●CARRY AWAY 24●






「…好きだ…―」




塔矢にそれを言われたオレは、思わず固まってしまった―。


「塔矢…今…」

オレに涙目を向けて……微笑んでくる―。


「好きだよ進藤…」

「本当に…?」

「うん…」

「……」


あまりの嬉しさで…オレの方も目が滲んで来たのが分かった。

頬に垂れたその滴を、塔矢が手で掬ってくれる―。


「オレも好きだ……誰よりも…」

「ありがとう…」


両手で掴まれた頬を引き寄せられ――塔矢に深いキスをされた―。

ぎこちなく入ってくる舌に直ぐにオレも絡めて……激しくて甘いキスをした―。


オレの胸は塔矢に告白された喜びでいっぱい…。

塔矢を抱ける嬉しいさでいっぱいだ…―。


もう絶対に離れない。

離さない。

一生一緒にいる…―

オマエはオレのものだ――




「…あっ、やぁっ…―」

「塔矢っ…―」


再び合わせた体は、昨日より更に熱くて心地いい―。

まるでお互い気持ちが中で溢れて絡めあってるみたいだ―。


すごく…満たされる―。

すげー嬉しい…―。

塔矢…好きだよ。

大好き…――



「あっ…んっ…―」

「――ぁ…」


上り詰めた後、ますます体を引き寄せ…抱き締め合ったオレらは、口内を貪りながら…一つの結論を痛感した。

もう離れられないなって―。

これからもそうだけど、今夜もそう。

夜明け前に帰るなんて到底無理な話だ。


なぁ佐為…

通い婚って残酷じゃなかった…?

あ、でもあれは夫婦ならもっと遅くまで一緒に居られるのかな…?

早く帰るのはお忍びの時だけか…?

じゃあ早く結婚したいな…。

もっと一緒に居たいから…―

ずっと抱き締めていたいから…―


「塔矢…―」

何度も名前を口ずさんでキスするオレに、塔矢は幸せそうに受け止めてくれていた――










―――翌朝



結局帰れずに塔矢に引っ付いていたオレは、塔矢を起こしに来た明子さんに目撃されることになる。

明子さんの悲鳴に飛び起きるオレら。

すっ飛んで来る塔矢先生。

やっちまった…っと二人で真っ青になりながらも、何となく顔が緩んでしまってたり。


言い訳する気も逃げる気もない。

塔矢先生に交際を許してもらうチャンスを与えられたと思えばいい。


ま、それが一番の難関だったわけだけど?

しばらく敷居を跨がせてもらえなくなるわけだけど?




晴れて両思いになったオレら。


だけど本当の試練はここからだ――















―END―














以上、アキラのヒカル強奪話でした〜。
お、お疲れ様でしたー…。バタッ
予想以上に長くなってしまい、しかもそれを短期間で書いたのでかなり体力的に限界が…(笑)
でも一応上手くまとまったっぽい(?)ので良かったです(^^;)
アキラさんは無事にヒカルをゲットですよ(笑)
にしてもヒカルは今回ある意味大変でしたねー。
二股は体力的にも大変ということを、これで痛感してくれたかしら??(笑)
これからはアキラ一筋に生きてもらいたいものです。

さて、ヒカルと桜の関係の決着はいかがでしたでしょうか?
もちろん今度はヒカルが逆襲して、公務員の彼と別れさすのも面白いなぁ…なんて考えもしましたが、やはり綺麗に別れた方が後味スッキリですからね(笑)
桜も桜なりに色々悩みも不安も抱えてると思いますので、取り合えずこんな感じで。
正直言ってあまり悪役にはしたくないキャラでした。二股はかけてるけど、実は両方本気でした〜みたいな?(十分悪役やん…(=_=;))
年下は嫌いというのは単なる強がりかな?プライドの高い女性ですからねぇ…。アキラもそうですが。
でも最初はアキラの方がむちゃくちゃやってましたので、どっちもどっちですかね?(笑)

にしても今回もエロシーンが多っ…!(=_=;)
アキラとだけで何回ヤってんねん!
遊びまくりHしまくりで今回もロクに対局はしませんでしたし…。
あぁ…ヒカ碁小説としてどうなのそれ…。
でも個人的には二人がラブラブしてるシーンを書くのが大好きなので、いっぱい書けてすごく嬉しいです(笑)
でもでも青姦にバスルームに玄関に……おおぉ…何つーとこでヤってんのヒカル(=_=;)
しかも最後の最後は両親と同じ屋根の下で…。
見事にバレてしまうみたいですが(笑)
さぁ、これからヒカルは上手いこと行洋パパからアキラを奪えるのか?!
本当の試練はこれからですよ★