●RAIN 6●
「塔矢、一生のお願い!この通り!」
進藤が両手を合わせて懇願してくる。
ぼ、僕にキミのソレを触れって?!
「む…無理…。そんなはしたない真似出来ない…」
「じゃあもう一回ヤらせてくれる?」
「で、出来ればそうしたいけど……時間的にもう出ないと…学校に…」
「でもオレこんな状態じゃ出れねぇもん。オマエが少しでも擦ってくれたらすぐにでもイケると思うんだけど…」
こ…擦る?!
「そ、それぐらい自分でどうにかしてくれ!」
「何でオマエといるのに一人でしなきゃなんねーんだよ!」
「それは……」
「塔矢〜…頼むよ。オレらの中じゃん…」
「………」
進藤が再び僕の手を取ってそれに当ててきた。
堅くて温かい感触に恥ずかしさで倒れそうだ…。
「塔矢…」
「………わ…分かったよ」
目は逸らしたまま、少し手に力を入れて握ってみた。
こんなの…
自ら触りたがる人の気がしれない…。
「もっと上の方からお願いしてもいい…?」
「はいはい、上の方だね」
「何か塔矢投げやり…?」
「当然だろ!恥ずかしい!さっさと出してくれっ」
「……ごめん」
はぁ…と溜め息を吐きながら手探りで付け根の方まで手を移動させた。
ひっ!
何かふわっとしたものが当たった!
何かは分かるけどイヤ〜〜〜!
「オマエの手…すげぇ気持ちいい」
「そ…そう」
恐る恐る少しずつずらしながら揉んでいった。
進藤の息がどんどん荒れていってる…。
「塔矢もっと早く…。こんな感じで…」
「う、うん…」
進藤の手の見よう見まねで同じように擦ってみた。
「あ…いい感じ……出そう」
「本当?」
「よ、避けて塔矢。でないと―」
「え?じゃ、じゃあ離すよ?」
「あー待って!離さないでそのまま体だけ退いてて」
「は?そんなの無理だよ!」
「塔矢早く!」
「え?!ちょっ…ちょっと待っ……きゃあ!!」
彼の先から出たソレは見事に飛び散って、僕の手どころか服にまでシミを作った。
「ご…ごめん」
「………信じられない…」
あまりにムカついたので、垂れたソレを思いっきり握ってやった。
「い、痛いって!」
「ウルサいっ!」
「でもそんな風に掴まれると…また反応しちまうんだけど…」
「え?」
あっという間に熱を取り戻し、再び形を変えて立ち上がった。
「キミって……」
「し、仕方ねぇだろ!何度ヤってもヤり足りない年頃なんだよ!」
「……」
「…な、もう一回やってくれる…?」
「知るか!僕はもう帰る!」
「わーっ!ちょっと待って!オレも一緒に…―」
バタンッ
勢いよくバスルームのドアを閉めて、ベッドにドカッと座った。
「あーあ…お気に入りの服だったのに…」
最悪…。
手にもベットリ…。
気持ち悪かったので、すぐにタオル代わりのバスローブで手を拭った―。
「…塔矢、ごめんな…?」
しばらくすると進藤が反省気味に恐る恐るバスルームから出て来た。
「別に…」
彼と目を合わせないまま、手を洗う為に入れ違いにバスルームに入る。
全く…。
進藤が変なことさせるから、せっかくの朝の甘い雰囲気が台無しだ。
僕にあんなことさせるなんて…。
あんな………――
思い出すとガクッと腰が抜けた。
「何をやってるんだ僕は…」
見ちゃった…。
触っちゃった…。
男の人のアレ…。
そりゃあ……女ばかり一方的に触られるのは不公平だとは思う。
でも僕は別に見たくも触りたくもなかったのに…。
一回目からこれだと…これから一体どうなるんだろう。
きっとそのうち…手どころか……口でして、とか…胸でして、とか…言われるんだ。
まだ15なのに…。
卒業まで後一ヶ月とはいえ、一応まだ中学生なのに…。
でも進藤のあの可愛い顔でお願いされると断れないんだろうな…。
はぁ…―
溜め息を吐いた後バスルームから出て行くと、進藤も着替え終わって、既に帰る準備が出来ていた。
「塔矢ヤバいぜ。もう7時半になっちまった」
「え?!朝のHR、8時半からなのに!」
「オレなんて8時だし。もう完璧遅刻だな、こりゃあ…」
「もう!キミが僕に変なことさせるからだ!」
「何だよ!元はと言えばオマエがオレの前で着替えるからじゃん!」
「僕のせいだっていうのか?!」
「当たり前だろ!好きな奴の裸見て反応しない男なんていねーよ!」
「………」
顔が一気に真っ赤になるのがハッキリ分かった。
そんな僕を見て、進藤が我慢出来ないように抱き締めて来る―。
「塔矢…、学校サボらねぇ…?」
「サボってもう一回しようとか言うのか?」
「当ったり〜♪」
「駄目だよ。ちゃんとケジメは付けないと」
「ちぇっ」
残念そうに舌打ちして、腕を解いてきた―。
「……じゃあさ、今日の放課後は?オレん家で」
「……別にいいけど」
「やった♪」
進藤が右手で小さくガッツポーズをして、左手で僕の手を握ってきた。
そのままの状態でホテルを後にする僕ら。
外は昨日の雨が嘘のように晴れ晴れとしていた。
でももし雨が降らなかったら、僕たちはもうしばらく清い関係が続いてたのかもしれない。
偶然って不思議。
――でも僕らの出会いも偶然だったよね――
―END―
以上、RAINでした!ただのエロ話でした!なんだこれ!すみません!(謝るしか出来ない…)
でも基本的にエロを書くのは大好きなので、個人的には満足満足です〜(笑)
ヒカアキにエロは基本です。基本。
エロなくしてヒカアキはありえなーい。ありえないありえなーい。(黙れ)
でも…なんだろう。
最近、ヒカアキラ子よりヒカアキの方がヒカルとアキラの気持ちの上での結びつきは深い気がしてならないんですが…。
やっぱり障害が多少はあった方が恋は燃えるんでしょうかねぇ…?
ヒカアキラ子はアッサリくっついてしまうからなぁ…。
でもヒカルとアキラの障害って性別だけだと思うんですよね!原作を読んでも!(笑)
その障害を取り除いてやれば…アッサリになるのは必然的ってことでしょうかね?
そしてその分燃え上がりは冷めると!(笑)
でも冷めてもラブラブな二人、既に空気みたいな存在な二人が大好きですvv