●TIME LIMIT〜19才編〜 2●




「………ん、眩し…」


朝日が眩しくて目が覚めた。

目を開けると………どこかのホテル?

あ…そっか。

塔矢とTDLに来てたんだっけ?

…ん?塔矢?


「そうだ!塔矢っ!!」


時計を見ると既に7時。

サーっと血の気がひくのが分かった。

やばい…やばいやばいやばい。

やばいって!

21日になっちまった…!!




「あ、進藤。おはよう」


お風呂に入ってたのか、バスローブを身に纏った塔矢がバスルームから出てきた。

畜生…可愛過ぎる。


「あの…さ、塔矢。今から……するのってやっぱナシ…?」

「もう21日だよ。恋人の時間は終わり」

「……だよな」


はぁ…と溜め息をつくと、塔矢がベッド脇に腰掛けてきた。


「……と言いたいけど、昨日は僕の方が先に寝てしまったし……少しだけなら…いいよ」

「マジ…?」

「少しだけね」

「うん!サンキュー塔矢!!」


ガバッと抱き着いて、そのまま彼女をベッドの上に抱き上げ―――組み敷いた。

始めは優しく…徐々に濃厚なキスをして口内を隈なく探る。


「――…んっ、んん…んっ…」


バスローブの紐を解くとあっという間に裸が表れ、胸を弄って煽っていく――


「…あ…ん……」

「塔矢……」


朝するのって…夜するより何かイヤラしい。

朝日で全部丸見えだからかな…。

朝っぱらからこんなことしてるなんて……て気分になる。


「は……ぅ…、ん…」


指を下半身に滑らすと、塔矢が自分から脚を広げてきた。


「…オマエ意外とヤる気満々?」

「早く…終わらせたいだけだ。今日は昼から仕事だから…」

「ふーん…」


じゃあやっぱり夜の方がいいな。

時間気にせず好きなだけ抱けるから。



「…ぁ……もう…?」

「早く終わらせたいんだろ?大丈夫、十分緩んでるし」

「……ぁ…」


先っぽを秘部にあてると…ちょっと違和感。

はぁ………付けてなかった。

しぶしぶ一旦離れて、鞄からあれを取り出した。

ったく、ホント嫌だ。

オレは妊娠しても全然オッケーなのに。

でも塔矢は困るだろうから…困らせたくないから、仕方ないよな。

来年からこのプレゼント…断られてもヤダし……


「進藤…」

「ごめん、お待たせ」


再び彼女の上に乗って、一気に奥まで挿入した――


「――…あぁっ、…あ…んっ…」

「塔矢……塔…や」


それから何度も名前で求めて…好きだと何度も態度と言葉で訴えた。

例え時間がなくても、やっぱり結局何回もして。


「もう行かなきゃ…」

「ダメ。あと一回…」

「……もう」


ギリギリまで引っ付いていたかった。

これでまた一年乗り切らなきゃならないから―――



















「………はぁ」


ほんの四年前の記憶なのに、もうずいぶん前な気がする。

その翌年の誕生日に、オレは子供を塔矢に求めた。

生まれてきてくれた千明。

これでよかったんだよな…?


オレは娘の横で眠りながら、今日も心の中で何度も肯定した――











―END―











以上、19歳のバースデー話でした〜。
本編開始のちょうど一年前ですね。
舞浜でデートした時のお話。
さすがにミッキーで遊んだ後にオールでするのは無理だよね★ってことで(笑)
ちなみにヒカルのことだから絶対お泊りはディズニーホテルだと思う。アンバサダーかな?