●おまけ●〜相川二段視点〜





「フラレた?」


打ち上げの席で、落ち込んでる柏木さんに話しかけてみる。

ぎろっと睨まれた。

と同時に溜め息を吐いている。


「あーあ…、京田さんの彼女が進藤女流三段でさえなかったら勝てると思ってたのになぁ…」

「今更何言ってるの?院生の時から柏木さんだって気付いてただろ?京田君が特別扱いしてる女の子は進藤彩だけだって」

「そうだけどー。でも進藤さんまだ高1だよ?ついこの間まで中学生だったんだよ?まさか本当に付き合ってるなんて思わないじゃん

「京田君も気にしてるみたいだけどね。だから大っぴらには言ってないだろ?」

「気にするくらいなら付き合わなければいいのに

「気にしててももう待てないくらい進藤さんが好きなんだろ」

「あーもー進藤門下ってこれだから〜〜」


しかも打ち上げの席に京田さんの姿も進藤さんの姿もないし〜〜二人で何してるのよイヤらしい!


「次!次行くわ!他にもいい男はいっぱいいるもん!」


と柏木さんは意気込んでいたのだった――

 

おしまい