●AGAIN +10●







「…なに?ヒカル」


サトルにミルクを飲ませている僕を、さっきからヒカルがじっと見つめている。


「いや…ちょっとオレも吸いたいなぁ〜なんて」

途端に僕の顔は真っ赤になった。


「ざ…残念だけど、これは子供用だからっ」

「ちょっとだけ。味見。な?」

「………」


な?じゃないよ、と思いながらサトルの授乳を終わらせた。

服を正す前に…進藤を手招きする。


「本当にちょっとだけだからな」

「うん、サンキュー」


ペロッと乳首を舐められ、いきなりの初めての感触にビクッとなる。


「……ぁ……」


チュウチュウと吸ってくるヒカルの吸い方はサトルとは別物。

舌で転がされたり甘噛みされたり………おかしな気分になってくる。


「…ぁ…ん―」

「ふーん…変わった味」

「そう…?」

「牛みたいな濃いの想像してたけど、めちゃくちゃ薄い」

「美味しくない?」

「美味しいよ♪」


どんな味だろうと、僕の母乳を吸えたことが嬉しいらしい。


次第に胸を揉み出して―――僕を畳の上に倒した。


「アキラ……してもいい?」

「………うん」


ヒカルが引っ越してきてから結構経ったけど、僕らはまだ一度も体を重ねていなかった。

忙しかったというのもあるけど、やっぱり両親がいたから。

今日は夜まで二人きり。

だから何となくこうなることは分かっていた。



「――…ん…」


キスされて、急かすように同時に下半身にも手を伸ばしてきた。

既に濡れている気がするけど、弄られて更にびしょびしょにされる。


「…ぁ…っ、…あ…ん…―」


初めての時とは違う、じっくりと慣らされるこの愛撫に、嬉しさで気持ちがいっぱいになる。


「あ…もう無理…かも。挿れていい…?」

「う…ん」


直ぐさま入口に押し当てられた。


「……ぁ…」


じわじわと入ってくる。

痛みしか感じられなかったあの時とは違い、気持ちよさが込み上げてくる――


「…やばい…もう出そう」

「ん……」


ヒカルの腰の動きが早くなってくる。


「ぁっ…、や…っ、ぁん…―」

「――っ…」


動きが止まって…代わりに中のものがドクドクと痙攣してるのが分かった。


「…ごめん。オマエまだイってないのに…」

「いいよ…」

「次は長くもつと思うから」


再び微妙に動き出す。

一度出したにもかかわらずあまり萎えてない彼の下半身は、再び動かすことで固さを維持して僕を喜ばせてくれる。


「ぁ…、ぁ…ん…っ」

「アキラ…」


揉めば溢れてくる母乳。

丁寧に舐めとって……吸われる。


「ぁ…―――」


徐々に頭が真っ白になっていって――


「…あ…ぁ…っ」


僕は生まれて初めて絶頂というものを経験した。


「――…ぅ…」


少し締め付けてしまったからか、ヒカルも二度目を僕の中に溢れさせていた――














「んー…この調子だとまたすぐ子供出来そうな予感。避妊するか?」


お互いが満足するぐらいし終わった後、ベビーベッドを覗きながらヒカルが苦笑した。


「サトルは妹弟がいた方が嬉しいと思うよ?」

「オマエはいいの?また仕事休まなくちゃなんねぇけど…」

「…いいよ。キミの子供だもの」

「アキラ…」



その日以来――両親がいても僕らはエッチすることにした。

抑えてるとはいえ、家の中が静かな分、声はたぶん聞こえてると思う。

その証拠に母に

「夫婦仲がよくて安心したわ」

とか

「次は女の子がいいわねぇ」

とか言われて僕もヒカルも父までも赤くなっていた。


「すみません…先生」

「はは…二人目も楽しみにしているよ」


今ではすっかり僕の家に溶け込んだヒカル。

最初はどうなるかと思った彼の両親とも、今は両家そろって食事をするぐらいにまでになった。



もちろん仕事面もお互い順調。

王座の挑戦者になったヒカルは今度こそと力んでいる。

僕の方の目標はまずは女流タイトルを再制覇。

上にあがっていくと幾度となくあたる松澤さんとの対局ももう慣れたものだ。

今では一緒に検討までしたり。


「私も塔矢さんみたいに素敵な恋愛をします」

「素敵…ではないけどね」

「素敵です!本当は塔矢さんが男性だったらよかったのに…なんて」

「え?」

「ふふ」


聞く話によると松澤さんは現役女子高生らしい。

しかも女子校。

しかもお嬢様学校。

本物の男性はアウトオブ眼中が基本で、カッコイイお姉様に恋をする…のが普通だとか。

進藤に迫ったのも僕に意識してもらう為だったらしい。

一瞬ゾッとしたが、まぁ今の所大きな害はないのでもう放っておくことにした。






「塔矢、終わった?帰ろうぜ」

「あ…うん」


心配性なヒカルはいつも僕を迎えにくる。


「寒くないか?」

「うん…大丈夫」

「無理するなよ。オマエ一人の体じゃねぇんだから」

「うん――」


もうすぐ一歳になるサトルに最近『パパ』と呼んでもらえてご機嫌なヒカル。

もちろん僕は『ママ』。




来年の夏――僕らは二児の親になる――














―END―















以上、レイプ話の続きでした〜。
最後は早っ!と自分でもツッコんでみなしたが、まぁ…何とか上手くまとまったかな?
無事にヒカルとアキラがくっついてくれてよかったです。

今回書いてみた松澤さんみたいな女の子はいかがでしょうか?
マリみて〜みたいな世界。
カッコいいアキラさんはもし女子校に行ってたら皆の憧れの的だったと思うのです。

あと今回のヒカアキ夫婦は珍しく親同居です。初挑戦。
アキラさん毎晩喘ぎまくりで大変迷惑だと思います。
これはもう一刻も早く増築した方がいいと思いますよ、明子夫人。
一階が先生夫婦で二階がヒカアキ夫婦とか、こそっと希望(笑)