●REVENGE おまけ9●
いつもの土曜日。
朝から京田さんちに来ていた私は、宿題が一段落したところで、PCの前に座っている彼にふと訊ねた。
「ねぇ、京田さ〜ん」
「何?」
「京田さんて一人でエッチしたことあるの?」
すると京田さんがたちまちキーボードに突っ伏した。
「……彩ちゃん、朝っぱらからそういうこと真顔で普通聞く?」
「え?ダメなの?」
「いや、ダメではないけど…」
「じゃあ教えて♪」
「……俺の歳でしたことない男なんていないよ…」
「あ、そりゃそうだ。聞き間違えた。京田さん、私と付き合い始めて私とエッチするようになってからも、一人で出したことあるの?」
「……彩ちゃん」
京田さんの顔はもう真っ赤だ。
でも気になるから「ね〜教えてよ〜〜」と甘えるように擦り寄ってみた。
私は結構エッチが好きな方だと思う。
だから私達は交際し始めて以降、多い時は週3、4ペースでしている。
というか、この部屋で二人きりで会う時は(生理中以外は)必ずと言っていいほどしている。
だから気になるのだ。
普通に考えたら自慰をする精力は残ってないと思うんだけど……
「……あるよ」
「え?!したことあるの?!」
「……そりゃあるよ。遠征とかイベントが重なって一週間くらい会えない時もあるし、彩ちゃん生理始まったら絶対触らせてくれないし…」
「へ〜〜そうなんだぁ、あるんだ〜〜」
私がニマニマしていると、京田さんがムッとして
「じゃあ彩ちゃんは無いのかよ?!」
と言い返して来た。
「え……っ///」
「会えない時、彩ちゃんは別に平気なわけ?」
「へ……平気じゃないです……」
さっきも言った通り、私はエッチが好きだ。
当然一週間も開いたらムラムラしまくりだ。
京田さんに抱かれている時のことを思い出すだけで、体は火照ってしまう。
自然と胸や下半身に手が伸びてしまうのだ……
「じゃ、お互い様だな」
「う…うん、そだね…」
「……」
「……」
こんな会話をしてしまって、私がまた勉強に戻れるはずはなかった。
京田さんもまたPCに向かって集中出来るはずもなく、諦めてメガネを外していた。
「彩ちゃん……向こう行く?」
「うん……そだね」
向こうとは、もちろん寝室のことだ。
京田さんに手を取られて直ぐ様移動した私達は、ダイブするようにベッドに倒れこんだ。
「――…んん…っ、ん…んっ」
貪るように舌と舌を絡め合って、深くてイヤらしいキスをして。
同時に体を触り合っていく。
付き合い始めてまだ一年も経ってないけど、きっとそろそろ3桁に入ってもおかしくないくらい体を合わせている私達。
私の性欲も相当なものだけど、彼も同じくらい相当だからだ。
正直言って、これは嬉しい誤算だった。
普段は優しい京田さんが、ベッドの中では人が変わったかのように毎回激しいエッチを求めてくるのだ。
当然私はもう骨抜きのメロメロだ。
感じまくってイキまくって大変だ。
だから……正直もう一人エッチでは満足出来ない自分がいる。
「……ぁ……ね、京田さんは……一人でする時、私のこと考えてくれてるの…?」
胸に舌を這わしている彼に訊ねる。
「ん…もちろん」
「じゃ…いつから私になった?付き合い始めてから…?」
「……いや」
告白されて以降かな……と彼が小さな声で答えてきた。
「え……っ///」
予想外の回答にもちろん私の顔は途端に赤く染まる。
「告白って…最初の告白?」
「うん…そうだけど」
「でもアレ、私が小5の時だよ?」
「そうだな…でも俺、本当にあの告白以降、彩ちゃんのこと考えて抜いてた」
「そ…そうだったんだ…」
同じだね…と、私の顔が思わずにやける。
「私もずっと京田さんのこと考えてたよ。京田さんとするキスやエッチってどんなんだろうって、妄想しまくってた」
「じゃ…どうだった?実際にしてみて。ガッカリ?」
「そんなわけないよ!妄想なんかより、断然よかった!」
ぎゅっと彼の胸に抱き付いた。
「京田さんのせいで、私もう一人じゃ満足出来ない体になっちゃったから…責任取ってね」
「うん…俺も一人じゃ全然満足出来てないから安心して」
そう言って愛撫を再開する彼。
既に私の体を知り尽くしてる彼は、私が感じる場所ばかり触って攻めてくる。
「――…ぁ…っ」
下手したら指だけでも何度もイカされることがある。
もちろん挿入してからも、また何度も達して。
毎回何時間も続くこのイヤらしい行為に私は夢中だ。
きっと体の相性は抜群なんだと思う。
「は……京田さん……好き」
「ん……俺も好きだよ…」
「大好き……」
「俺も……」
今日は朝っぱらからし始めてしまったエッチ。
これからもずっと、一生し続けようね!
―END―
ななな何だこの話は……
ととととりあえずすみません……
京田さんも彩みたいな彼女を持つと大変ですね…(節操とか皆無…)