●HAIR COLOR●





先日、僕はついに進藤と婚約した。

そこで今までずーーっと気になってたことを、ついに聞いてみることにした。



「キミの髪って変わってるよね」

「そうか?どこが?」

「その前髪金髪。いつまで続けるつもりなんだ?」

「いつまでって…これ天然だし」

「嘘をつくな!」

「ホントだって!だってオレのばーちゃん、アメリカ人だし!」

「……はぁ?」


確かに進藤は初めて会った小学生の頃からあの二色頭だった。

小学生で髪を染めるなんてよくご両親が許したものだ。

それともご両親が進藤の頭をそんな色に弄ったのか?

しかも少しのずれもなく、きっちり前髪だけ金髪。

どうやったらこんなに綺麗に染まるのだろう……

とか、色々僕なりに考えていた。

それなのに、彼から返ってきた言葉はとんちんかんなもの。


「アメリカ…人?」

「ああ。正確にはグアム人?じーちゃんが戦争でグアムに行ってた時に出会ったんだって」

「……」

「あ、何だその疑ってる目は。信じられないなら今からじーちゃんち行くか?」

「…キミのおばあさまは金髪なのか?」

「ううん。でもひいばーちゃんが金髪だったらしい。隔世遺伝って言うんだっけ?」


つまり……進藤はクォーター?

確かに顔はやけに可愛いが…。



結婚のご挨拶に行った時に、進藤のお父様にも会った。

でもおじいさま似らしくて、いまいちハーフだという確証が持てない。

結婚式でおばあさまにも会った。

普通に日本語を話していたし、お年だから顔や髪では本当に外国の方なのか分からなかった。


もしかしたら進藤に騙されたのかな…?



そう思い始めた矢先のことだった。

僕は自分の産んだ彼との子供を見た瞬間―――目を疑った。

何と髪が金髪だったんだ!

しかも進藤みたいなツートンではなく全部金髪。

おまけに目の色も黒じゃないような…?


「私の妹にそっくりだわ」

と後におばあさまが一言。

うーん…どうやら進藤は嘘はついてなかったようだ。


というか…よかった、聞いておいて。

いきなり何も知らずに金髪の子を産んだら、ビックリするところだった。






「ママ!」


数年後――子供を迎えに幼稚園に行くと、ブロンドヘアーにブラウンアイズの可愛い女の子が僕に向かって走ってきた。

周りのお母様方にはいつも不思議そうな顔をされるけど、この子は正真正銘僕の娘です!









―END―










以上、ヘアカラー話でした〜。
ヒカルのあの髪の色…。
地毛なんだろうか、染めてるんだろうか…という誰もが思う疑問に追究。
結果、地毛の方がカッコイイので、おばあさま外国人説でいってみました!(笑)
正夫パパはハーフだったのよーー!!なんてね☆
にしてもアメリカ人の血が入ってるくせに英語のテストが0点なヒカルってどうよ?ウェンツみたい?

次はアキラさんのオカッパ頭を追究してみようかな…。