if side:怜次K 後編〜彩視点〜





「――あぁ…んっ」



いきなり彼のモノを押し込まれた。

もちろんちょっと強引ではあるけど、程々には触って慣らしてくれてたから、一気に奥まで入る。


でも…何かがいつもと違う気がした。

そう――いつもなら入れる前に彼は一度私から離れて……付けてるのだ。

でも今日は離れてない。



(それって…まさか…)



「は…、彩……彩…」

「ぁっ…、ぁ…ん、ぁ…っ」


いつもより下腹部が温かい。

それはもちろん、彼の体温を中で直に感じているからだ。

なんの隔てもなく…、繋がってるからだろう。


(どうしよう…、こんなのダメなのに……でもめちゃくちゃ気持ちいい…)


「彩…好きだ…」

「うん…、私も」

「俺…、ずっと彩一筋だからな。今までも…これからもずっと

「…うん。うん…、分かってる、でも…不安なの」

「彩…」

「好きになればなるほど…、不安になる。独り占めしたくなる。もうどうしていいか分からなくなる…!」

「俺もだよ。彩を独り占めしたくて気がおかしくなりそうだ。もうずっと閉じ込めておきたいぐらいに…」

「怜次…」

「ごめん……責任取らせて?」


耳元で囁かれる。

次の瞬間、彼は更に打ち付けてきた。


「ぁん…、ぁ…っ、あぁ…っ――」


あっという間に上り詰めた私。

そして彼も――


(温かい…)


奥に注がれる。

それは私達の歳では決してしてはいけない禁忌だ。

ダメなのに、ちょっと嬉しいと思ってしまう私がいた。

彼の本気さが伝わってきたからだ。

普通ならこんなこと、怖くて出来ない。

全てを失うかもしれないからだ。

でも失ってもいいくらい…、私のことを本気で思ってくれてるのだと…嬉しくなった。



「彩…、ごめん」

熱を出して、冷静になった彼が謝ってくる。

「ん…、いいよ。怜次の気持ちがよく分かったから…」

「もしデキたら、進藤先生にちゃんと謝りに行くから」

「うん…、ありがとう。信用してるから、大丈夫だよ」


怜次が私の中から抜くと、ドロリと彼の放ったモノが出てきた。

慌てて彼はティッシュで拭ってくれた。


「でも…、気持ちよかったね。いつもとちょっと違って」

「それは…まぁ、…同感だけど」

「中で出されるのも…すごくよかった。背徳感満載で」

「え?」

「また…してみる?安全日って分かってる日に」

「え、あ、うーん…、せっかくだから安心して楽しみたいし、やっぱり次は結婚してからにしようかな…」


真面目な彼にクスリとなる。

こんなにも真面目な彼が中出ししちゃうくらい、私に気持ちを伝えたかったんだろう。

私の心はもう充分満足して落ち着いた。


「怜次…、大好き」

「俺もだよ…」


チュッとキスをした。



その瞬間。



ガチャリと玄関のドアが開く音がして私達は固まる。




(嘘…!!もしかして緒方先生?!)




大急ぎでお互い服を着る。

階段を上ってくる足音に、もう冷や汗全開だ。


コンコン


「怜次、彩君来てるんだろう?ケーキ買って来たが」

怜次がギリギリ着替え終わって、何事もなかったようにドアを開ける。

「ありがとう…、取りに行くよ」

「ああ」


とりあえず碁盤の前に座ってみた私。

「彩君、いらっしゃい。ごゆっくり」

「ありがとうございます、先生」

にこりと返事した。

(まだ靴下履けてないけど)


「父さん、朝からどこ行ってたの?」

「棋院で取材だが?」

「あ…そう」

とりあえず浮気相手の家じゃなくて怜次がホッとしている。


「あ、取り込み中だったか?帰宅時間伝えておけばよかったな」



途端に私も怜次も顔が真っ赤になったのは言うまでもない話――

 

 


END

 

 



以上、高15月のお話でした〜。
誕生日に指輪を貰ってルンルンな彩です。
が、怜次が人気ありすぎて不安いっぱいなのです。
彩に本気度を分かって貰うために中出ししちゃうというとんでもない怜次です。
意外と彩もノリノリでビックリです。
京田さんとは結婚式まで我慢してたあの彩はどこいった??

ちなみに棋院を出る時、怜菜さんからLINEを貰った緒方先生なのです。
『彩ちゃん来たから、何かケーキでも買っていってあげて』と。
了解スタンプを押す緒方先生。
お互い自由に生きてるけど、怜次という共通点があるから、実はそんなに仲の悪くない両親なのでした!
もちろん怜次に兄弟なんていませんよ!そこはぬかりない緒方先生だったりするのです。