●MEIJIN おまけ 4●〜精菜視点〜
王座戦の最終局も現地に行く約束を佐為としていた私。
でも結局私が向かうことはなかった。
2勝1敗で迎えた第4局に勝利し、奪取してしまったからだ――
「おめでとう…、佐為」
『ありがとう』
終局後、落ち着いたであろう時間帯に電話し、もちろん勝利を祝っ
18歳の誕生日を3日後に控えてる彼。
つまり17歳三冠となったのだ。
もちろん史上初の快挙、最年少三冠だ。
『でも精菜が傍にいないと寂しいものだな…』
「ふふ…、そう?」
十段戦の時も名人戦の時も、奪取した後は直接会って、夜を共にし
確かに私も寂しい……
なぜなら――あの名人戦の甲府での夜を最後に、私達はもう一ヶ月
私も佐為もビックリするぐらい予定が合わない。
ただでさえ対局日程はお互い過密なのに、学校も補講だらけ、特に
しかも早々に年内の対局を終えた父が常に家にいるから、放課後に
「やっぱり今日学校サボってでも現地に行くべきだったかな…」
『僕も来て欲しかったけどね…、でも仕方ないよ。これ以上休んだ
「うん…そうだよね」
明日はまた対局の為に名古屋に向かう私。
また2日も学校を休んでしまうから、それを取り返すのが大変だ。
土日も潰れるかもしれない。
(補講を担当してくれてる先生達にも
「佐為…」
『なに?』
「…なんでもない」
言えない……
佐為の声を聞いてたらムラムラしてきちゃったなんて……
「次はいつ会えるかなぁ…?」
『うーん・・・』
「誕生日は少しでも会える?ちょっとだけ佐為の家、寄ってもいい?
『もちろんいいよ』
その後も取り留めのない会話を続ける私達。
私は電話しながらベッドに移動した。
座った瞬間に、ギシッ…とマットレスが軋む。
『…精菜、今ベッド?』
「え?うん…。佐為は?」
『ベッドだよ』
「…ふぅん」
二人ともベッドの上で電話してるみたい。
これが同じベッドだったらどんなにいいだろう。
今すぐ押し倒してくれただろうに……
『…精菜、横になれる?』
「え?うん…」
私は枕に頭を預け、ゴロンと寝そべった。
いつもの私の部屋の天井が見える。
『胸…、自分で揉んでみて?』
「え?!ちょ、佐為、何さす気?!」
『ちょっと…、精菜の声聞いてたら変な気分になってきて…』
――え?
『出来たら、その…、精菜のエッチな声が聞きたいなぁ…って』
かあぁ…っと顔が赤くなる。
「で、でも、自分で胸揉んだって…私何にも感じないよ?」
『そうなんだ?じゃあ…下は?』
「え?」
『アソコを自分で触ってみて?』
「ええー…」
私は恐る恐る自分の下半身に手を伸ばした。
下着の中に手を入れて…、直に触れてみる。
(やだ…、結構濡れてる…)
「…触ったよ」
『濡れてる?』
「うん…、少しね」
『じゃ…、指入れてみて?』
「え?!でも私…、入れたことない…」
『そうなんだ?大丈夫だよ…、僕の指を小5の時から受け入れてる
「う…ん」
恐る恐る……人差し指を入れてみる。
「…ん…」
いつも佐為の指もアレも受け入れてる私の秘部。
思った以上にするする奥まで入る。
「…ぁ…、入った…よ」
『どんな感じ?』
「うん…、中って…こんなに温かいんだね…」
『指…動かしてみて?』
「うん…、…ぁ…っ」
円を描くように掻き回すと、思った以上に快楽が襲ってくる。
気持ちいい。
「は…、ぁ…ん…」
『もう1本増やせる?』
「ん…、わかった…、…ぁ…これはちょっと…」
『キツい?』
「ん…、大丈夫…、ぁ…ん」
2本の指で今度は中を探って……掻き回す。
いつものエッチ並みの快楽が私を襲ってくる。
「は…、ダメ…、何これ…気持ちい…、ぁ…」
『精菜…』
「佐…為…、ごめ…、私…、いっちゃうかも…、あ…ぁ…、ん…」
ドクンと上り詰めて、頭が真っ白になった。
「は…ぁ…、はぁ…、ごめんね…私だけ…」
『いや…、大丈夫。精菜の声だけで僕もいけたから…』
「え…?」
電話の向こうでティッシュを取る音が聞こえた。
佐為も無事出せたらしい。
『好きだよ…精菜』
「うん…、私も」
『大好きだ…』
「私も…」
こんな電話越しで何してるんだろうと正直思う。
でも、次会えるのがいつになるか分からない今だから。
たまにはこういうのもアリかな。
でも――
「やっぱり佐為に早く会いたい…」
『僕もだよ…』
「とりあえず誕生日は絶対会いに行くから…」
『うん…、楽しみにしてるな』
電話越しに最後にキスをして。
私達は今夜の電話を切ったのだった――
―END―
以上、テレフォンエッチ話でした〜。
ナンダコレハ…!!><
三冠になった夜がこれでいいのか佐為よ…(笑)