●22 YEARS OLD●








進藤が22歳になった瞬間―――僕たちはベッドの中で体を絡めあっていた





「おめでとう…進藤」

「サンキュー」


顔に何度もキスされながらお礼を言われると、一体どっちの誕生日なのか分からなくなってくる。


こんな関係になってからもう5年。

こんな半同棲生活を送り始めてから早2年が経とうとしている。




「――ぁん…っ」

「塔矢…動いて?」

「ん…」


繋がったままで上に変えられて、自ら腰を動かすよう求められた。

普段は思いっきりマグロな僕だけど、今日は彼の誕生日だから…素直に言う通りに従ってあげる。


「あ……は…――」

「すげ…気持ちいい」

「ぁ…ん…っ」


我慢出来ないように下からも突き上げてきて――徐々にクライマックスへと導かれる。


ずっと胸に当てられてる手もいやらしく揉んできて……





……もう…限界……






「あぁ…っ――」


果てた僕は彼の上へと突っ伏して、呼吸が戻るまで顔を肩に埋めていた。


「はぁ……進…藤…」

「塔矢…」



視線を合わせた僕らは、今度は深いキスをして――満足いくまで貪りあった













「あーあ…オレもついに22かぁ〜」

「そうだね」

「今年の目標は何にしよっかな〜」

「目標?意外だな、キミがそんなこと決めてたなんて」

「一応な。去年は緒方先生からタイトル一つ奪取!だったんだぜ?」

「あ、達成できたね。天元」

「おう!今年はもっと上を目指そっかな〜」


情事の後、彼に腕枕されながら…こんな風に話すのは大好きだ。

普段は上手くいかない話し合いも何故か上手くいく。

お互い意地をはらず、飾らず、すんなり本心を打ち明けれるからかな?

進藤がいつもより大人っぽく見えるからかな?

ううん、優しいからかもしれない。

一緒にいて安心出来る。



「んー…じゃあ今年の目標はやっぱアレだな。結婚する、にする」

「え……?」



結…婚…?



「オレもそろそろかな〜って最近思うんだよな。伊角さんとか本田さんとかもしちゃったじゃん?次はオレらの年代の番かな〜なんて」

「そ…う」

「そう…って他人事かよ〜。オレが誰と結婚しようと思ってると思うんだよ」

「………」


起き上がった進藤が、ベッド横に置いてあった鞄から何やら取り出した。

それは小さな小箱。

中はもちろん………


「塔矢」

「はい…」

「結婚しよう?」


それを言われた瞬間にドッと涙が溢れてきた。


進藤が僕をぎゅっと抱きしめてくる――



「幸せにするから…絶対」

「…うん」

「オレのお嫁さんになってくれる…?」

「…うん――」

「やった♪これでもう今年の目標叶ったも同然だな!」

「じゃあ…もっと高く目標持てばいい」

「んー…じゃあ、パパになる!」

「え…」


進藤の爆弾発言に一瞬固まってしまった。


「塔矢、オレの目標、叶えるために協力してくれるよな?一人だとどう頑張っても無理なんだ」

「そうだね…無理だね」


まだ心の準備は出来てないけど……でも、遅かれ早かれいつかは僕も叶えたいと思ってたことだ。

いつの間にか自然と頭を縦に振っていた。



「好きだよ、塔矢…」

「僕も…」

「ずっと一緒にいような」

「うん――」






永遠に一緒に――死ぬまで祝い続けよう
















―END―
















以上、22歳のヒカルのバースデー話でした。
最近はどろどろ〜よりラブラブ〜に夢中。
色々あったけど、結局はお互いがお互いしかいないってことに気づいてしまってる二人が好きですvv
色んな意味で落ち着いちゃったヒカアキ。
これからもずっと二人でいてね。