TIME LIMIT〜明菜編〜 10〜明菜視点〜





「じゃあまた明日ねー」


30
分後、カフェで現地解散となった。

「あれ?進藤さんは帰らないの?」

と惣田さんに聞かれる。

「う、うん…。ちょっと人と待ち合わせてるから、もうちょっとここで時間つぶしてから帰るよ」

「そう?じゃあまた明日ね」

「うん」

全員がカフェを出て行って、ホッと胸を撫で下ろす。



それから待つこと10分。


「明菜ちゃん、お待たせ」

と私服に着替えた須本さんがやって来た。


「お疲れ様です…」

「明菜ちゃんも。初日お疲れ様…」

「……」

「……」


私達の間で微妙な空気が流れる。

それもそのはず。

昨日の今日なのだ。

昨日裸であんなこともこんなこともしまくってから……初めて会うのだ。

自然と思い出して顔が火照る。

須本さんの頬も少し赤かった。


「と、とりあえず駐車場行こうか…」

「う、うん…」

と一緒に移動する。


「さっき一緒にいた子達が看護学科のクラスメート?」

「うん、そうだよ。こっちのキャンパスを先輩が案内してくれて、その帰りにカフェに寄ったんだ」

「一ノ瀬とコーヒー買いに来たら、明菜ちゃんがいて驚いたよ。声かけようかとも思ったけど……かけてほしくなさそうだったから…」

「ごめんなさい…、皆が二人の話をし出して…」

「どんな話?」

「一ノ瀬お義兄ちゃんが今月から復帰したこととか…、須本さんに最近彼女が出来たとか…」

「え?!」

何でバレたんだろう…、と須本さんは顔を更に赤めていた。


「一ノ瀬以外の病院関係者には誰にも話してないのにな…」

「もしかしたら一緒にいるところ誰かに見られてたのかも…」

「かもな。色々一緒に行ったもんな…」


ツーショット写真を撮るために、付き合い始めてからのこの一ヶ月半、私達は休みの度にあちこち出かけていた。

おかげでたくさんの写真が撮れた。

さすがに全部現像するわけにはいかないので、そのうちの3枚を須本さんちのリビングのチェストの上に新たに飾ってみた。

もちろん今の私の携帯の待ち受けもそうだ。



「今度の休みもどこか行こうか」

駐車場に到着して、運転席に乗り込みながら彼が提案してくる。

「そうだね、桜が散らないうちに…」

「じゃあ桜前線北上して、東北に向かおうかな」

「いいかも…」

「どこか温泉でも泊まる?」

「え…っ///


二人で温泉……

浴衣着たり?

もちろん夜はエッチなことしたり?

その光景を想像して、私の顔はもう沸騰寸前になる。


「ま、まだちょっと早いかな…」

「そう?」

「もうちょっと慣れてからにします…」

「…じゃ、今から慣れに行く?」

「え…っ///


車を発車させた須本さん。

向かったのはもちろん彼のマンションだ。

昨日の今日でめちゃくちゃ間隔が短い気がしないでもないけど。

でも、求められて嫌な気はしない。

むしろ嬉しい。


 


「須本さん…」

「明菜ちゃん…、好きだ…」


ベッドの上で抱き締められながら……耳元で甘く囁かれる。

胸の奥がすごく温かくなって、幸せな気分になった。


「私も大好き…」

「ずっと一緒にいような…」

「うん…――」


ベッドに倒されながら、私は嬉しくて嬉しくて堪らなかった。

大好きな人にずっと一緒にいたいと言われて。

愛を囁かれて。

私のことをこんなにも想ってくれる人に出会えて、最高に幸せだ。


昔、姉の結婚式を見て思った。

ずっとお互いだけの相手と永遠の愛を誓う二人を見て、私もこういう結婚がしたいと。

須本さんとならその夢が叶う気がした。


「いつか結婚しようね……」


彼の目が見開く。


「…大学卒業するまでは待とうと思ってたんだけど」

「え…?」

「明菜ちゃんの気が変わらないうちに、やっぱり急ごうかな…」

 


――え?

 


私の左手を取って、薬指にキスしてくる彼。


「指輪の準備してもいい…?」

「あ…、はい。どうぞ…」

「学生結婚になっちゃうけど…?」

「…そういうのも素敵だよね」

「明菜ちゃん、最高…!大好きだ!」

「私も…」


ギュッと上から抱き締められて、キスの雨を降らせてくる彼。

私も負けじと返した。



大好きだよ須本さん。

世界中の誰よりも愛してます――

 

 


END

 

 

以上、ヒカアキの次女・明菜ちゃんと須本君のお話でした〜。
312月〜大学入学後の4月頭までの4ヶ月間を書いてみました!
いや〜最初っからめっちゃ両想いでしたね、この二人(笑)

12歳差なんて関係なしですね!(もちろん途中悩んだり疑ったりはしてましたが 笑)

とりあえず最初E判定だった大学にちゃんと合格させる須本君の家庭教師の有能さにビックリです。
共通テストなんて須本君自身も12年ぶりだったわけですから色々忘れてると思うんですよね。
きっと自分もしっかり復習してから明菜に教えてたんだろうな〜と推測されます。もうベタ惚れやんw

でもって初エッチはお互い止まらず何回もしたという…ね(笑)しかも次の日もしようとしてるというw
更に流れ的にはもう結婚??の方向に話が…(笑)付き合ってまだ2ヶ月経ってませんことよ…!

明菜の大学生活もまた書いてみたいな〜と思います(^ ^)