●COLLEAGUES U 4●





「――…ん……」



ベッドに移動して唇を合わせた。

最初は優しく、次第に深く、イヤらしいキスになっていく。

こんなキスをされてしまったら、私の体はスイッチが入ってしまう。

悠一君のお母さんが一階にいるのに、押し倒して欲しいと思ってしまう。


「――…は……奈央…」

「悠一君……」


どうしよう。

どうしたらいいんだろう。

もう我慢出来ない。

私は自分でブラウスのボタンを外しにかかった。

露になる鎖骨に、悠一君が口付ける。


「…ん…っ」


胸をブラの上から揉まれる。

もちろん直接触ってほしいから、私は自分で背中のホックにも手を伸ばした。


「奈央……」


更にスカートのチャックにも手をかける。


「…そんなに脱いだら、お袋来た時…着るん大変やで?」

「悠一君、私の着替えるスピードの早さ知ってるでしょう?平気だよ…」

「ああ…そやったな」


あっという間に素っ裸になって、私は体をベッドに横たわらせた。

同時に悠一君も覆い被さってくる。


「――……ん……ん…っ」


口は舌を絡め合うイヤらしいキスをして、彼の手は私の胸をまさぐって。

でも少し身動きする度にギシッと鳴るベッドがちょっと気になって集中出来ない。

あんまりギシギシ鳴ったら確実に一階のお母さんにバレるだろう。

悠一君も気になったのか、一度体を起こしてベッドから降り、床に毛布を広げた。


「下でしよ?」と。

もちろん拒否なんてしない。

床に移動して、続きを再開する。

下半身にも手を伸ばされて、施されていく。

胸に移動した口が先端を舐めて弄ってきて、同時に秘部に指を挿れられ中を探られて。

両方で感じてしまって頭が気持ちよさで訳が分からなくなる。

声も出したいけど、必死に我慢する。



「……いい?」

「ん……」


一気に中に彼が入ってきて、貫かれる。

でもあり得ないほど濡れてるから痛みとかは全くなくて、最初から快楽が私を襲ってくる。


「――…ぁ…っ、悠…一…君…」

「は……奈央……」

「好き……悠一君……大好き……」

「ん……」


激しく出し入れされて、卑猥な音が部屋に響く。

聞かれてないか心配になる。

でも、もうお互い止まらなかった。

お互いが達するまで絡み合って、その時が来るまでひたすら快楽に溺れた。



「……は…ぁ…はぁ…悠一君…」

「……はぁ…奈央…」

「呼び捨て…なの?」

「ん…これからは奈央って呼ぶ…。もう決めた…」

「……そう」


呼び捨ては何だか嬉しかった。

また一つ近くなれた気がしたから。


その直後、階段を誰かが上がってくる音がしたから、二人とも大慌てで着替えて。

何とか誤魔化した。

悠一君のお母さんも、まさかまだ中1の息子が彼女とそんなことをしてるなんて思ってもなかったようだった。









一方、私はもう親の目を気にするのはやめた。


「あら奈央ちゃん、今日もデート?」

って聞かれても、

「うん。行ってきます」

とサラリと返した。



GWに初めて悠一君を私の部屋に誘った。

もちろん親も休みだったので紹介することになった。


「奈央の父です」

「母です〜」

と両親は終始ニコニコだった。

まだ中2ということには驚いてたけど。

小6で入段してることには更に驚いてたけど。

両親はちゃっかり最後に「ご兄弟は?」と悠一君に質問していた。

「兄が二人います」との回答に、両親が更に上機嫌になったのは言うまでもない。


まだ付き合って4ヵ月なのに、そういう質問は本当にやめてほしい……


でもその質問の意味が必要になるくらい、悠一君とこれからも一緒にいられたらいいなぁと思った――









―END―









以上、西条×奈央話・その2でした〜。
前半は付き合いだして一ヶ月、後半は二ヶ月の二人です。
あ〜〜ついにR15にしてしまった><何かすみません…とりあえずすみません…
奈央ちゃん⇒奈央に呼び方がここで変わったみたいです(笑)
ちなみにデート出来なかった二週間の間に、西条は奈央のことが好きだと自覚してるんですよ。
なので、奈央と話してる永山三段を睨む睨む。

ちなみに西条の部屋にあったチョコですが、実は西条あてではありません。佐為あてです。
佐為はバレンタインデーは必ず学校を休みます。サボります。ヒカアキに何を言われても学校に行きません。真面目な佐為ですが、この日だけは無理です。
もちろん女の子達は知らずにクラスにやってきます。
「えー進藤君お休みなの〜?」
大半はガッカリして帰るのですが、中には
「西条君、明日来たら渡しておいて〜」
な子もたくさんいるのです。
あ、でも明日俺大阪やったわ、どうしよ。
面倒やけど今から進藤んちに届けに行くか、と西条は佐為にアポ電します。
もちろん佐為は
「いらない。捨てておいて」
と切ります。
えーどうしよ。捨てるや酷いこと俺出来んわ…と、とりあえず家に持って帰ってきてしまったチョコを奈央が目撃しただけです。
でも西条も全くモテないわけじゃないんですよ。
ちゃんと「彼女おるからゴメンな」と断って、受け取ってないだけです。
そんな裏話です。
ちなみに佐為は精菜からのチョコはもちろんニコニコと受け取りますよ★