が赤くなる。


「この写真って須本さんの携帯で撮ったの?」

「そうだよ」

「そっかぁ…、この写真探してたんだよね」



もちろん本当に探していたのは須本さん自身だ。

また会えてよかった。

しかも彼から告白されて、私は今、彼とお付き合いまで始めてしまった。

やっぱり付き合うなら絶対好きな人がいい。

私を選んでくれたのは今でも奇跡みたいなものだけど、本当によかったと思う。



「須本さん大好きv」


彼の腕にぎゅっと抱き着いた私。

もちろんすぐにキスし始めたのは言うまでもない話だ――

 

 

 


END

 

 

以上、前半は高13月の明菜でした〜。合同結婚式の一週間後くらいです。
この頃はまだ須本さんも28歳、明菜は16歳です。
実はモテモテ明菜ちゃんです。毎月何人もの男子から告白されてるらしいよ。
もちろん学校にもそこそこイケメンはいるし、その人達からも告白されたことはあると思います。
でもきっと(何か違うんだよな〜)と思ってたのかと。
で、結婚式でめっちゃ自分好みのタイプのイケメンを目撃したと(笑)
あのレベルじゃないと付き合うのはちょっとね…とそれからまた1年、告ってきた男子を振りまくる明菜ちゃんなのでした〜。

後半は高33月。卒業式後の、付き合い始めて1ヶ月くらいの二人です。
実はあの時のイケメンが今の自分の彼氏だと気付いた時の一コマでした〜v