●SUKI 5●


「―あ…っ」

胸を触って弄る度に塔矢の口から甘い声が溢れる。

その声を聞く度にオレの方も興奮して、段々息が荒くなってきた―。

手を徐々に下に下ろして行って、下のパジャマの中に入れて―立ち上がってるそれを触ってみる。

他人のものを触るなんてもちろん初めてだけど、それがあの塔矢のものだと思うといてもたってもいられない―。

直ぐさま両手で下のパジャマも全部剥いで、全裸の体を曝した。

「進…藤…」

ちょっと恥ずかしそうに体を捻ったので、キスをしながら体を元に戻す。

「ん…っ、は…ぁ…―」

脚の間の塔矢のものを念入りに擦って追い詰めてみた。

「や…、あ…っ」

息がだんだん荒くなっていってるのが分かる。

そして今度はそれよりもっと奥の局部をもう片方の手で触れてみた。

「あ…っ―」

脚を閉じようとしてきたので、一度手を離し、両膝を掴んで思いっきり開いた。

「あ…っ」

恥ずかしそうに顔を背けた。


「塔矢…何か塗るもんある?」

「え…?」

「そのままだったら…なかなか入らなそうだからさ、何か滑らすもんがあったら…」

「あ…じゃあ机の上のローションか、本棚のハンドクリームとか使ってくれたら…」

「オッケ」

近いほうのローションを手に取って指にかけた後、もう一度局部に触れた。

「冷た…っ」

塔矢の肩がビクッと震える。

「慣れるまでの我慢な…」

滑りをよくしたおかげで指が結構すんなり入った。

中を掻き回して徐々に広げていってみる―。

「あ…っ、ん…ぁ―」

指の動きに敏感に反応してくる。

指の数も徐々に増やして何度も出し入れを繰り替えした。


「は…ぁ、は…あ…っ」

既に塔矢はぐったりしてる感じだ。


「そろそろいいかな…」

その言葉で塔矢の呼吸の動きが止まった。

「いい…?」

ぎゅっと目を瞑った。

「―うん…」

脚を更に開いて手で固定し、ゆっくりと中に分け入ってみた。

「―…っ」

やっぱり痛いのか涙が滲んで、少しずつ埋める度に悲鳴があがった。

「…痛…っ」

「塔矢…大丈夫か…?」

「ん―」

ぎゅっと首に抱き付いてくる―。

その様子がちょっと可愛くて嬉しくなった。


「…はぁ」

ようやく全部入って一息ついた。

すげぇ…中が熱い…。

気持ち良過ぎ…。

「進藤…」

塔矢が動いて欲しいのか促してきた。

「ん…」

ゆっくり擦って貫き始めてみる。

「あ…っ、あ…っん」

この行為がまた思考が飛びそうなくらい良くて、徐々にスピードも早まって行った。

「あぁっ、ん…進っ」

その喘ぎ声を聞いて急いで塔矢の口をキスで塞いだ。

「塔矢、社に聞こえちまう…」

「ん…」

手で覆って必死に声を遮ろうと頑張ってる塔矢を裏腹に、オレの方は下肢をますます鋭く突き上げてやった―。

「あ…んっ、ん―」

強く揺すられて、快感が煽られていきながらも、必死に涙を流しながら耐えている―。

「進っ…、もう…あ…っ」

「ん…オレ、も…」

お互い絶頂が近い中、ますます動きを早めて最後の仕上げにかかった。


「あ、あぁ…っ!」

「は…ぁ、ん…」

塔矢の方が一瞬早く放ち、オレの方も直ぐさま塔矢の中に溢れさせた―。


「はぁ…は…ぁ、ん…」

荒れた呼吸で唇を押しつけあって、お互いの存在を確かめあう―。

「進藤…好き、だよ…」

「ん…」

そう言われたことが無性に嬉しくて塔矢を抱き締めた。

「オマエん中最高かも…」

「あ…っ」

まだ繋がっているそこから微妙に動かしながらゆっくり引き抜いた。

「塔矢…やべぇ、ハマりそう…」

ちょっと苦笑しながら言うと、塔矢が優しく唇を重ねてきた。

「―いいよ…ハマってくれても…」

今までこれがこんなにいいものだとは思ってなかった。

んだよ、社のやつ…初めてでも楽しめるじゃん…。

塔矢に覆い被さっていた体をゴロンと横に移動させて倒れ込んだ。

「はぁ…」

ようやく息が整って、気持ちが落ち着いてきた。

「ここで眠りてぇな…」


オマエともっと一緒に居たい―


「寝れば…?」

「でも社が起きる前に戻らねーとヤバいだろ…。一度寝ちまったらなかなか起きれそうにないし―」

「あ…そうだね」

ちょっとガッカリしたように頭を向こうに向けたので、背後から抱き締めてみる―。

「また…明日の晩も来ていい…?」

「―いいよ…」

約束のキスを交した後、服を着て―客間にそうっと戻った。

社は相変わらず大きな鼾をかいて眠っている。

ひとまず安心して、オレの方も隣の布団に入った。


塔矢…可愛かったな…。

あんな一面もあるんだ…。

もっともっと塔矢のことが知りたくなる。

喜ばせてやりたくなる―。

いつか…この気持ちが恋に変わらねぇかな…。


取りあえず明日起きたら、夜まではライバルを演じよう―


んで夜にはまた恋人同士に戻るんだ―


でもそれは北斗杯が終わるまでの話―


北斗杯が終わったら、一日中恋人同士の時間を送ってみたいな―


楽しみだ―









―END―









以上、恋に恋するヒカルの話でしたー(笑)
いつもと違う二人が書きたいな〜と思い、
やっぱり違うと言ったらアキラがヒカルを一方的に好きで、ヒカルはアキラを何とも思ってない話だよね!
と書き始めたんですが…、
やりすぎた…。
アキラを好きじゃないどころか、誰も好きじゃない淡白ヒカルになってしまいました…。
ダレダコレ…。
書きにくい…。
ある意味新鮮でしたが…(=_=;)
でもその後はだんだんヒカルはアキラに惹かれて、将来的にはラブラブになるのです!(完)


というか…ヒカル君は恋が出来るなら相手は男でも女でもなんでもいいんですかね…(痛)