●REVENGE おまけ1●





朝起きると見慣れない天井があった。

横を見ると…京田さんが眠っていて。

昨日のことが夢ではないと改めて実感した――




昨日は私の16歳の誕生日だった。

11歳の時に交わした約束通り、私は京田さんに告白して、私達は付き合うことになった。

そしてそのまま彼の部屋に泊まったのだった。


(恥ずかしかったなぁ…)


昨日のことを思い出すと、顔から湯気が出そうだ。

生まれて初めて経験したセックス。

しかも昼間に2回、夜寝る前に1回と、一日で3回もしてしまった。

初めての時はもちろん痛かったけど、3回目なんて嘘みたいに全く痛くなくて。

むしろ気持ちよすぎて感じまくりでヤバかった。


チラリともう一度横を見る。

眠ってる顔もかなりカッコいい。

いや、むしろ可愛いvv

京田さんのいいところはもちろん顔だけじゃなくて、頭もいいし、性格もいいし、優しいし、身長も高いし――何より碁が強い。

本当、私には勿体ないくらいの人だ。

こんな人が自分の恋人になってくれたんだと思うと、嬉しくて幸せで堪らなかった。


「……」


でも寝顔をずっと見つめていると……だんだん我慢出来なくなってくる。

ちょっとだけのつもりで、そっと寝ている彼の唇にキスしてみた。

途端に身じろぎしてくる。


「…ん……彩ちゃん…?」

京田さんの目が少しだけ開く。

「おはよ、京田さん」

「うん……おはよう」

彼も少し照れくさそうだ。


「もう起きる?彩ちゃん学校あるんだろ?」

「えー、行かなきゃダメ?」

「ダメだろ。ちゃんと制服もカバンも持って来てたじゃん」

「そうだけどー…」


今年のGWは並びが悪い。

いつもなら休みの5月6日は平日で、思いっきり学校がある。

何だか一気にテンションが下がった気がした。

今日もこのまま一日イチャイチャしたいのに〜〜



「京田さんの今日の予定は?」

「研究会があるから、夕方には彩ちゃんちに行くよ」

「あ、じゃあまた夕方会えるんだ。やった♪」

「そうだな……」


京田さんの手が伸びてきて、私の髪に触れてきた。

毛先にチュッとキスされる……


「俺も出来ることなら…夕方までずっと彩ちゃんといたいところだけど…」

「ホント?」

「うん…」

「じゃ、休もっかな♪」

「それはダメだけど…」

「えー」

京田さんがベッド脇に置いてあった携帯を手に取った。

「6時半か…」

「ここから海王近いから、8時までは一緒にいられるね♪」

「じゃああと一時間半か…」

「ふふ、もう一回しようと思えば出来るね〜」

「……」


半分冗談で言ったつもりだけど、京田さんの表情が変わったことに気付く。

いつものカッコよくて優しい顔じゃなくて……昨日初めて見た、彼の『男』の顔。

雄の顔?

その顔が近付いてきて――キスされた。


「――……ん……っ、…んん…っ」


最初から舌も絡められて激しく貪られる。

キスしながら彼は私の上に移動し、直ぐ様パジャマのボタンに手をかけてきた。

そして肌が露になると、彼の唇は私の口から首筋へと移動した。


「…はぁ……京田さん……ホントにするの…?」

「だって彩ちゃんが出来るって言ったし…」

「それは…そうだけど、……ぁっ」


指と舌の両方で胸の先端を弄られる。

更に下半身にまで手を伸ばされて触られて、ワケが分からなくなる。




「……は……京…田さん……もう…」


しばらく触られて続けて、私の準備が出来たところで……彼は一度私から離れた。

目で追って、彼が避妊具を付けてくれてるんだと理解する。

そしてすぐに再び私の上に戻ってきた。


「……ん……」


深くてイヤらしい大人のキスをもう一度されて。

そして――中に押し込まれた。


「――…ぁっ、は…っ、ぁん…っ」



何度も巧みに出し入れされて、奥に突かれて、その度にベッドが軋む音がイヤらしい。

接合部から漏れる音もイヤらしい。

自分の口から勝手に出てくる喘ぎ声もめちゃくちゃイヤらしかった。



「……は……もう…ダメ…」

「…彩ちゃん……」


ダメだと言うと更に激しく動かれて、たちまち私は上り詰めてしまった。

そして恐らく彼も……



「…はぁ……はぁ……もう、京田さん激しすぎ……」

「…ごめん、何か彩ちゃんが可愛い過ぎて…止まらなかった」

「ええー…」



朝っぱらから昨夜より激しいエッチに、正気に戻るとちょっと居たたまれなくなるけど。

そのあと起きて制服に着替えてると、ますます居たたまれなくなったけど。


(エッチした後に彼氏の部屋から学校に通うなんて……私って何てイケナイ高校生なんだろう……)








「いただきまーす!」


京田さんが作ってくれた朝ご飯を一緒に食べた後、私は時間通り8時に出発することになった。


「じゃあ京田さん、また夕方にね」

「うん。気を付けて」

「ありがとう、行ってきます」

「行ってらっしゃい」


最後にそっと、私達は行ってきますのキスをした。


いつか本当に一緒に住む日が、早くくればいいのにな――








―END―







以上、おまけの翌朝のお話でした〜。
本編は二人で誕生日をお祝いしたところで終わってますが、日記に寝る前にもエッチして翌朝もエッチして〜と妄想してあったと思います。今回はその翌朝部分を書いてみました!
しかも本編のエッチは結構私の中ではオブラートに包んでしまったので、今回は生々しく書いてみようとvv

本当、まだ高1なのに彼氏の部屋から学校に通うなんてとんでもないですよね!!
でもお泊りするのはこれ以降しばらくありません〜。
ヒカアキもその辺実はちょっと厳しいのですよ。
今回は特別だよ。(byアキラ)