●NEGLIGENCE 2●
タイトル戦で用意される部屋は常にそのホテルで一番いい客室といっても過言じゃない。
今回も無駄に広く、そしてベッドももちろん一人で寝るには広すぎるキングサイズだった。
そのベッドの中央で僕らは再びキスをし始め、同時に服を脱がし合い出した。
精菜にネクタイをほどかれて、シャツのボタンを一つ一つ外していかれる。
僕の方も彼女のブラウスのボタンを手早く外していった。
露になった豊満過ぎるその胸に手を伸ばして…揉んでいく。
「……ぁ…佐為…」
「精菜……」
もちろん直ぐに味見したくなった僕は、下着を取り除いた後、彼女を押し倒して今度は唇と舌で弄っていった。
「……ぁ…ん……」
「気持ちいい…?」
「うん……いい」
「ふぅん…」
胸を攻めながらも、僕は手を徐々に下にずらしていき――そして下半身に触れた。
始めはスカートの上から、次に下着の上から、最後は直に割れ目に触れる。
「……ぁ……」
既にかなり溢れてきていて、彼女の秘部は僕の指をいとも簡単に受け入れた。
「……んん…」
しばらく指で弄って、出し入れをしたり中を探りながら彼女の様子を伺ってみる。
「……はぁ……佐為…」
次第に火照っていく彼女の表情が色っぽすぎて、僕は徐々に直視出来なくなっていった。
無意識なのだろうか、彼女は少しずつ脚を広げていっていた。
お陰でより深く奥まで指が入り、淫らな音が更に部屋に響き渡る。
「……ぁ……佐…為……」
来て……と精菜がせがんできた。
もちろん僕だってしたい。
すぐにでも彼女の中に入りたい。
でも、やっぱり出来るはずがないから、僕は指での愛撫を続けた。
「……?したくないの…?」
精菜が不満そうに眉を傾ける。
「…したいよ。でも…」
「でも?」
「無いから出来ない」
正直に打ち明けると、その意味を理解した彼女が頬を赤く染めてきた。
そして何かを検討するかのように少し考え出した。
そして――
「別にいいよ……?」
と上目遣いに可愛くOKしてきた。
「な…っ、だ、ダメだよ精菜…!何言って…」
「でも……ナマってすごく気持ちいいんでしょう?私も一回くらい経験してみたいな…」
「だ、誰からそんなこと聞いたんだよ?!」
「え……彩から」
彩?!
いきなり妹の名前が出てきてビビる。
(まさか彩の奴、京田さんと付けずにしたことあるのか??)
「ねぇ…佐為。きっと大丈夫だよ。いつも通りなら私そろそろ生理来る頃だし、安全日だと思うよ?」
「……」
「それに私もう18歳だし、結婚だって出来る歳だよ?」
「……」
「ね、佐為……私してみたいなぁ」
お願い――と彼女に可愛く懇願されて、拒否出来る男なんて、きっとこの世に存在しない。
気付いたら僕は彼女を再び押し倒し、濃厚なキスをしていた。
「――…んっ、…んん…っ、ん…」
お互いの舌を絡め合う、この深くてイヤらしいキスは、僕の最後の理性を無くすのに十分だった。
キスしながら再び彼女の下半身に手を伸ばして、濡れ具合を確認する。
愛液が指に絡み付く。
そして今度は自身のモノにも絡み付ける為に、僕はその入口に押し当てた。
「ぁ……佐為……」
「精菜……っ」
ずるりと中に呑み込まれる。
柔らかさも、熱さも、感覚も、付けてる時とはまるで違う。
彼女の中の疼きまで敏感に感じ取ることが出来て、油断すると今にも達してしまいそうだった。
というか、絶対にそんなに持たない気がする。
それくらい気持ち良すぎる行為だった。
「ぁ…ん…佐為……」
「ごめん精菜…あんまり動けない。動いたらきっとすぐ…」
「ん……いいよ。中に出しても…」
「煽るなよ……本気で出したくなるだろ」
「私も本気だよ……佐為ので中いっぱいにして…?」
「……っ」
彼女の台詞に、もう完全に理性はどこかに行ってしまった気がした。
気付いたら無我夢中に体を動かしていた。
「…ぁっ、…ぁ…んっ、ぁ…っ――」
彼女の喘ぎ声もいつも以上に官能的で、聞けば聞くほど気分が高ぶってくる。
最後はもちろん抜く余裕も無くて、僕は彼女の中に全てを放出した。
「……はぁ……は…ぁ…」
「……ぁ……は…ぁ……は…」
お互いほぼ同時に達した僕ら。
荒い呼吸が次第に収まって、頭も正常思考に戻っていく。
もちろん付けずにしてしまった後悔がすぐに襲ってくる。
中にまで出してしまった後悔も。
でも同時に襲ってくるこの満足感は――やはり相手が精菜だからだろう。
僕が既に将来の伴侶に決めている女性としたからだろう。
「好きだよ精菜…」
「私も…」
彼女とは一生側にいるつもりだ。
今は恋人として。
将来は夫婦として。
「煽ってごめんね…。でも私、佐為とだったらどうなってもいいから…」
「うん…僕も同じだ」
結局この晩、僕らは二度目三度目と禁忌を犯すことになる。
20歳の秋。
僕は18歳の彼女と一緒にまた一つ前進した――
―END―
以上、ついにナマでHしちゃったよ★な話でした〜。
緒方先生にバレたら殺されるわよ…w
(でもヒカアキは初めての時からしてたけどね!)
二人のプロポーズ話の時、既に何回か経験がある〜っぽい会話を二人がしていたので、そのお初の時を今回書いてみようと思い付きました!(笑)
確かに精菜がいない遠征の時は全く必要がないので、準備を怠る佐為です。
いきなりの精菜訪問で、真っ先に思うことがゴムの有無だなんて笑えますねw
ちなみに精菜は彩から聞いたと言ってますが、彩はマンガから得た知識なので、実際は京田&彩ペアは未経験です〜。
その辺はちゃんとしてる二人です。
反対に佐為と精菜はゆるゆるで、これ以降〜結婚までにも何回もしちゃうそうですよw
〜〜帰宅後〜〜
「彩聞いて〜。私ついに佐為とナマでしちゃった」
「せ、精菜何してるの?!赤ちゃんデキたらどうするの?!」
本気で心配してくる彩に、精菜はちょっと驚きます。
「彩はしたことないの?」
「当たり前だよ!」
「したくないの?」
「そ、そりゃしたくない訳じゃないけど、怖くて出来ないよ…(もし失敗したら京田さんお父さんに殺されるし…)」
「じゃあ結婚までしないつもりなの?」
「うん……」
「そうなんだ……」
彩ってそういうトコ意外と真面目よね…と精菜はしみじみ親友を感心するのでした〜。
さて彩、精菜と別れた後いつものように京田さんちに向かいます。
もちろん
「お兄ちゃんと精菜…ついにナマでしちゃったんだって」
と報告を抜かりない彩です。
京田さん、もちろん飲んでたコーヒーで噎せます。
「…何?彩ちゃんもしたい…の?」
「ううん。結婚まで我慢する」
「そ、そっか…」
「…京田さんはしたい?」
「いや…」
「だよね。デキちゃったら困るもんね。お父さんに破門されるかもしれないし」
「うん……」
でも京田さんも男なのです。
彩の意見をもちろん優先しますが、リスク抜きでしたいかしたくないかと純粋に問われれば、もちろん
(そりゃしたいよ…)
と内心思うし、
(進藤君が羨ましい…)
とも思ってる京田さんなのでしたw