●WILLFUL PRINCE 7●
「…ん…―」
今日の朝も、起きて一番にしたことはキスだった―。
昨日の朝とはまるで違う、本当の恋人同士になった僕らが迎えた初めての朝の――キス――。
「んっ…ん…っ―」
少し強引に何度もついばんできて、口内を汲まなく探られていく―。
「…ぁ…は、ぁ…―」
ようやく唇が離されたかと思ったら、次は頬に額に髪に…あらゆるところにキスを落としてきた―。
「おはよ、塔矢」
「おはよう…」
すごく甘い声で幸せそうに挨拶されて、僕も胸が熱くなった…。
こんな朝をこれから毎日迎えれるといいな…。
「進藤、そろそろ起きる?もう8時過ぎてるし」
「んー…もうちょっとー」
抱き締めていた彼の腕の力が更に強まってくる―。
「なぁ塔矢…。今日って最終日だよな?」
「え?うん…そうだけど?」
「寂しいよなー…」
「え?何が?」
そう問い返したのと同時に、進藤が僕の体の上に乗ってきて、組み敷かれた―。
口が耳に近付いてくる―。
「な、最後にもう一回してもいい?」
「は?な、何考えてるんだっ!こんな朝っぱらから!だいたい時間が―」
「お願い塔矢〜。一回だけ。10分で済ますからさー」
「……もぅ」
仕方ない、と進藤の肩に手を回した。
「サンキュー」
笑顔でキスしてきて、早速手を体に滑らして胸をまさぐり始めた―。
時間がないのですぐに下半身にも触れてくる―。
入れる部分を重点的に、周りからじっくりほどこされていった。
「…ひゃ…っ」
舌でも弄り始めたので思わず声があがった。
前の方を舐められ、その下の局部にはゆっくり指が入れられて…かき回してくる。
「…ぁ…っ…―」
こんな朝っぱらから再び下を濡らされて、気持ちを煽られていくのはどうもいたたまれないけど…。
進藤の動きにまた敏感に反応する自分もいたたまれない…。
「あっ…ん…―」
短時間でもぐちゃぐちゃになったその中に、すぐさま進藤が分け入ってきた。
すぐに奥まで押し込まれて、何度も出し入れしながら突いてくる。
「やっ…、あ…っ…―」
どんどん快感が高められて、絶頂に導かれる―。
「あっ、あぁ…ん―」
ビクビクッと体が波打ったのと同時に、中に溢れるものを感じた―。
「はぁ…は…ぁ…―」
「…よしっ、10分…」
進藤がそう言いながら、抜いた途端に脱力して――僕の上に倒れこんだ。
「もう…キミ、また生でしただろ…」
「へへー、気持ち良かった♪」
「僕は気持ち悪いんだけど…。キミが中にいるみたいで…」
「そ、中にいんの。殺さないでくれると嬉しいな〜。ちゃんと責任取るからさ〜」
「……」
進藤が僕の頬にちゅっと唇を押し当てた。
「オマエ知ってる?男がそれ出来るのって、本当にどうでもいい相手か、結婚してもいい程大事な相手かのどっちかなんだぜ?」
「ふーん…そうなんだ」
「うん、もちろんオマエは後者な」
「前者だったら殴りかかるね」
「うわ、痛そ〜」
それでも笑ってる進藤はなんだか嬉しそうだ。
「塔矢、オレのこと好き?」
「…うん」
「本当に好き?」
「…うん」
「愛してる?」
「…うん」
「じゃあ付き合ってくれる?」
「…うん」
「結婚もしてくれる?」
「…うん」
「マジ?!」
「え?あ…うーん、そうだね…。今すぐってわけにはいかないけど…、もう少し大人になって…その時もまだ気持ちが変わってなかったら……いいよ」
「んじゃ婚約成立な♪」
もう一度軽く唇を押しつけあって、僕たちは幸せに浸った。
そしてまた仲良く一緒に朝食を食べに行くと、昨日の朝とは180度変わった内容で、僕らは今日からまた噂されることになる。
男は誰でもいいなんて言っておきながら、あれ以来進藤が僕以外の人に触れることはなかった。
僕だって彼以外の人に抱かれたいとは思わない。
立場が変われば…好きな人が出来れば、考え方は変わるものなんだね。
つまり男も女もやっぱり好きな人とするのが一番ってこと。
それを立証してくれたのが――キミだ。
―END―
以上、ヒカアキエロ話でした〜。
一体何回エロ書いたんだろう…(遠い目)
てか何が書きたかったんだろう……うーん…。
取りあえず………最後はハッピーエンドです(笑)
最初は世間知らずのアキラにヒカルがちょっと教えてあげる程度の話(どんな話やねん…)のつもりが…いつのまにかこんな関係になってまして…。
二人とも頑固なんですよね!基本的に!ヒカアキって!
中々正直になれないのにお互いの気持ちを探り探りでますます関係がこじれて……手に負えません本当に(笑)
周りは振り回されっぱなしのいい迷惑です。
特に和谷君。今回は奈瀬さんも。
にしても奈瀬さんはまだ彼氏いないみたいですね(笑)
16歳の時でもいなかったのに、3年経っても変わらずじまいですか、そうですか。
ノーマルCPではもちろん奈瀬さんは伊角さんとくっついてほしいです!
それか飯島君かな〜。和谷はありえないと思います。
温泉は今回は蔵王で!
アキラと過ごす為に部屋まで取っちゃうヒカルってどうですか?(笑)
でもね、バレバレですよ。
帰ってこなかったら同室の人たちは怪しみますって。
一晩中囲碁をだなんて苦しい言い訳です。
手が早いと奈瀬さんに言われてしまったヒカル。
一体アキラとこうなるまでどんな生活を送ってたんですか。
月替わりですか、週替わりですか。日替わりですか。
でも他の女性をたっぷり経験してる分、もう他の奴はいいや〜ってアキラ一筋になると思います!(結果オーライ)
数年後に結婚でも何でもして下さいませ(笑)