「アキラ…」
「ヒカ…ル」
名前で呼び合っていた夫婦時代。
思い出したかのように―――僕らはお互いを求めあった。
何度も交わすキス。
次第に口からずれて……彼は僕の顔…首筋…肩…胸へと唇を移動させた。
「……ぁ……」
進藤しか知らない僕の体。
もちろんこれからもキミ以外の人を知る気はない。
だからキミにもそうなってほしい。
心はずっと僕が独占してるんだろう?
じゃあキミの体も独占したい。
もう二度と他の女性を抱くな。
もう一回だけチャンスをあげるから―――
「…ぁ…ん…―」
僕の体を知り尽くしている彼。
声を殺すのが大変なぐらい気持ち良く…まだ挿れてもないのに何度もイかされる。
「…はぁ…も…う…」
「挿れてほしい…?」
「ん……」
返事をした途端に押し込まれる肉棒。
一気に奥まで入れたかと思うと出し入れしながら…掻き回される。
「―…ぁんっ、あぁ…っ、あ…――」
「アキラ……可愛い」
「やっ…、変な顔だから…見ない…で」
「可愛いよ…すごく色っぽいし」
更にスピードをあげてくる彼の動きに、もう絶頂を通り越しておかしくなりそうだった。
「…ヒカル……出そ…う?」
「ん……アキラの中で出していい…?オマエに似た可愛い子供…欲しいな」
「いいよ……出して」
中出しをするのは初めてではない。
でも、それは安全日だって分かってたからで、今日みたいに子供を作る目的で出したことは一度もなかった。
「あ…ぁ…っ――」
「――っ…は…ぁ…」
お互い昇りつめた僕達はまだ足りないかのように…唇を貪り続けた。
「アキラ…大好き」
「僕も……大好きだよ」
二年間のブランクが、僕らの愛をより深めた瞬間だった。
「もう一回…やり直そう?」
「うん…――」
―――次の日
仕事中以外は終始見つめ合っていた僕らを見て
「やっぱりな」
と緒方さん達に笑われたのは言うまでもない。
「婚姻届を下さい」
イベントの後――直で区役所に行った僕たち。
同じ人と二回結婚する人は珍しいのだろうか。
でも、僕らの他にもいるはず。
だって、運命の人はこの世でたった一人だから―――
―END―
以上、離婚(復縁?)話でした〜。
お互い好きなまま別れた二人。
きっかけさえあれば簡単によりを戻せるみたいですね(笑)
というか、この同室は絶対裏で緒方さんあたりが仕組んでると思う。
ちなみにヒカル。帰りの新幹線の中で彼女に『別れよう』とメール。彼女も『分かった』と一言。寂しい関係ですね。